RobiHachi(ロビハチ)のネタバレ解説・考察まとめ
『RobiHachi』とは、スタジオコメット制作のオリジナルアニメーション作品。2019年4月から6月まで放送。全12話。十返舎一九の『東海道中膝栗毛』を元にして作られたSF作品。監督は高松信司。借金生活を続けていた「ロビー・ヤージ」は、借金取りのアルバイトをしてる「ハッチ・キタ」と出会い、成り行きで二人はロビーが借金する金融会社の社長「ヤン」から逃げなければならなくなる。二人はヤンから逃げながら、ご利益が授かれる石「アカフクリスタル」がある惑星「イセカンダル」を目指す事になった。
『RobiHachi』の概要
『RobiHachi』とは、スタジオコメット製作のアニメーション作品。
2019年4月から6月に放送。全12話。
監督は『銀魂』『イクシオン サーガ DT』『坂本ですが?』『美男高校地球防衛部LOVE!』などの監督・脚本を勤める高松信司。
十返舎一九の『東海道中膝栗毛』を元にして作られており、登場人物の名前や地名などにパロディ要素が入っている。
2019年4月から「ハッチ・キタ」役の河本啓佑、「アロ」役の木村昴、「グラ」役の徳留慎乃佑の三人でラジオ番組『RobiHachiRadi』が放送され、2019年10月19日には声優が出演するイベント「RobiHachiイベ~私イセカンダルに行ったら幸せになりました~」が開催されることとなった。
公式サイトでは2018年11月にAbemaTVの配信番組で行われた監督と声優陣による製作発表会のレポートと、その製作発表会のダイジェスト動画などが公開された。
AbemaTVで配信された製作発表会には高松監督・河本啓佑・中井和哉・阪口大助・杉田智和・徳留慎乃佑が参加。
発表会の中で『東海道中膝栗毛』を元にした作品であることの公表や、ロビー役の中井和哉とハッチ役の河本啓佑の二人が揃って11月に誕生日であるためバースデーパーティと称したゲームなどが行われた。
配信終了後には、アロ役の木村昴が同じくAbemaTVで放送されている『声優と夜あそび』という番組に生出演中であったため、河本が飛び入り参加し『RobiHachi』のPRをした。
借金取りに追われる生活をしていた「ロビー・ヤージ」は、道端で少し世間知らずな青年「ハッチ・キタ」に出会う。
ハッチはロビーが借金している金融会社ヤンズファイナンスの借金取りで、翌日ロビーの家にやってきた。
ハッチはロビーに借金を返すように説得するが、返す当てが無いロビーは家代わりにしていた宇宙船ナガヤボイジャーで宇宙へ逃げてしまう。
ロビーはあらゆるご利益がある石「アカフクリスタル」を手に入れ、事業に成功して借金を返そうと思い、アカフクリスタルがある惑星「イセカンダル」を目指す。
成り行きでロビーの宇宙船に乗り込んでしまっていたハッチは、想定外の事ばかり起こすロビーに対して興味を持ち、一緒にイセカンダルへ行く事を決意した。
一方、ロビーが借金をしている金融会社ヤンズファイナンスの社長「ヤン」は手下の「アロ」と「グラ」を連れ、借金を体で返してもらおうとロビーを追いかける。
ロビーとハッチはロビーのロボット「JPS-19(イック)」と共に、道中の惑星で観光したりヤンに追いかけられたりしながらイセカンダルを目指す。
『RobiHachi』のあらすじ・ストーリー
旅の始まり
ロビー・ヤージは事業に失敗し続け、借金に追われる生活をしていた。
また新たな事業に投資しようと資金を調達した矢先、金の入った鞄を盗まれてしまった。
その泥棒をハッチ・キタが捕まえた。ロビーはお礼に昼食をおごった。
ハッチは飛び級で大学を卒業した優等生で、なんでも予想出来てしまうため全てがつまらなく面白いことを探していた。
ロビーは「真っすぐなレールに乗っているから人生がつまらなく、あちこちぶつかって曲がらないと想定外のことなど起きない」と助言してハッチと別れた。
翌日ロビーが家代わりに使っている宇宙船「ナガヤボイジャー」へ、借金の取り立てにハッチがやって来た。
ロビーは今回も投資話に騙され、ナビロボットのJPS-19(イック)に呆れられていた。ハッチは無理やりロビーを金融会社の社長ヤンのところに連れて行こうとした。
