てるてる×少年(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『てるてる×少年』は高尾滋によって平成13年7月から平成16年11月『花とゆめ』にて連載された少女漫画およびそれをもとにしたドラマCD作品である。前半は信州の旧家出身・御城 紫信(おしろ しのぶ)とその幼馴染かつ御城家に仕える忍者・奥 才蔵(おく さいぞう)を中心とした学園ラブコメディー。後半は室町時代からの因縁を孕んだ御城家の闇と秘密に迫るロマンティックサスペンスである。
ドラマCDは才蔵が商店街の福引に当選し、紫信一行が山奥の秘湯へ赴くというオリジナルストーリー。

『てるてる×少年』の概要

『てるてる×少年』は高尾滋によって平成13年7月から平成16年11月『花とゆめ』にて連載された少女漫画およびそれをもとにしたドラマCD作品である。前半は信州の旧家出身・御城 紫信(おしろ しのぶ)とその幼馴染かつ御城家に仕える忍者・奥 才蔵(おく さいぞう)を中心とした学園ラブコメディーだが、後半は室町時代からの因縁を孕んだ御城家の闇と秘密に迫るロマンティックサスペンスである。
2003年5月にマリン・エンタテインメントからドラマCDが発売されている。才蔵が商店街の福引に当選し、紫信一行が山奥の秘湯へ赴くという、完全オリジナルストーリーとなっている。

『てるてる×少年』のあらすじ・ストーリー

転校生は忍者

私立聖徳学園中等部2年A組に通う御城 紫信(おしろ しのぶ)は、美術部部長から告白されたのを部長がブサイクなのを理由に断る。クラス委員の三好 晴海(みよし はるみ)は、敵を作りかねないと紫信を咎めるが、紫信と同居するA組担任の幸田 正吾(こうだ しょうご)は紫信を甘やかすだけであった。
同日、A組には転入生がやってくる。奥 才蔵(おく さいぞう)と名乗る眼鏡の少年は紫信の幼馴染みで、七年前、里のある信州で紫信から「うんと強くなってきっと紫信を助けにきてちょうだいね」と言われたことを実現するため、やってきたのだった。
放課後、紫信の靴箱に「お前は狙われている」と書かれた手紙が入れられていた。手紙を読む紫信の上には鉢植えが落ち、才蔵たちは警戒を深める。
聖徳は夏休みに入り、三泊四日の研修旅行が始まる。紫信達のクラスは御城が管理する娯楽施設・下野時代村(しもつけじだいむら)で過ごすこととなる。いわゆる体験アルバイトとして、下働きする紫信と才蔵は時代村スタッフと同じ扮装をした忍者たちに襲撃される。その後駆け付けた正吾達が目にしたのは、しびれ薬を仕込まれながらも、気を失った紫信を守りながら全ての敵を倒した才蔵の姿であった。
紫信が目を覚ますと正吾から、事の首謀者は正吾だということが明かされる。それは才蔵が紫信をきちんと守れるか試すためであった。学校で紫信を襲ったのは時代村責任者で正吾の友人でもある三島義人(みしま よしと)であった。
夏休み登校日、紫信と才蔵は国語科準備室に呼び出される。そこにいたのは正吾と時代村で出会った義人だった。義人から、紫信が受け取った手紙としびれ薬は才蔵の実力を計るために正吾たちが仕込んだものではないこと、改めて何者かに紫信が狙われていることを告げられる。
手紙を出した者としびれ薬を仕込んだ者は別人であり、且つしびれ薬を仕込んだ者は既に義人の調査で判明していた。それは、才蔵の幼馴染、三島佐介(みしま さすけ)であった。自分の安全のために平気で才蔵を利用するように見える紫信が嫌いなため、佐介は才蔵が紫信の護衛に失敗するよう、わざと仕向けたのだった。家を飛び出す佐介を追いかけた才蔵は佐介に一方的に詰められる。その最中、才蔵を追ってきた紫信は車で誘拐される。黒スーツにサングラスをかけた男達は、自分たちの主は“紫信の秘密”を知りたいと主張するも、男達と紫信の前方には、無防備な才蔵が立ちふさがっていた。車は佐介の助けもあり、停車。紫信を残して、男達は煙玉で逃亡する。
自分を気遣う才蔵に紫信は激怒。紫信を助けるために自らの命を軽んじる才蔵に、紫信は「自分が生きている間に死ぬな」と命じるのだった。佐介は、紫信もまた、才蔵のことを心配していることに気づく。しかし似た者同士の佐介と紫信であったが、犬猿の仲は治らないのだった。
正吾は犯人たちが御城家の内情を探る忍びの者と推察。紫信はさらには犯人達が「紫信の秘密」を知りたがっていたと発言。気になる佐介と才蔵に対し、紫信は秘密を「守るため」に教えられないという。才蔵は、「紫信が安心して守りたいものを守れるようにお仕えする」と決心する。

