てるてる×少年(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『てるてる×少年』は高尾滋によって平成13年7月から平成16年11月『花とゆめ』にて連載された少女漫画およびそれをもとにしたドラマCD作品である。前半は信州の旧家出身・御城 紫信(おしろ しのぶ)とその幼馴染かつ御城家に仕える忍者・奥 才蔵(おく さいぞう)を中心とした学園ラブコメディー。後半は室町時代からの因縁を孕んだ御城家の闇と秘密に迫るロマンティックサスペンスである。
ドラマCDは才蔵が商店街の福引に当選し、紫信一行が山奥の秘湯へ赴くというオリジナルストーリー。

佐介・才蔵の5歳年上。里の掟に従い8歳から3年間修業に出ており、紫信と入れ違いで里に戻ってきた為、紫信とは面識がなかった。12歳で養子に出され、14歳で養子先から失踪。頬骨が高いのが悩み。人形屋で衣装を作ることを生業としている。

玉野 由利(たまの ゆうり)

御城家に使える鎌使いの忍者。武器である鎖鎌(くさりがま)は父親から譲られたもの。特技は女子のバストサイズを服の上から当てられること。三島 望とは同い年で幼馴染。漫画好きで、少しオタク。左目の眼帯は宝珠草の毒で錯乱した実父によって傷つけられた。錯乱後に死亡した父親の原因が御城にあると考え、義人の下で暗躍するようになる。

御城 松子(おしろ しょうこ)

紫信の実母。現・御城当主。幼少期に正吾の母親から礼儀作法を習っていた。松子の母親が男と駆け落ちした為に、結婚する19歳まで実父に行動を厳しく制限される。父親には御城前当主との結婚が決まった際に、初めて反抗。正吾と一夜を共にするも、その後二人は引き裂かれ、松子は予定通り御城へと嫁がされる。祝言を挙げる前に御城当主は急な出張で外出。御城当主と初めて顔を合わせた結婚式当日、松子は既に紫信を妊娠していた。御城の闇を背負わせることになる紫信に対し後ろめたさを感じており、自分の亡き後も悲しまないようにと冷たく接し、嫌われようとしている。兄は聖徳学園の理事。

御色草子(おいろぞうし)

羽曽 たつき(はそ たつき)

羽曽家当主・隆幸(たかゆき)の妹姫。隆幸の護衛である忍・寅次郎と惹かれ合うも隣国の城主へ嫁ぐ。その後、羽曽家と隣国は戦となり、すでに隣国の城主の子を妊娠していたたつきは宝珠草を服毒し自害。その亡骸は兄たちにより、現在の御城家の菩提寺に手厚く葬られるも、死してなお多由耶を生み、その墓には紅宝珠草が咲く。

虎次郎(とらじろう)

隆幸の護衛である忍。たつき自害の際、毒である宝珠草を用意した。その後、墓から生まれたたつきの子・多由耶(たゆや)を密かに匿い育てる。晩年、里の女と結婚し、虎彦をもうける。今際の際に多由耶を虎彦に託し、息を引き取る。

多由耶(たゆや)

たつきの死後、その墓から生まれた娘。その生い立ちから周囲から敬遠されて育った。寅次郎の遺言を受け、様子を伺っていた虎彦と次第に親しくなり、惹かれ合うようになる。隆幸とは晩年に対面、その後引き取られる。隆幸の病気がきっかけで紅宝珠に痛みをなくす効用があることが判明する。御城城主の代が替わると紅宝珠の毒が効かない体ゆえに、谷底で紅宝珠栽培の管理を一人きりで行うよう命じられる。孤独を感じていた多由耶を連れ出そうとした虎彦を目の前で殺されると、その後、自ら宝珠草の毒を飲んで自殺未遂をおこす。一命は取り留めたものの、望まず不老不死の体となってしまう。

虎彦(とらひこ)

虎次郎の晩年の子供。父の遺言通り、多由耶を密かに見守っていたが、宝珠草の毒に倒れたことがきっかけで多由耶と対面。次第に惹かれるようになる。孤独な多由耶のため、里で忍びとしての修行に励み、多由耶を連れ出そうとするも殺害されてしまう。

『てるてる×少年』の用語

御色草子

里の子供達が寝物語として聞かされる悲劇的な伝説。

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