そのためロビーはハッチをエアロックに閉じ込めた。
ちょうどその時社長のヤンがやって来たので、ロビーは慌てて「ナガヤボイジャー」を発進させ宇宙に出た。
イックがこれからどこに行くのかと聞いたので、ロビーはパワースポットと言われる惑星「イセカンダル」へ、ご利益がある「アカフクリスタル」をもらいに行くことに決めた。
するとエアロックから自力で出てきたハッチが、「自分もついて行く」と言った。
ロビーは断ろうとしたが、そこにヤンが追いかけてきて「ナガヤボイジャー」が捕まってしまった。
そこでそこにあった2機の戦闘機に乗り、ロビーとハッチは逃げることにした。ハッチは旅がしたいので、ロビーを助けることにしたのだった。
戦闘機に武器がないので謎のボタンを押してみると、2機は合体してロボットの「ヒザクリガー」になった。
「ヒザクリガー」でなんとかヤンから逃れ、「ナガヤボイジャー」は火星にワープした。
火星からハッコーネの関所へ
ロビーたちは「ナガヤボイジャー」の燃料補給とメンテナンスのために、「火星」に降り立った。
「火星」では火星人が地球を対象とした観光プロジェクトとして、タコの着ぐるみを被るようになっていた。火星観光局長の娘グラマラスちゃんは、姿を偽らなければいけない今の現状を嘆いていた。
そのため父が撮影している生放送で、着ぐるみを脱いで本当の姿を暴露した。観光局長も「ありのままで良い」と言うロビーの言葉に動かされ、考えを変えて着ぐるみを脱いだ。
その生放送が流れ、火星人はタコではなかったとニュースになった。
「ナガヤボイジャー」の燃料費とメンテナンス費をハッチに払ってもらったロビーは、同行を断ることができず「イセカンダル」まで一緒に行くことになった。
ある日ハッチは「ナガヤボイジャー」の中で、アニメのフィルムを見つけた。
それは地球でかつて放送されていた『銀河道中ヒザクリガー』だった。この間合体したロボットはアニメに出てきた機体だった。
なぜこの機体が「ナガヤボイジャー」にあるのかロビーにも分からなかったが、父が宇宙人と何かを交換して手に入れたものだとは知っていた。
ロビーたちはワープして地球系を出ようとしたが、「冥王星」の観光局長とその娘に妨害され「冥王星」に着陸した。
冥王星観光局長は火星のニュースを見て、ロビーたちに「冥王星」のPR活動を依頼したのだった。
コンサルティング料を出してくれるという話になり、ロビーたちは依頼を引き受けた。
そして「冥王星」の良いところを探し、CMを作ってどのようにすれば「冥王星」が流行るか意見を出した。
前に観光局長が依頼していた広告代理店「株式会社ドンツー」の妨害をかわし、ロビーはコンサルティング料を取らず「冥王星」を後にした。
ヤンはロビーに金を貸した時に、ミルクイチゴ味の飴を貰っていた。その時からヤンはロビーを好きになっていた。
ヤンは借金の取り立てよりも、ロビー本人を手に入れるため彼を追っていた。
ロビーたちは惑星「ハッコーネ」の関所を目指すが、ヤンとは別の船が自分たちを追っていることを不信に思い、やり過ごすため宿場星の「オダワーラ」に降り立った。
「オダワーラ」は水の惑星で、魚から肺呼吸の人型に進化した種族がいた。
現地で海鮮丼を食べたハッチは、新手の追手に心当たりがあるのかクレジットカードを使うのを躊躇し、アルバイトをして食事代を払うことにした。
ハッチはアルバイト仲間のギョギョくんから、幻の魚「オダワーラノツカイ」を捕まえると賞金が出るという話を聞いた。
ロビーとハッチは結婚資金が欲しいというギョギョくんを連れて、「オダワーラノツカイ」を捕まえに行き「ヒザクリガー」で海に入った。
防水機能がついていない「ヒザクリガー」は浸水してしまうが、内部に「オダワーラノツカイ」が入っていて運よく捕獲することができた。
こうして賞金を獲得したロビーたちのことがニュースになり、ヤンの知るところとなった。
ロビーたちは「イセカンダル」へ向かうギャラクシー街道の第一関所である、惑星「ハッコーネ」に到着した。
通行手形を持っていなかったロビーたちは、「ハッコーネ」の裏ボスと呼ばれる人物から手形を貰おうとした。
裏ボスを探すロビーとハッチは、裏ボスのことを知るカパ子に接触した。
そしてカパ子から「裏ボスを直視してはいけない」という助言をもらって、裏ボスに会いに行った。