紫信の秘密

紫信は自分が御城の元当主の実の子でないことを才蔵に打ち明ける。松子が実の母親であることは知っていても、実の父親は紫信も知らなかった。それは紫信が4歳の頃、病に倒れた当時の御城当主である父親を見舞った時のことだった。御城の当主には生まれつき背中に花形の痣があることを当主から教わる。紫信は自分の背中に痣がないことに動揺。当主は「痣がないことを隠して生きろ」と紫信に言う。当主も含め、紫信の命もまた「哀れな姫を守るためだけ」にあると言われると、その日紫信は松子と初めて地下座敷に連れて行かれる。そこには当主と同じ痣を持ち「姫」と呼ばれる、紫信とよく似た少女がいた。
数か月後、当主は危篤状態に陥り、紫信は改めて当主を見舞う。幼少期から、冷たく扱われていた紫信は初めて当主から慈しまれる。しかし当主は紫信のことを「姫」と呼び、最期まで紫信の存在を無視したままこの世を去る。葬儀の後、弔問客を見送る雨の中、紫信は母親から「お前を生むんじゃなかった」と言われる。母親にも見捨てられた紫信は絶望する。
葬儀翌日、紫信は亡き当主の遺言に則って、御城の主に仕立てられると告げられる。紫信は背中に痣の代わりに刺青を彫られたのだった。
里の者を含め、才蔵さえも偽っていた紫信を、才蔵は許した上、「紫信が生まれてきてくれて嬉しい」と言う。才蔵はそれだけは疑わず、信じてほしいと紫信に告げるのだった。

