てるてる×少年(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『てるてる×少年』は高尾滋によって平成13年7月から平成16年11月『花とゆめ』にて連載された少女漫画およびそれをもとにしたドラマCD作品である。前半は信州の旧家出身・御城 紫信(おしろ しのぶ)とその幼馴染かつ御城家に仕える忍者・奥 才蔵(おく さいぞう)を中心とした学園ラブコメディー。後半は室町時代からの因縁を孕んだ御城家の闇と秘密に迫るロマンティックサスペンスである。
ドラマCDは才蔵が商店街の福引に当選し、紫信一行が山奥の秘湯へ赴くというオリジナルストーリー。
宝珠草
根の汁に毒がある。たつきが自害する際に使用した。
紅宝珠
宝珠草の毒を飲んだ者の墓から生える赤い宝珠草。紅宝珠の根には毒ではなく、強力な鎮痛効果がある。ただし、香りとともに風に散布する毒がある為、その栽培に携わった者はやがて死に至る。
『てるてる×少年』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
才蔵「僕はあなたが生まれてきてくれて嬉しい」
その出生から紫信は両親より冷遇されていたことから「紫信はいらないの?」と感じていたことを才蔵に打ち明ける。それを聞いた才蔵は幼い頃、紫信と交わした約束のおかげで強くなれたこと、自分の光であったことを伝えるため、「僕はあなたが生まれてきてくれて嬉しい」と紫信の誕生を祝福するのだった。
多由也「やっと終わるのね…」
死んだ想い人である寅彦の後を追いたいがために服毒した多由也は、望まず不老不死の体を手に入れてしまう。それが、室町から現代までの長い間、御城に富と闇を生み出す原因となった。松子は多数の犠牲を出した紅宝珠の栽培を終わらせ、残った宝珠の畑に火を放つ。それは正気を失って尚、紅宝珠が不老不死の薬となりうる証明の為だけに生かされていた多由也の解放でもあった。多由也は「やっと終わるのね…」と独り言ち、天から迎えに来た寅彦の胸に飛び込む。
紫信「いいえ母さま しのぶは生まれてきてよかったわ」
いずれ紅宝珠の毒で死ぬ運命であることを覚悟していた松子は、自分亡き後も紫信が哀しまないよう、徹底的に冷たく当たっていた。前当主の葬儀の後、「お前を生むんじゃなかった」と言ったのも、これから紫信が背負う御城の闇を憂いたことからの発言であった。死の間際、紫信への態度を後悔する松子を紫信は「いいえ母さま しのぶは生まれてきてよかったわ」と発言することで許し、松子は穏やかに息を引き取る。
『てるてる×少年』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
紫信の刺青は当初背中ではなかった
紫信の背中の刺青は当初、拳大ほどの大きさしかない予定だった。位置も背中でなく、胸元にすることも検討されていたが、絵的インパクトを強調するため、最終的に背中一面の大輪となった。刺青は登場の度、点描する必要があった為、アシスタント泣かせだったという。
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目次 - Contents
- 『てるてる×少年』の概要
- 『てるてる×少年』のあらすじ・ストーリー
- 転校生は忍者
- 紫信の秘密
- 12年前
- 二重スパイ
- 御色草紙
- 御城の大火
- 『てるてる×少年』の登場人物
- 主人公
- 御城 紫信(おしろ しのぶ)
- 主要人物
- 奥 才蔵(おく さいぞう)
- 幸田 正吾(こうだ しょうご)
- 三島 左介(みしま さすけ)
- 筧 千代(かけい ちよ)
- 三好 晴海(みよし はるみ)
- 三好 健三(みよし けんぞう)
- 御城の隠れ里
- 三島 義人(みしま よしと)
- 三島 挙人(みしま しげと)
- 三島 望(みしま のぞみ)
- 玉野 由利(たまの ゆうり)
- 御城 松子(おしろ しょうこ)
- 御色草子(おいろぞうし)
- 羽曽 たつき(はそ たつき)
- 虎次郎(とらじろう)
- 多由耶(たゆや)
- 虎彦(とらひこ)
- 『てるてる×少年』の用語
- 御色草子
- 宝珠草
- 紅宝珠
- 『てるてる×少年』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 才蔵「僕はあなたが生まれてきてくれて嬉しい」
- 多由也「やっと終わるのね…」
- 紫信「いいえ母さま しのぶは生まれてきてよかったわ」
- 『てるてる×少年』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 紫信の刺青は当初背中ではなかった