実は裏ボスは愛らしいウォンバットで、愛のパワーで人を虜にするのだった。ロビーたちは裏ボスを直視してしまったが、なんとか虜にならず通行手形を手に入れた。
そうして関所を無事通過するが、実際は通行手形無しでも通過することができたのだった。
ハママIIからヨッカマルシェへ
ロビーたちは惑星「ハママII」に辿り着いた。
「ハママII」では大ウナギ祭りが開催されていた。ロビーは優勝すると賞金が出る「ウナギロデオレース」に参加しようとした。その様子を見たヤンもそのレースに参加し、ヤンが優勝しロビーが2位になった。
興奮冷めないヤンが「ハママII」の王と喧嘩をしている間に、ロビーたちはさっさと「ハママII」を後にした。
次に到着した惑星「アッカサッカ」は、惑星中が遊園地になっていた。
遊園地でロビーとはぐれてしまったハッチは、迷子センターへアッカサッカ人に連れて行かれた。
ハッチは1人になったことで、幼いころから友達がいなかったことを思い出していた。
そこで会った迷子の金持ちの少年は、「両親が忙しくいつも遊び相手がSPだ」と話し、今日は「わざとはぐれて困らせて遊んでいる」とハッチに言った。
少年がハッチに両親とはぐれたのかと聞くと、彼は「自分の両親もそばにいてくれたことはなかったが、思い切って外に出てみると意外な出会いがあった」と答えた。
ロビーとイックが迎えに来てくれたので、ハッチは少年に「友達を作れ」と言ってセンターを出ていった。
ちょうどこの日はラブスターナイトというハート型の日食が見られる日で、選ばれた2人が金を鳴らすと永遠に結ばれるという言い伝えがあった。
ヤンたちから逃げていたロビーとハッチは偶然鐘を鳴らしてしまい、今年のカップルとして祝福された。
次にロビーたちは蛤が名産の「マルベリー7」に向かおうとしたが、いつも雑用係としてこき使われていたイックが、「マルベリー8」に船を着陸させた。「マルベリー8」はロボットが主導権を持つ惑星だった。
ロビーとハッチはイックの奴隷となり、人間と知られないように「ヒザクリガー」に搭乗して行動した。
そこで出会った少年のホシローから、この星ではロボットたちが戦争ごっこをしていると聞いた。
立ち去ろうとすると「ヒザクリガー」がロボットのメカ大王に、メカ伯爵と戦争をするメンバーとしてスカウトされた。
一方ヤンはこの星では人間に人権がないことを知らず、ロボットと喧嘩になり負けてしまった。あまりに悔しいので船でロボットを作り出し、自分をバカにしたロボットを倒した。その戦いが認められ、メカ伯爵からスカウトを受けて戦争ごっこに参戦することになった。
食べ物を探して人間の集落を訪れたロビーとハッチは、ホシローにまた出会った。ホシローは人間が虐げられている現状に不満を持っていた。ロビーとハッチは「自分なら革命を起こす」と話した。
翌日メカ大王とメカ伯爵の戦争ごっこが始まり、「ヒザクリガー」とヤンのロボットが参加した。
そこにロビーに影響を受けたホシローたち人間の部隊が現れ、戦争ごっこに参戦した。遊びでやっているロボットとは違い、ロボットを破壊するために戦っている人間は強かった。
ホシローはロビーたちを革命に巻き込まないために、彼らを「マルベリー8」から逃がした。
その後ロビーたちは「ヒザクリガー」の修理のため、工業惑星「ヨッカマルシェ」に立ち寄った。この惑星で作られたイックは、「ヒザクリガー」や「ナガヤボイジャー」もここで造られたと話した。
この惑星でロビーたちは、「ヒザクリガー」と「ナガヤボイジャー」をロビーの父にくれたアルメーニに出会った。
アルメーニは『銀河道中ヒザクリガー』が放送された時、「ヒザクリガー」の熱狂的なファンになった。それで聖地巡礼のため地球を訪れ、ロビーの父ルーシー・ヤージに出会った。
ルーシーが『ヒザクリガー』の原画や設定資料を持っていたので、アルメーニは「ナガヤボイジャー」と「ヒザクリガー」そして持ち金全部を渡してそれらを手に入れた。
『ヒザクリガー』のアニメは何度もトラブルに見舞われ、12話は当時何らかの理由で未放送になっていた。
アルメーニは「ヒザクリガー」の修理にお金でなく、『ヒザクリガー』の資料を欲しがった。そのためロビーが「ナガヤボイジャー」の中を探してみると、セル画が見つかった。
