平成狸合戦ぽんぽこ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『平成狸合戦ぽんぽこ』(へいせいたぬきがっせんぽんぽこ/Pom Poko)とは、スタジオジブリが制作したアニメ映画。1994年に公開された。高畑勲が、原作・脚本・監督の3役を務めた映画作品。作中ではナレーションや実写採用されており、それまでのジブリ作品とは異なった赴きがある。スタジオ内の初のCG使用作品でもある。
開発が進む多摩ニュータウンを舞台に、「化け学」を使う狸が、土地開発をする人間に抵抗を試みる物語だ。
CV:野々村真
『平成たぬき合戦ぽんぽこ』の主人公。本名は「影森の正吉」。冷静沈着な性格をしており、思考が人間に近い。人間と共存するべきだと考えている穏健な狸たち“慎重派”のリーダー格の狸である。幼い頃から人間の行動を真似て遊んだりしていた。それと同時に父親からは人間の残酷さも教えられていた。一部の狸からは「まるで人間みたいなやつ」と言われていた。
おキヨとの間に4匹の子狸を授かる。物語の最後は、人間のサラリーマンとして暮らしている姿が描かれた。
権太(ごんた)
CV:泉谷しげる
自分達狸に害をなす人間は皆殺しにするべきという過激な考えを持つ狸。本名は、「鷹ヶ森の権太」。鷹ヶ森を縄張りとしている。人間達を酷く憎んでいるが、人間の作るハンバーガーなどの食べ物は好き。
人間を殲滅する作戦の中で機動隊相手にも奮戦するも敗北、戦死した。物語のラストでは、人間姿の正吉達が権太の墓参りをする姿が描かれている。
多摩の狸
鶴亀和尚(つるかめおしょう)
CV:柳家小さん(5代目)
ぼたもち山万福寺(ぼたもちやままんぷくじ)に住む、僧侶のような服を着た老狸。年齢は105歳。狸達のまとめ役を担っており、人間に対抗する作戦の立案や各地の狸の長を集めて会合を開いたりしていた。
人間として生活をし始めてからは和尚として働いている。
おろく婆
CV:清川虹子
「化け学」に精通している婆狸。恰幅が良くて気が強い、肝っ玉母ちゃんのような存在。若い狸に化け学を教える講師を務めていた。本名は、「火の玉のおろく」。
人間として生活をし始めてからは、「多摩の母」という名で占い師をしている。
青左衛門(せいざえもん)
CV:三木のり平
鈴ヶ森の長老をしていた老狸。鈴ヶ森と鷹ヶ森は敵対関係にあったため、権太と仲が悪かったが、狸が生存していくために手を取り合った。
人間として暮らすことを決め、人間として生活していく内に狸の心意気を忘れてしまい、自身が憎んでいたはずの森林開発に手を出し大成功を収める。
おキヨ
CV:石田ゆり子
正吉の妻である雌狸。本名は、「縁切り寺のキヨ」。祖父が人間に殺されているが、食べられたのではなく立派な毛皮として高く売られたことを誇りに思っている。
正吉と一緒に「双子の星作戦」という人間を怖がらせる作戦を決行したのをきっかけに深い仲になり結ばれる。4匹の子狸を授かった。人間として生活をし始めてからはスナックで働いている。
ぽん吉(ぽんきち)
CV:林家こぶ平(林家正蔵)
正吉の幼馴染。「化け学」が得意でなく、変化することができない。怠け者だが温厚な性格。マイペースで優しい。
変化ができないため、人間として生きていくことはできなかった。しかし他の変化ができない狸達と共に、都会に残ったわずかな自然の中で生きていく。
文太(ぶんた)
CV:村田雄浩
若手狸の1人。本名は、「水呑み沢の文太」。人間の開発を阻止するのに地方の有力狸の協力を得るために使者として旅に出た。物語の終盤で多摩に帰還した際は3年ですっかり森がなくなってしまたことを嘆いていた。
森がなくなってからは人間として生活をしている。
玉三郎(たまさぶろう)
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目次 - Contents
- 『平成狸合戦ほんぽこ』の概要
- 『平成狸合戦ほんぽこ』のあらすじ・ストーリー
- 多摩ニュータウンの開発
- 追い詰められた狸たち
- 人間撃退作戦決行
- 変化術の禁止
- 四国の長老狸が到着
- 妖怪大作戦決行
- 狐の提案
- 戦いの果て
- 『平成狸合戦ほんぽこ』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 正吉(しょうきち)
- 権太(ごんた)
- 多摩の狸
- 鶴亀和尚(つるかめおしょう)
- おろく婆
- 青左衛門(せいざえもん)
- おキヨ
- ぽん吉(ぽんきち)
- 文太(ぶんた)
- 玉三郎(たまさぶろう)
- 佐助(さすけ)
- お玉(おたま)
- 花子(はなこ)
- お福(おふく)
- 四国の狸
- 六代目金長(ろくだいめ きんちょう)
- 太三郎禿狸(たざぶろうはげたぬき)
- 隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)
- 小春(こはる)
- 佐渡の狸
- 二つ岩団三郎狸(ふたついわ だんざぶろうたぬき)
- 神奈川の狸
- 林(はやし)
- 京都の狸
- 熊太郎
- その他
- 竜太郎(りゅうたろう)
- 水木先生
- 語り(ナレーション)
- 『平成狸合戦ほんぽこ』の用語
- 化け学(ばけがく)
- 妖怪大作戦
- 『平成狸合戦ほんぽこ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 正吉「無邪気な手毬唄にさえ、俺たちタヌキを鉄砲で撃って、煮て、焼いて食う。残酷な人間の本性が歌い込まれていることをな!」
- おろく婆「山はオラ達の住処 勝手になくさんでもらいたい これは生き物全ての願いじゃ」
- 文太「俺はたった3年で浦島太郎だ。人間を化かしているはずなのに、化かされているのは狸の方じゃないのか」
- ぽん吉「テレビや何かでいうでしょう? “開発が進んで、タヌキやキツネが姿を消した”って。あれ、やめてもらえませんか?」
- 『平成狸合戦ほんぽこ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 妖怪の中に紛れる隠れジブリキャラクター達
- 『平成狸合戦ぽんぽこ』と『耳をすませば』は同じ町が舞台
- 『平成狸合戦ほんぽこ』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:上々颱風「アジアのこの街で」(ぽんぽこ愛のテーマ)
- ED(エンディングテーマ):上々颱風「いつでも誰かが」