ドロヘドロ(アニメ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ドロヘドロ』とは2000年から2018年まで連載された林田球のダークファンタジー漫画、及びそれを原作としたアニメ。退廃的な背景やオリジナリティ溢れる魔法の設定、グロテスクでユーモラスな世界観、敵味方人外問わず憎めない愛嬌を持った魅力的なキャラクターが話題を呼んだ。記憶喪失の主人公・カイマンは、自分の頭部をトカゲに変えた宿敵の捜索の傍ら魔法使いの練習台にされた人間が住む町・ホールで仲間と愉快な日々を送っていたが、そこへ魔法使いの世界の実力者・煙ファミリーの刺客が襲い来て壮絶なバトルを繰り広げる。

魔法使いが出す魔法の煙の集合体のドア。魔法使いによって色形デザインが異なる。通常魔法使いはこのドアを通じてホールと自分たちの世界を行き来する。目下の所ホールと魔法使いの世界を繋ぐ唯一の交通手段。

煙ファミリー

煙がボスとして君臨する犯罪組織は彼の名前をとって煙ファミリーと呼ばれた。

魔法使いの世界でも屈指の実力者である煙が率いる犯罪組織。ブルーナイトのパーティーを取り仕切ったり、ラーメン屋をチェーン展開したり表舞台にも進出している。

リビングデッドデイ

リビングデッドデイを満喫するカイマンとニカイドウ。

ホールにおけるハロウィン行事のようなもの。年に1度の夜、ホールの空に吹き溜まる魔法使いの煙の影響で、魔法使いに殺された死者がゾンビ化して墓から甦り生者を襲撃する。町内会がこの時に回収した死体のリストを管理している。ゾンビは僧侶が塩をかけて浄めて死体に戻す。

ブルーナイト

ブルーナイトの飾りつけで盛り上がる魔法使いの世界。

4年に1度開かれる魔法使いの世界の祭典。青い虫が空を覆って真っ青に染まるのがブルーナイトの由来で開催期間は3日間。魔法使いはこの間に自分に合うパートナーを見つけ、まだいない者は新しく契約し、既にいる者は更新の有無を決める。煙の屋敷では露店が連なるナイトパーティーが催されるなどして大いに盛り上がった。

悪魔

本作の悪魔集合図。

魔法使いの上位に位置する全知全能の存在。地獄出身の純粋で強大な悪魔と、試験に合格して悪魔になった元魔法使いの2種類がいる。いずれも毛皮や蹄、角と翼を備えるなど人間離れした見た目をしている。怪力や魔力に恵まれており、金や代償と引き換えに願いを叶える者もいる。

魔法使い

指から出すタイプと口から出すタイプ、さらには全身から噴出するタイプもいる。

脳内に悪魔の形の腫瘍を持ち、体内に魔法の煙を出す腺を持った者達の総称。魔法使いの血液には黒い粒子が含まれており、人間と見分けるポイントになる。使える魔法は各自違い、強い魔法使いのもとには悪魔がスカウトに訪れる。ホールに住む人間を練習台と見なし、度々魔法の練習に来る。通常は指先から煙を出すが、口や全身から噴き出すタイプもおり千差万別。

魔法

魔法使いが特別な臓器や体内の管を用いて出す煙を介し使える現象。基本的に扱える魔法は1人1種類。また魔法を行使する際の媒体となる煙の放出量や管の太さは先天的なもので、どの程度魔法が使えるかで魔法使いとしての格付けが決定する。
魔法の性質は生まれ落ちた時から予め決まっており、黒い粉を使用した場合を除いて死ぬまで変わらない。魔法に全く実用性がない、出せる煙の量が少ないなどで、魔法使いでも魔法を扱えず無能と呼ばれる者が少なくない。

空腹虫(ハングリー・バグ)

「空腹虫」の外観。

ニカイドウが経営する中華系の定食屋。名物料理は大葉ギョーザでニカイドウが具から捏ねて手作りしている。カイマンや13らが常連だが、カイマンはツケで飲み食いして代金を払わないので一時期潰れかけた。ギョーザ男というギョーザをデフォルメしたような二頭身の妖精が生息している。元はシュエロンという男性が点心を商っていたが、彼が悪魔の料理人として召し抱えられた為、当時用心棒を務めていたニカイドウに譲られた。最終巻ではニカイドウとカイマンが商い、毒蛾と鉄条をバイトに雇い入れて大所帯になった。

ホール中央デパート

壊の干渉で時空が歪む中央デパート。

廃物湖を埋め立てた跡に建てられたデパート。広場には様々な露店が集まっている。壊が地下に連れてこられた影響で時空が歪み、ホールの街そのものを取り込んだ上、中にいる人々の内的世界とも繋がる異空間と化した。

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@jiro-toriyamaz2

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