学園ベビーシッターズ(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『学園ベビーシッターズ』とは、「時計野はり」による漫画、および漫画を原作としたアニメ作品。主人公の鹿島竜一と、その幼い弟の鹿島虎太郎は、飛行機事故で両親を亡くしてしまう。二人を引き取ったのは森ノ宮学園の理事長「森ノ宮羊子」で、竜一は羊子の言いつけによって、学校に通いながら森ノ宮の教師の子供を預かった保育ルームでベビーシッターをすることになった。子供の成長をあたたかく見守り、思春期の青春を感じることができるハートフルストーリーである。

『学園ベビーシッターズ』の概要

『学園ベビーシッターズ』とは、時計野はりによる漫画作品。
2009年に白泉社『LaLa』で連載を開始。2017年に『LaLa』でアニメ化を発表し、2018年に「ブレインズ・ベース」製作でアニメ化された。
同年にサンリオとコラボを実施し、2018年2月24日~3月11日までの間にピューロランドでコラボイベントを開催。
コラボグッズやコラボフードを販売し、3月4日にはキャストイベントを行い西山宏太朗(鹿島竜一役)と梅原裕一郎(狼谷 隼役)が登場した。
2018年8月26日には東京でキャストイベント「森ノ宮学園祭」を開催。

主人公である鹿島竜一とその弟の虎太郎は、ある日突然事故で両親を失くしてしまう。
二人を引き取ったのは、同じ事故で息子夫婦を失くした森ノ宮学園の理事長である森ノ宮羊子であった。
羊子は竜一と虎太郎に衣食住を与え森ノ宮学園に通わせ、その代わりに学校の保育ルームで教師達が預けた子供の面倒を見る「ベビーシッター部」に入部するように言う。そして、「竜一が成人するまでの間、学園のベビーシッターとして子供たちの面倒をみること」という条件を出したのだった。
保育ルームには「狼谷 鷹」「熊塚 奇凛」「狸塚 拓馬」「狸塚 数馬」「猿渡 美鳥」と、その面倒を見ている「兎田 義仁」がいた。
虎太郎も保育ルームの一員となり、竜一は保育ルームの子供達と仲良くなり、それを通じて同級生たちとも交流を持って行く。
二頭身の子供達の可愛い描写や、竜一たち高校生の青春、そして家族愛を描くハートフル日常コメディ。

毎話エンドカードでキャラクターの幼少期或いは未来の姿が描かれており、エンディングにはその回に登場したキャラが週変わりで登場する。

サンリオコラボ。

『学園ベビーシッターズ』のあらすじ・ストーリー

主人公「鹿島竜一」はある日、両親を飛行機事故で亡くしてしまう。
竜一は幼い弟「鹿島虎太郎」と二人途方に暮れてしまうが、そんな二人を高校・森ノ宮学園の理事長「森ノ宮羊子」が引き取った。
羊子は息子夫婦を竜一の両親と同じ飛行機事故で亡くしていた。
羊子は竜一が成人するまでの期間、自宅に住まわせ森ノ宮学園に通わせる代わりに、学園でベビーシッターをするように言う。
森ノ宮学園には教員の子供を預かる保育ルームがあり、ベビーシッター部が設けられているが、誰もやりたがらなかったため部員は居なかった。
竜一はベビーシッター部の一人目の部員となり、保育ルームの職員「兎田義仁」と一緒に子供達の面倒を見る事になった。
竜一は元々奔放な両親に代わって虎太郎の面倒を見ていたため、子供の面倒を見る事に慣れていた。
保育ルームにはやんちゃな男の子「狼谷 鷹」、おませな女の子「熊塚 奇凛」、双子の男の子「狸塚 拓馬」「狸塚 数馬」、赤子の「猿渡 美鳥」がいた。
虎太郎も保育ルームの一員となった。
鷹の兄は、竜一のクラスメイトの「狼谷隼」で、鷹に対して躾として厳しい態度を取る兄であった。
弟への接し方が違うものの、弟の面倒を見る兄という境遇の近さから竜一と隼は仲良くなる。
新生活で疲れてしまったのか虎太郎は保育ルームで熱を出してしまい、竜一は隼の協力で近くの病院に連れて行く。
困った竜一は思わず両親に電話をかけようとし、両親が他界してしまった事を改めて突きつけられた。
竜一が電話をするために外に出た間に虎太郎は目を覚まし、近くに竜一が居なかったため寂しさで泣き出してしまう。
両親は死んでしまった今、虎太郎と竜一はお互いだけが家族なのだと涙し、竜一は虎太郎を守る決意をした。
保育ルームの子供達は新しいメンバーの虎太郎と竜一に興味を持ち受け入れ、兄弟共々新しい生活が始まった。