12年前

松子の容態が悪いと聞いた紫信は御城へ帰還するも、紫信は勿論、誰も松子に会えないと言われてしまう。紫信は御城の隠し扉を使って、松子に会いに行くことを決心。いると思われた松子の私室には誰もいなかった。消えた松子の行方を追おうとする紫信一行にユーリが襲い掛かる。才蔵を庇った紫信はユーリのしびれ薬を仕込まれるも、才蔵と二人、隠し扉によって逃げ延びる。しびれ薬で動けない紫信は才蔵に鍵を渡す。それは背中に痣のある少女へと通ずる地下座敷の鍵だった。紫信はそこに松子がいると考えていたのだ。意識が朦朧とする紫信をよそにユーリ、望が二人を追いつめる。紫信を庇いつつ、尚も戦おうとする才蔵に、ユーリは才蔵が紫信の敵側の人間であることを告げる。
意識を失った紫信が目覚めて見たのは、檻の外から自分を見下ろす才蔵の姿だった。混乱する紫信に、才蔵は自分が紫信の「秘密」を探るスパイだと打ち明ける。更に首謀者の男が、紫信の前に現れる。それは義人だった。義人は事の発端となった12年前の出来事について紫信に話す。
12年前、忍頭・奥家と上忍・三島家は御城に代々伝わる、呪われた「秘密」の因習を断ち切ることこそ忠義だと信じ、当時の御城当主へ話し合いの場を設ける。しかし、御城当主は皆殺しにしてしまう。せめて監禁するよう願い出ていた松子は愕然とし、いずれこの罪は紫信が背負うことになるのだと抗議する。奥家の一人息子だった才蔵は話し合いの際、三島家に預けられていたが、夜中に抜け出し自分の家に帰宅。両親たちが目の前で殺されるところを目撃してしまう。才蔵がいなくなったことに気づき後を追っていた義人は、御城当主が気づく直前に、押し入れの中に才蔵と隠れやり過ごす。その後、その場を抜け出し事件を目撃したことがバレないよう急ぎ三島家に戻る道中、静かにしていた才蔵は火が付いたように泣き出す。義人はそんな才蔵を抱きしめることしかできなかった。
翌朝目覚めた才蔵は昨夜の記憶を失い、視力も一夜にして悪化。その後、現場を目撃していないか確認の為、才蔵はただ一人御城に引き取られることとなる。
義人は自分たちの両親が何を知ったことから惨殺されたのか知るため、一連の紫信誘拐事件の首謀者となった。同じく挙人も登場し、主犯格は自分だとネタバラシする。
話を聞いた紫信は、なぜ12年前の事件が起こったのか、「秘密」が何なのかわからないことから解放するよう促す。松子の行方がわからない今、「秘密」を知るための取引材料として、紫信を拘束し続けると義人はそれを拒否する。
突如、大きな音がし、紫信が捉えられていた寺に火の手が上がる。佐介と千代が紫信を奪還しに来る。混乱の最中、才蔵は紫信から奪った座敷牢の鍵を返還、部屋に残っていた挙人を拘束し、紫信奪還を手助けする。
目覚めた紫信は自分を裏切り義人側にいたはずの才蔵が、千代たちに居場所を知らせたうえ、紫信救出の手助けをしたことで混乱する。同じく、一連の黒幕が義人だったこと、兄弟の中で自分だけが何も知らされなかったことに怒り狂う。
千代から明日、里の忍びに義人達の造反が通告されることを伝えられた紫信は、松子不在の今、紫信が当主となり指揮を執ることとなると伝えられる。千代に今日中にやることがないか促された紫信は、未だ信じてよいか疑いつつも、才蔵の奪還を決意する。
その頃、裏切りにより縛り上げられていた才蔵は義人と対面していた。結局、紫信側についた才蔵に義人は、幼い才蔵を御城へ引き渡したことを後悔していることを打ち明ける。そんな義人に才蔵は「紫信に出会いさえしなければ、義人のために死ねた」と言う。だが、才蔵は紫信と出会ってしまったことから、「自分は紫信のために生きる」と伝えるのだった。そんな才蔵を義人は解放する。「逃げるかもしれない」と言う才蔵に、義人は「紫信を裏切った才蔵に行く場所などない」と言い捨てるのだった。

二重スパイ

不屈の精神を持つ紫信は才蔵にとって光であった。義人から解放された才蔵は外に出て紫信の名前を呟く。そこへ走ってきたのは紫信本人であった。急ぎ物陰に隠れる二人を、気づいたユーリが襲う。しかし、佐介と千代の手によって紫信たちは一旦逃げ切る。敵地に特攻してきた紫信を才蔵は問い詰める。そんな才蔵に紫信は、「ただ自分の名を呼んだからやって来たのだ」と答えるのだった。
才蔵は紫信を、里へと出ることができる道を説明するため、崖上へと案内する。いつ追手が追いつくかわからない状況下、才蔵が盾になり紫信を逃がすためであった。紫信を裏切ったことを許すべきでないと主張する才蔵に、「許すかどうかを決めるのは才蔵ではなく、自分だ」と紫信は声を荒げるのだった。そんな二人をユーリが襲う。紫信を守る為、才蔵はユーリからの攻撃を受けてしまう。傷を負って倒れた才蔵を、尚も追いつめるユーリに紫信は才蔵を抱えたまま、崖下へと身を投げる。それを見送ったユーリは二人を追跡するよう部下に指示するのだった。
一方、足止めのために望と対峙していた佐介は、いつ12年前のことを知ったのか問い詰める。事件当初から、義人が何かを隠していることは気づいていたものの、誰も義人に何があったのか聞けずにいた。しかし挙人は里の刀打ちと認められた日、一人前と認めるならばと祝い酒で酔わせて義人を無理やり吐かせたのだった。望は元々里に生まれたことに疎んでいたことから、挙人が独断で打ち明けてしまう。挙人と望は協力者として、義人を助けたが、佐介は何も知らないということこそが義人を救ってきたと望に打ち明けられ、佐介は愕然とするのだった。
川を流れた紫信たちをくノ一と正吾が保護する。正吾は二人を松子の元へ連れて戻ることを決断する。極寒の川に落ちた紫信を松子は徹夜で面倒を見る。正吾がその後を引き継ぐと、紫信は目を覚ます。正吾に連れられ、重症を負った才蔵を紫信は見舞う。紫信の秘密を探るべく、紫信を裏切っていた才蔵を「許す」と紫信は言う。才蔵は、「なぜ責めてくれないのか」と問い返し、紫信は激昂。その場を立ち去った紫信を松子が受け止める。松子は紫信に才蔵を恨まないよう頼む。
十ヶ月前、才蔵は十二年前に三島と奥の両親が何故殺されたのか教えてほしいと松子に直接尋ねに行っていたのだった。松子は才蔵に語るには時間が必要であると説明。1年以内に片が付けば話すと約束する松子に、才蔵は義人の企てをすべて打ち明けた上で、紫信を護衛する二重スパイ役を引き受けたのだった。すべてを知った紫信は才蔵と和解する。

