狂気的なまでの役者魂が魅力の映画まとめ！『シャイニング』など

”役のためなら自身の体型も変えてしまうプロ根性。精神面の変化も凄いぞ！”

マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロの『タクシードライバー』コンビによる1980年の作品。1940年代に実在したボクサー、ジェイク・ラモッタの栄光と、猜疑心に捉われて全てを失っていく挫折の日々、そして悲哀を感じる晩年までを描くヒューマン・ドラマの名作。

現役と引退後の両方を演じたロバート・デ・ニーロは、何と27キロもの体重の増減をさせてこの役を演じきった。体型をも変化させる徹底した役作りをは、「デ・ニーロ・アプローチ」と呼ばれて驚きと称賛を持って評価されている。

”あまりにもシリアスで感動的なジム・キャリーの演技が素晴らしい！”

ミロス・フォアマン監督、ジム・キャリー主演、ダニー・デヴィート共演による1999年の作品。特異で一風変わった笑いのパフォーマンスで知られ、波乱万丈の芸人人生真っ最中に35歳の若さで急逝した伝説のコメディアン、アンディ・カウフマンの生涯を描いた作品。彼の事が歌詞で歌われているR.E.M.の超名曲『マン・オン・ザ・ムーン』が主題歌になっている。

それまでは変顔なコメディ俳優として人気を博したジム・キャリーが、笑いをとるコメディアンと、その裏にある苦悩と葛藤をシリアスに演じる、彼のキャリアの中でも最高クラスの作品でしょう。クライマックスの感動は彼の深みのある演技あってこそのもの！

”ティルダ・スィントンも、エズラ・ミラーも、子役も全てが凄い存在感！”

映像化不可能と言われたライオネル・シュライバーの原作をリン・ラムジー監督、ティルダ・スウィントン主演でにより映画化した2011年の作品。旅行作家だったエヴァが妊娠し結婚するが、長男のケヴィンは幼い頃から彼女だけに悪意に満ちた反抗を繰り返す。妹が生まれ、ケヴィンも美しく賢い少年に成長するが、ある日、恐ろしい事件が起こる...。

ヨーロッパ方面の各賞やインディペンデント系の賞、そして批評家賞などを総なめにしたティルダ・スウィントンの圧巻の演技は凍りつく位に凄い。そして、冷徹な息子の少年期を演じた新鋭エズラ・ミラーのクールで妖しい魅力、子供時代を演じた子役の怪演にも注目！