ある日、竜一は特進クラスの「猪又まりあ」と出会う。
まりあは自分にも他人にも厳しい真面目な性格であるが子供が好きで、保育ルームに興味を持っていた。
竜一との関わりからまりあも次第に保育ルームを出入りするメンバーの一人となり、次第に竜一に好意を抱く。
竜一に片想いをしていた竜一のクラスメイト「牛丸雪」は、まりあと竜一の関係を深読みしショックを受ける。
雪は引っ込み思案な性格でなかなか自分から竜一に話しかけられず、竜一の周りをウロウロしストーカー気味なところがあった。
まりあと雪は、竜一が女子生徒から告白を受けるも虎太郎を理由に断ったことを知る。
これは虎太郎を最優先に生きている竜一は恋愛より家族を優先しているため、相手が誰であっても告白を受けないという意味であり、雪はまりあに対して報われない想いを持つ者同士としてシンパシーを覚える。
雪はまりあと積極的に会話をするようになり、友人の少ないまりあは雪に振り回されながらも、二人は友人となる。
雪はスタイルの良さなどから子供から無邪気なセクハラに遭いやすいタイプで、小さい子供を苦手にしていた。
そのためあまり保育ルームに近寄れなかったが、保育ルームの近くを通りかかった際に窓から竜一を見ていたのをきっかけに、保育ルームの子供達と触れ合うことになる。
子供達は雪に興味を持ちやはり無邪気なセクハラを浮け、さらに好意で渡された虫に驚き気絶してしまう。
しかし子供達からきちんと謝られた事で雪は子供への苦手意識を改め、またこのことで竜一との繋がりが生まれた。

竜一と虎太郎は、保育ルームの子供や、その母親たちと動物園に行ったり海へ行ったり、鷹・隼と夏祭りへ行く。
竜一が風邪を引いて寝込んでしまったり、お弁当を保育ルームに忘れて虎太郎が一人で竜一の教室までお弁当を届ける、などの日常を過ごしていく。
さらに特進クラスの爽やかイケメン「山羊朋也」と、その友人「根津中吉」、竜一の二つ上の先輩「犬井博幸」などが登場。
山羊はイケメンであるが子供好きの変態で、根津は家が貧しく兄弟の多いため勉強とバイトを両立しており、犬井は美鳥の母・ゆかりを未亡人と勘違いして惚れていた。

クリスマスの日、犀川が豪華な料理を用意してくれるが、犀川も羊子も外せない用があるといっていなくなってしまう。
竜一は二人っきりの食事が久しぶりである事に気づき、両親が亡くなったあと二人っきりの家族になってしまったと思ったが、既にもう羊子も犀川も家族なのだと思う。
クラスメイトに貰ったサンタの衣装を着て虎太郎を喜ばせたい竜一であるが、虎太郎は何処までも竜一の後をついてくるため、竜一は着替えることが出来ない。
トイレの中にも一緒に入ってきてしまい、どうしようかと思っていると家のチャイムが鳴る。
玄関を開けると、羊子・犀川、保育ルームの子供達とその両親、兎田・隼・まりあ・雪・山羊・根津がいた。
羊子は竜一にプレゼントを渡し、虎太郎は皆が家に来た事に大喜びする。
竜一たちは大勢でクリスマスを楽しく過ごすのであった。

『学園ベビーシッターズ』の登場人物・キャラクター

主要キャラクター

鹿島 竜一(かしま りゅういち)

CV:西山宏太朗

本作の主人公。
奔放な両親に代わり小さい頃から弟の虎太郎の面倒を見ており、小さい子の相手が得意。お人好しで真面目すぎる性格故に辛いことを抱え込んでしまう性格。
ある日、両親が飛行機事故で他界してしまい、弟の虎太郎とともに森ノ宮学園の理事長である森ノ宮羊子に引き取られた。羊子の元で暮らすようになってからは、森ノ宮学園に通い出す。
羊子に「ベビーシッター部の部員として学園の保育ルームの手伝いをすること」を条件に面倒を見てもらうことになったため、授業以外の時間はベビーシッター部で子供達の面倒を見るようになり、学校の保育ルームへ頻繁に出入りするようになる。
保育ルームには職員のベビーシッター兎田と、虎太郎を含めた職員の子供達いて、竜一は彼らと毎日を過ごすようになる。
ベビーシッター部は竜一が入るまでは部員ゼロであったが、鷹の兄で竜一のクラスメイトの隼もベビーシッター部に入部する。
幼い弟の世話をしなければならないという同じ立場から隼と仲良くなる。
さらに特進クラスのまりあや、クラスメイトの雪、保育ルームの子供達と兎田、その親たちと交流を深めていく。
他の生徒から見ると自分からベビーシッター部に入り、積極的に子供の面倒を見る竜一は目立つ存在であり、男子生徒からは感心されたり、女子生徒からは好感度が高い。
まりあと雪から好意を向けられているが、恋愛ごとには奥手。
現在は虎太郎を一番大事にしたいと考えており、一度女子生徒から告白を受けるが断った。
年齢相応に友達と遊ぶことも考えなくは無いが、遊びに行っても結局虎太郎の事が気になってしまう。
何でも一人で背負い込み、辛い事を溜め込んでしまいがちであるが、最愛の弟である虎太郎の存在が救いになっている。