『ヒザクリガー』の監督はロビーの祖父ユマ・ヤージだった。
ロビーが孫であることを知ったアルメーニは、『ヒザクリガー』のアーカイブに彼らを招待した。
アーカイブのメンバーにアニメの12話の話を聞いたロビーは、自分が以前12話を見たことを思い出した。
話を聞いたメンバーたちは、記憶喪失になる副作用があるにもかかわらずロビーを拘束し、無理やり記憶を見ようとした。
そこにロビーを探していたヤンが現れロビーを救い出し、彼に危害を加えたアーカイブを破壊した。
ロビーは隙を見て逃げだし、修理場にいたハッチに事情を話して「ヨッカマルシェ」を後にした。
『ヒザクリガー』の12話では、登場人物のユマとロックが2人で宇宙旅行に出かける約束をしていた。
イセカンダル到着
ロビーたちは「イセカンダル」へ行くための最後の関所に辿り着いた。
ここは犯罪者や借金滞納者でブラックリストに載っている者は通過できず、ロビーは借金滞納者で通過できなかった。
ハッチはロビーのせいで「イセカンダル」へいけないことを責め、ロビーは情報収集をしていなかったハッチを責めた。
2人は大喧嘩になるが、その最中お互いのことを憎からず思っていることが分かり絆を深めた。ハッチはロビーと一緒に「イセカンダル」へ行くために、ロビーの借金をこっそり全額返済した。
ロビーはそのことを知らされず、たまたま運よく関所を通過できたと思っていた。
ついに「イセカンダル」に到着したロビーたちは、「イセカンダル大神殿」にしきたり通り早朝参拝するため、それまで観光をすることにした。宿に着くとロビーはご利益を得るために滝行をし、ハッチは今までの旅の写真を見て懐かしんでいた。
翌日赤富士を登って大神殿にある「巨大アカフクリスタル」を拝み、お布施をして「アカフクリスタル」のかけらを手に入れた。
ロビーが手に入れたかけらはただの紙袋に入っていて、よりご利益が得られる「イセカンガルー袋」を手に入れるには、さらにお布施を積まなくてはいけなかった。またロビーが手に入れた「アカフクリスタル」のかけらは小サイズだった。
ロビーは「アカフクリスタル」が大きい方がより多くのご利益が得られるため、貧乏はご利益を与えられないことに不満を感じた。
そのため「巨大アカフクリスタル」の一部をハンマーで壊して手に入れようとした。
ロビーが手に入れた「巨大アカフクリスタル」の成分は、ポリカーボネートというプラスチックで天然石ではなかった。
ロビーたちは真相を確かめるため「巨大アカフクリスタル」の根元に行くと、謎の施設に「株式会社ドンツー」の社員と巫女のアルバイト、「アカフクリスタル」で奇跡を起こした設定の演者が待機していた。
またそこでは地元のおばちゃんたちが、「アカフクリスタル」をポリマー樹脂を練って作っていた。
「イセカンダル」は「株式会社ドンツー」が作った観光地で、「巨大アカフクリスタル」のご利益も全部噓だった。
がっかりしたロビーに地元のおばちゃんが、「アカフクリスタル」は本当にあると教えてくれた。
本物の「アカフクリスタル」の原石はとても小さいので見栄えが悪いと、「株式会社ドンツー」が偽の「アカフクリスタル」を作りだしたのだった。
話を聞いたロビーは、本物の「アカフクリスタル」の原石が祀ってある祠へ向かった。
ロビーは「アカフクリスタル」の原石を拝み、満足して地球に帰ることにした。一歩踏み出すとそこにあった石につまずいてしまった。幸先が悪いとハッチとイックは思うのだったが、ロビーは気にせずその石を持って帰ることにした。
イセカンダルに到着したヤンは、部下が「アカフクリスタル」を欲しがったため宇宙船で「巨大アカフクリスタル」を掴んで持ち去ろうとした。
すると簡単に「巨大アカフクリスタル」が取れてしまい、張りぼてだったことが観光客に分かってしまった。
ロビーたちが「ナガヤボイジャー」に乗ろうとしていると、上空にヤンの宇宙船とずっとロビーたちの後をつけていた艦隊が現れた。
ハッチはそれを見て自分を迎えに来た「月の艦隊だ」と言い、自分が「月の王子だ」と打ち明けた。
月の王子
ロビーにこれからどうしたいか尋ねられたハッチは、「最後までロビーと一緒に旅をしたい」と答えた。
