Death Coming(デスカミング)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Death Coming』とは、NextStudio社が開発したドット絵パズルゲーム。Steamで販売しており、日本語にも対応している。事故死した主人公が死神見習いとなり、ターゲットを事故に見せかけて殺害していく内容となっている。デフォルメされたドット絵とはいえ、流血やグロテスクな表現がある。各ステージには映画やアニメの有名作品のパロディが盛り込まれている。全プレイヤーのスコアのランキングもあり、やり込める内容となっている。

『Death Coming』の概要

『Death Coming』とは、NextStudio社が開発したドット絵パズルゲーム。Steamで販売しており、日本語にも対応している。

ゲームはステージ式パズルゲームとなっている。
全6ステージに加え、おまけステージが1つ、本編とは関係のないミニゲームが1つある。

事故死した主人公が死神見習いとなり、ターゲットを事故に見せかけて殺害していくというシナリオ。
デフォルメされたコミカルなドット絵とはいえ、ターゲットを殺害するという目的上、流血やグロテスクな表現がある。
各ステージには映画やアニメの有名作品のパロディが盛り込まれており、ファンならニヤリとする演出がなされている。

ステージクリアするとかかった時間や殺害数に応じてスコアが算出されランキングされる。
ランキングはオンラインで公開され、リアルタイムで閲覧することができる。
ステージクリア画面ではスコアと同時に自分が全プレイヤー中何位にいるのかが表示されるようになっている。

『Death Coming』のゲームシステム

黒い屋根の上についていた看板を落下させたところ。看板の下敷きとなってキャラクターが事故死している。

ステージには「漏電しそうな電線」「落下しそうな看板」などがあり、それらのオブジェクトを用いてターゲットを事故死させていく。
オブジェクトをクリックしてターゲットすると、そのオブジェクトがもたらす作用の範囲が表示される。(たとえば、棚の上の植木鉢なら落下地点が表示される)
もう一度クリックすることでターゲットしたオブジェクトを実際に作用させることができる。

ステージはターゲットとなる3人のキャラクター以外にも何十人のキャラクターが存在しており、それらも事故死させることが可能。
ターゲットのキャラクターの殺害だけでステージはクリアできるが、次のステージに移動せずそ他キャラクターを殺害することもできる。

ステージは時間ごとに天候が変わったり環境が変化するため、環境に応じてターゲットの殺害方法を変えていかなければならない。
また、ターゲットの殺害を妨害するお邪魔キャラクターとして天国から天使が派遣されてくる。
天使はステージ内を巡回しており、天使の視覚内で事故を起こすと天使に発見されてプレイヤーのライフが1減ってしまう。
ライフは3まであり、3回見つかるとゲームオーバーとなる。

『Death Coming』のあらすじ・ストーリー

ガールフレンドとのデート中、列車に轢かれ事故死した主人公は、そのまま天国に行かず死神にスカウトされる。
「仕事をこなせば生き返らせてやる」と死神に言われ、主人公は死神見習いとなることを決める。
死神は、死神の仕事とは「死の運命にある者」に「死のお手伝い」をすることであると語る。「死のお手伝い」とは、事故を誘発してターゲットを殺害していくことである。
主人公のターゲットとなる者たちは、何らかの理由により本来の死の運命から逃れてしまった人たちであり、主人公は「死のお手伝い」をすることで彼らを正しい運命(=死)に導いていくこととなる。

町、核ロケット開発の工場、博物館、クリスマスの日のデートスポット、動物の密輸入船、古代遺跡と順番にステージを周り、主人公はターゲットに「死のお手伝い」をしていく。
すべてのターゲットを殺害し仕事を終えた主人公は、約束通り死神に生き返らせてもらう。
「人生は厳しい。良い一日を。そして気をつけて」と死神が言い残す台詞を聞きながら、主人公の意識は徐々に暗転していく。

夢という形で、主人公は自身の死の直前のシーンであるガールフレンドとのデートを回想する。
ガールフレンドと線路沿いを散歩していると、列車の汽笛が聞こえてくる。主人公が線路を見ると、線路の上に大きな岩が転がっているのが見えた。
このままでは列車が岩にぶつかり、列車は大破してしまう。主人公は線路の上の岩をどけようと試みる。

なんとか岩をどけることに成功し、事故は避けられた。
しかしその行為は、本来あるべき運命をねじ曲げるものであったのだ。
運命をねじ曲げたルール違反の罰として主人公は死神に殺され、主人公が救った人々を本来あるべき運命に戻さなければ(=殺さなければ)ならなくなった。
つまり、主人公が岩をどけて事故から救った列車に乗っていた人たちこそ、これまで主人公がターゲットとして殺害していった人たちであったのである。

その回想を経て、主人公は再び目を覚ます。
主人公の目の前にはガールフレンドがおり、主人公がデートの最中にいきなり倒れたのだと告げる。
心配するガールフレンドに大丈夫だと告げる主人公の耳に列車の汽笛が聞こえてくる。デジャヴを感じながら線路を見てみると、線路の上には岩があった。

ここでプレイヤーへの選択肢が出る。
その内容は、岩をどけて列車の乗客を助けるか、岩をどけずに列車の乗客を助けないかという二択。

どちらを選んでもその後は語られず、ここでエンディングとなる。
エンディング画面では、全プレイヤーの選択肢の回答の割合と回答についての感想を見ることができ、自分も回答について意見を書き込めるようになっている。

『Death Coming』の登場人物・キャラクター

主人公

このゲームの主人公。
運命を曲げ、本来死ぬべき運命であった人たちを救ってしまった罰として死神見習いとなった。
曲げてしまった運命を修正するために一度は救った人間たちを順次殺害しなければならなくなった。

死神

死ぬべき人に「死のお手伝い」をすることで殺害する仕事を負った死神。
運命を曲げてしまった主人公を罰するために主人公を殺害し、主人公が曲げた運命の尻拭いをさせるために死神見習いに認定した。

ゲームではチュートリアルの解説役をつとめ、プレイヤーに「死のお手伝い」のためのヒントを出してくれる存在となっている。

『Death Coming』のステージ

ゲーム自体のチュートリアルステージも兼ねている第1ステージ。天候や環境の変化もなく、スタンダードなステージとなっている。

シナリオの本筋には関係ないが、地球制圧のため宇宙人が偵察に来ている。
主人公が次々「死のお手伝い」を成功させていくことで「地球は恐ろしいところだ!」と恐れおののいた宇宙人が撤退していくコミカルなシーンがある。

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