鹿島 虎太郎(かしま こたろう)

CV:古木のぞみ

竜一の弟。
兄の事が大好きで、最初に文字が書けるようになった字が「竜一」だった。本当はひと時も兄と離れたくない。
兄共々辛いことを溜め込んでしまう性格で、序盤は表情があまりなかったが、保育ルームで友達と触れ合うことで段々と表情を変えるようになっていく。
大人しくおっとりした性格で、他の子供たちより行動がワンテンポ遅かったり、竜一が自分の相手をしてくれるのを無言で何時間も待ち続けたりする。絵本が好きでよく読んでいる。
兄を害される事に大きなショックを受け、根津の弟が竜一の手を叩いた時には、ショックのあまりこの世の終わりのような表情をした。
兄のために何かしようという気持ちを持っており、竜一が風邪を引いた時にはレモネードを羊子と一緒に作り、竜一がお弁当を忘れると教室まで一人で届けた。

主人公を取り巻く大人

森ノ宮 羊子(もりのみや ようこ)

CV:宮寺智子

森ノ宮学園の理事長。
息子夫婦が鹿島夫妻が乗っていたのと同じ飛行機に乗っており、事故死してしまう。
同じ事故で親を亡くした竜一と虎太郎を引き取り、家に住まわせ、竜一は森ノ宮に通わせる。
無駄な事とお金に厳しく、「世の中すべてギブアンドテイク、働かざる者食うべからず」精神で、竜一に授業を受けている以外の時間でベビーシッターとして働くように言う。
竜一が大人になるまでという条件で後見人を引き受けているが、それはいずれ自分の存在が負担にならないようにするためであった。
見た目はむっとした顔つきで喋り方もきつく、厳格に見えるが、心根は慈悲深く、犀川や鹿島兄弟、森ノ宮の生徒など多くの者から好かれている。
竜一が風邪を引いた際には虎太郎と一緒に竜一を看病したり、虎太郎に付きっ切りの竜一に遊びに行くよう促すなど、行動の端々から優しさが見える。

犀川 恵吾(さいかわ けいご)

CV:小野大輔

理事長秘書。
真面目で表情があまり変わらないが、情に脆くユーモアのある性格。
親を亡くした竜一と虎太郎の身の上や、二人が仲睦まじいのを見て涙することもある。
二人の事をとても大事に思っており、二人の成長を喜んで赤飯を炊くなどの親バカのような態度を取ることも。
兎田が風邪を引いて保育ルームを休んだ際には代わりにベビーシッターをし、沢山のハプニングが起こるも、持ち合わせていた知識や適応力で事無きを得た。
料理や裁縫などの家事全般が出来、羊子や竜一たちにも気配りが出来る万能秘書。

兎田 義仁(うさいだ よしひと)

CV:前野智昭

保育ルームの職員。森ノ宮学園の卒業生。
学生時代はエリートで金持ちの父親に反感を持ちつつも適当に上手くやっていたが、父の会社が倒産し、好きな様に生きて良いと言われる。
どうして良いか分からずに居た所を羊子にスカウトされ、ベビーシッターとして保育ルームではたらく事になった。
保育ルームではいつもゴロゴロしており、寝ている間に子供達が色々やらかしてしまうこともある。
しかし基本的には目の届く所に子供達を置いており、ベビーシッターとして子供達を見守っている。
人手が足りていなかったが、竜一が来てからは竜一に頼れるようになった。
風邪を引いて休んだ際には犀川が変わりにベビーシッターをしていたが、子供達には自分がいなければという使命感でフラフラになりながら家から出てきた。
子供達から懐かれていて、特に美鳥に懐かれている。

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