その言葉にロビーは最後まで一緒だと、「ナガヤボイジャー」に乗り込み「イセカンダル」を出て地球に戻ろうとした。
一気に地球に戻ることはできないため、どうやって帰るか相談する中でハッチが所持金がないことをうっかり話してしまった。
ロビーはハッチが自分の借金を返済したことを知り、なぜそんなことをしたのか問い詰めた。
「どうしてもロビーと一緒に「イセカンダル」へ行きたかった」と、ハッチは自分の身の上話をし始めた。
ハッチの祖父は宇宙人とファーストコンタクトをした宇宙飛行士で、持病の癪で苦しんでいた宇宙人を助けた。そのお礼に月面基地を譲り受け、王国を築いたのだった。
三代目のハッチは王になることが約束されていたが、息苦しさを感じ家出をしてしまった。
そこでロビーに会い敷かれたレールを歩むだけの人生に疑問をもち、知らない世界へ行ってみたいと思ったのだった。
しかし月の使者のルナガードは、ハッチの単独行動を理解できず連れ戻しに来たのだった。
話を聞いたロビーはハッチがそんな気持ちで旅をしていたとは知らず、借金を肩代わりさせたことを謝った。
ロビーたちは「株式会社ドンツー」だけが使っている、地球までの隠し通路であるハイパーロードを見つけ乗り込んだ。
しかしもうすぐ地球というところで、追いついてきたヤンの宇宙船をルナガードが攻撃したため、衝撃で「ナガヤボイジャー」はハイパーロードから投げ出されてしまった。
その頃銀河同盟に属さない侵略者が、宇宙船で地球を滅ぼそうとしていた。
宇宙船の発射口から地球を滅ぼすビームが発射される瞬間、ハイパーロードから投げ出された「ナガヤボイジャー」が発射口にすっぽり入ってしまった。
危険を察知したイックによって、ロビーたちは「ナガヤボイジャー」から脱出した。
地球人たちが固唾を飲んで見守る中「ナガヤボイジャー」と侵略者の宇宙船は爆発し、金色に光る「ヒザクリガー」が出現した。
ロビーたちは「ヒザクリガー」に乗って脱出していた。
アルメーニが修理した時おまけで金色の装甲をつけてくれ、今回それがバリアになってロビーたちは助かったのだった。
ロビーとハッチとイックの3人は、ヒーローとして注目を集めた。
ロビーは「ヒザクリガー」のライセンス契約で、仕事と金を得ることができた。
「イセカンダル」から持って来た石が「アカフクリスタル」の原石だと分かり、ロビーは旅の証としてハッチにプレセントした。
ハッチは月に帰り、ロビーは「ヒザクリガー」で商売し、イックは手記を書いてそれぞれの道を歩むことにした。
しばらくして「ヒザクリガー」のブームは去り、ロビーはまた無一文になった。そこに現れたハッチとイックは、また旅に出ようとロビーを誘うのだった。
『RobiHachi』の登場人物・キャラクター
主要人物
ロビー・ヤージ
CV:中井和哉
本作の主人公。31歳。
色々な事業に手を出してはその度に失敗し多額の借金がある。
家は資産家で裕福な家庭であったが両親と馬が合わず、倉庫として使っていた宇宙船「ナガヤボイジャー」を使って家出。
地球のNEOTOKYOに住み、ナガヤボイジャーを家代わりにしていた。
祖父は作中のアニメ「銀河道中ヒザクリガー」の監督「ユマ・ヤージ」。
性格は、イック曰く「頭はそこそこ良いくせに女の前だとすぐカッコつける。超残念ゲス野郎」。
無類の女性好きであり、よく女に騙されている。
ルポライターの仕事をしていたが掲載雑誌が休刊になり、それを機にエビを扱う事業を始めて一攫千金を狙う。
しかしエビの養殖場の事故でエビが全滅してしまいこの事業も失敗になる。ハッチ曰く事故ではなく元々騙されていたとの事。
ヤンが直接借金取立てに来た事で焦り、ナガヤボイジャーで地球を脱出し、一攫千金を成す為にイセカンダルを目指すことになった。
多額の借金は抱えているものの踏み倒す気は無く、あくまでも事業を成功させて大儲けし、そのお金で借金を返そうとしている。
イセカンダルの関所を通る際にハッチが自分の借金を肩代わりした事を知ると、土下座し必ず返すと約束した。
騙され易かったり女に弱かったりなど残念なところが目立つが、成り行きで一緒に旅する事になったハッチに部屋やパジャマを提供するなど、人間性の良さも伺える。
最終回では偶然に地球を救い、その関係でヒザクリガーの商品が一時的に売れたが人気は一過性のもので、また借金生活になった。