御色草紙

室町からしばらく、信州羽曽に羽曽隆全(はそ たかまさ)という城主がいた。城主には二人の子、兄・隆幸(たかゆき)と妹・たつきがいた。二人には守り役として、忍び・虎次郎(とらじろう)が付いていた。たつきと虎次郎は惹かれあうも、隆幸が城主になる頃、たつきは隣国に嫁ぐ。ところが、隆幸は数年後、隣国を攻め落とす。混乱の最中、たつきを奪還すべく行方を捜していた虎次郎は、隣国城主との子を孕んだたつきを見つけ出す。臨月間近のたつきは、子供とともに自害を選択。兄・隆幸は虎次郎に命じて、たつきの為に、毒草・宝珠草(ほうじゅそう)の根を用意させるのであった。たつきの亡骸は後に幸田家が管理することになる寺院で手厚く埋葬された。虎次郎は、自分が死ぬその日まで墓へ日参したという。
晩年、虎次郎は里の女と一人の男児・虎彦(とらひこ)を儲ける。虎彦に虎次郎は、たつきの眠る寺に匿うたつきの子・多由耶(たゆや)を守るよう言い残し、この世を去る。
2年後、虎彦は紅宝珠の毒にやられ、密かに見守っていた多由耶に見つかってしまう。多由耶から、自分は母・たつきの墓の中で産まれたと告げられる。その因果か、多由耶には紅宝珠の毒は効かないという。虎彦を介抱するうち、多由耶は虎彦に心を開くようになる。
数年後、虎彦の計らいで多由耶は母・たつきの兄・隆幸と再会。隆幸は多由耶を養子に迎え入れるも、病に伏せってしまう。体中を激痛に見舞われた隆幸は病床でたつきの墓にのみ咲く宝珠草の変種・紅宝珠(べにほうじゅ)の根の毒で死にたいと多由耶に頼み込む。だが隆幸の激痛は解消され、一年後眠るようにこの世を去る。紅宝珠の根は毒ではなく、強力な鎮痛効果をもたらすことがわかったのだった。
御城の者は、戦に赴く兵に利用すべく、紅宝珠の大量生産を目論む。毒の効かない多由耶に宝珠草を運ばせ、交配するが失敗。やがて、紅宝珠が生えるのはたつきと同じ宝珠草で死んだ人間の死体が必要であることに気づくのだった。
隆幸の息子は城主となると、紅宝珠の大量生産のため母親の墓ごと多由耶を深い谷底の草園へ追いやる。七日に一度、草園の手入れのために訪れる下忍を含め、多由耶と話す者は誰もいなかった。孤独を深める多由耶を虎彦が連れ出す。二人で逃げるも、御城の手によって虎彦は殺害されてしまう。それを苦にした多由耶は母と同じ宝珠草の根を飲んで自殺を試みる。多由耶に紅宝珠の毒は効かないが、宝珠草の毒は効き七転八倒の苦しみを味わうも、一命を取り留める。多由耶は正気を失い、かつ不老不死の体を手に入れてしまう。それを目にした御城一族はその後、四百年かけ宝珠草の根の毒で死んだ死体を量産し紅宝珠を栽培し続けたのだった。