ハッチ・キタ
CV:河本啓佑
もうひとりの主人公。18歳。
学校を飛び級して卒業するほど頭が良いが、それ故に何事も想定出来てしまうため人生をつまらないと感じていた。
退屈しのぎにヤンの元で借金取りのバイトを始め、ロビーと出会う。
しかしロビーが想定外の行動ばかりするために強く興味を持ち、半ば強引にロビーと一緒にイセカンダルを目指す事になった。
道中ではお土産や観光スポットを事前に調べ、特産物を食べたり温泉に入ったりして旅を満喫している。
好奇心旺盛な性格で、グロい見た目の料理も喜んで食べたり、電気ウナギの風呂に自ら入ったり、旅先で起こるハプニングを楽しんだりしている。
欲しい物はなんでも通販で買うが、初日にロビーから貰ったダサいパジャマを買い換える事をせず大事に着ている。
夜はキャンドルに火をつけて眺めるのが好き。
ロビーをおじさんと揶揄しながらもロビーとの旅路を楽しんでいて、ロビーと一緒にイセカンダルへ行きたいがためにロビーの借金を全額肩代わりする。
正体は月の王国「ルナランド」の王子で、祖父は宇宙人をファーストコンタクトを果たした地球人「ロック・キタ」。
式典出席のために地球を訪れた際に大使館から脱走し、その後ヤンに拾われる。
王になるために厳しく育てられ、友達を作ったり自由に遊ぶ事などは無かったようで、その反動で過度の好奇心旺盛になっていた。
最終回ではロビーと一緒にたまたま地球を救い、その後月に戻った。
しかし再び借金生活になったロビーの前に現れて、また一緒に旅をしようと手を差し伸べた。
JPS-19(イック)
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目次 - Contents
- 『RobiHachi』の概要
- 『RobiHachi』のあらすじ・ストーリー
- 旅の始まり
- 火星からハッコーネの関所へ
- ハママIIからヨッカマルシェへ
- イセカンダル到着
- 月の王子
- 『RobiHachi』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ロビー・ヤージ
- ハッチ・キタ
- JPS-19(イック)
- 金融会社ヤンズファイナンス
- ヤン
- アロ
- グラ
- その他
- ユマ・ヤージ
- ロック・キタ
- アルメーニ
- ハッコーネのドン
- 『RobiHachi』の用語
- G.C(ギャラクシーセンチュリー)
- イセカンダル
- ギャラクシー街道
- ヒザクリガー
- 銀河道中ヒザクリガー
- ナガヤボイジャー
- 火星
- 冥王星
- オダワーラ
- ハッコーネ
- ハママII(ハママツー)
- アッカサッカ
- マルベリー7 / マルベリー8
- ヨッカマルシェ
- 『RobiHachi』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ヒザクリガーとロビーの関係性
- ハッチの正体
- ヤンの片想い
- ヤンとアロの出会い・アロとグラの出会い
- 喧嘩して絆を深めたロビーとハッチ
- 耳に残るイセカンダルのCM
- イックの手記
- 『RobiHachi』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 東海道中膝栗毛に関するパロディ要素
- 現実の地名をアレンジした名前
- 高松信司監督作品の特徴
- アナ雪・グレンラガン・ナウシカなど、他作品のパロディ要素
- ユマとロックの関係
- 『RobiHachi』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Hatchi(河本啓佑) feat. Robby(中井和哉)『天才のプレイリスト』
- ED(エンディング):Allo(木村昴)&Gras(徳留慎乃佑) feat.Yang(杉田智和)『Dancing to Night 〜君への最短ワープ航路〜』
- 挿入歌:串田アキラ『銀河道中ヒザクリガー!』
- 『RobiHachi』の関連商品
- DVD・Blu-ray
- 『RobiHachi』の関連リンク