御城の大火

松子は先代当主亡き後、紅宝珠栽培に関わった人間を秘密裏に逃がした上、花に残った毒素が消えるまで数年待っていたのだった。
松子は紫信や才蔵、義人たちに「12年前の虐殺は紅宝珠の栽培がもとである御城の罪だ」と全員に打ち明けると、紅宝珠畑に火を放つ。全員が避難する中、松子に向かって走るユーリの姿があった。ユーリの父の死の原因を作った現・御城当主として、ユーリは松子を斬りつける。駆け寄る紫信に松子は「早く逃げろ」と言い聞かせる。抵抗する紫信を正吾が気絶させ、「後から追いかける」と告げる。一人残った正吾は、「自分は松子のものだ」「自分も一緒に残る」と言って口づける。直後、正吾は気絶。松子は紫信が以前、千代からもらった眠り薬の丸薬を使ったのだった。正気を失い、「虎彦に会いたい」と言う多由耶を抱きしめ、「一緒に会いに行ってあげる」と言う松子。その瞬間、天から虎彦が迎えに現れ、多由耶は骸と化す。
千代が松子から正吾を回収するよう命を受けていると聞いた紫信は、松子が一人で死ぬつもりだと悟り、才蔵と共に引き返す。紫信に「お前を生まなければよかった」と言った松子が後悔なく逝くには、自分の許しが必要だと感じていたのだった。結果、「生まれてきてよかった」「ありがとう」と伝える紫信の膝の上で松子は息を引き取る。

紫信の希望と千代の仲介により、義人達・三島勢は紅宝珠の効果を知る御城の重臣たちと対立するという同じ目的のため手を組む。御城の大火から2か月後、義人と挙人は松子が残した紅宝珠に関わる資料を入手、その真実を知る御城の重臣たちと戦い、二度と花園が作らせないようにと誓う。そんな義人たちと未だわだかまりを残しつつも、佐介は兄達を気遣うのだった。望もまた、休みのたび佐介の様子を見に会いに来ていた。
正吾はくノ一の用意した里の家に住居を移し、紫信がきちんと幸せになるのを見届けようとしていた。ユーリは大火後に拘禁するも脱走。消息を絶ってしまう。
才蔵は愛する紫信と共に里に残り、紫信を待ち受ける重責を共に背負うと紫信に誓う。幼い頃交わした、「うんと強くなって きっとしのぶを助けにきてちょうだいね」という約束を果たすために。

『てるてる×少年』の登場人物

主人公

御城 紫信(おしろ しのぶ)

声 - 榎本温子
私立聖徳学園中等部に通う勝ち気な美少女。御城家次期当主。実母である松子から冷遇されており、父である前当主の死後からは遠縁の正吾と都内マンションにて同居している。正吾のことは「正兄さま」と呼んで非常に慕っており、幼少期から14歳の現在まで添い寝している。キツイ性格であることから、敵を作りやすく、学園でも三好姉弟以外に友人はいない。幼馴染である才蔵には幼い頃、自分の過失で大怪我を負わせ、今も傷跡が残っていることから邪険にしつつも大切に想っている。

主要人物

奥 才蔵(おく さいぞう)

声 - 甲斐田ゆき
御城家上忍であった奥家の一人息子。視力が弱く眼鏡をかけている。過去の出来事から血や人が傷つくような暴力行為は不得意なため、眼鏡をかけていると弱気で鈍くさい年相応の少年。里では目隠しをして修行をした結果、眼鏡を外した状態だと強気で攻撃力が上がる。紫信との幼い頃の約束を果たすため上京、正吾の家に居候することとなる。生活力のない紫信達のために家事全般を引き受けている。愛読書は南極物語。

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