グランディアII(Grandia II)のネタバレ解説・考察まとめ

『グランディアII』とは、2000年セガよりドリームキャスト用ソフトとして発売されたRPGゲームである。開発はゲームアーツ。グランディアシリーズの第2作目にあたるが前作とは異なる世界が舞台となっている。冒険者リュードは、歌姫エレナの護衛任務の途中で彼女に闇の呪い「ヴァルマーの化身」が取り憑くのを目撃する。リュードは彼女の中に芽生えた悪の人格「ミレーニア」との三角関係を交えながら、光と闇の戦いとその真理に触れ、世界を本当の平和へと導いていく。

グラナス

今作の世界において多くの人々に信じられている神の存在。光の存在とされ、グラナスを信じる宗教はグラナス教と呼ばれている。各地にグラナス教徒の集うグラナス教会があり、その総本山がセントハイム法国にあるグラナス大神殿である。その頂点に立つのが大司教ゼラ=イノセンティウスである。
グラナス神は太古の昔、対立する闇の存在「ヴァルマー」と激しい戦い(神魔の戦い)を繰り広げ何とか勝利し、飛散したヴァルマーの身体のカケラを各地に封印したと言われている。しかし実際はグラナスという存在は宇宙から飛来したエネルギー体であり、人々の祈りを原動力として力を授ける存在だった。神魔の戦いにおいてグラナスは破れもうこの世にグラナスは存在していない。

ヴァルマー

光の存在であるグラナスに対して闇の存在とされ人々から嫌われ恐れられていた存在。神魔の戦いにおいてグラナスに破れ身体はカケラとなり世界各地に飛散したとされていたが、実際は神魔の戦いにおいて互角の戦いを繰り広げグラナスを消滅させた。闇の存在と恐れられていたヴァルマーだが、人々に祈りを強制するグラナスに対し危機感を覚えた一部の人々によって発見されたエネルギー体の一つである。人の持つ意思を核として実体化するため、扱う人間の意思次第でどのようなものにも姿を変えることができる。

神魔の戦い

かつて光の存在グラナスと闇の存在ヴァルマーがぶつかりあった戦いのことである。グラナス教に伝わるグラナス教典によれば、厳しい戦いではあったもののグラナスが勝利したとされていたが、実はグラナスは敗れて消滅し、ヴァルマーは身体がバラバラになってカケラが各地に飛散し封印されていたのだった。

グラナスの封印

世界各地に点在するグラナスの封印は、ヴァルマーのカケラをグラナスの力が封印していたものだと思われていた。しかし実際は人の心を核とするヴァルマーの力を実体化させて人と融合させる装置なのだった。意思の弱い者や心を保てない者はヴァルマーにのっとられ自我を失い心を失くしてしまうという結末を迎えてしまう。

グラナサーベル

グラナス神がヴァルマーを倒すために使った伝説の神の剣とされていた。実際は巨大な宇宙船であり、宇宙を航行することができる。
リュードの中に一時的に封印された「ヴァルマーの角」を心で制御し実体化させた剣も「グラナサーベル」と呼んでいる。

『グランディアII』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「金と味、どっちが幸せかは人によるのかもな」(リュード)

交易都市リリグでのリュードの一言。
ヴァルマーの舌に取り憑かれた街の権力者・ガダンは金もうけ主義になって全てを金の力で解決していた。味を感じなくなり無気力になった街の人へ、お金を払うことで従わせていた。エレナは味を失った街の人を見て憂いていたが、街から出れば味を取り戻すことができたこの状況に対しリュードは「みんな食い物の味が分からなくなっても、ガダンのくれる金は欲しがった…」と前置きをしたうえでこう言った。結局は味を失った不幸を選んでいたのも街の人自身だという確信を突いた一言である。

「ぼくたちは一人一人考えねばならない」(ロアン)

かつての神魔の戦いにおいて闇のヴァルマー側につき「闇の民」の末裔として生きてきたロアンの一言。
闇の民の役目として、城の地下にあった「闇の扉」の封印を守り続けてきたが、その扉の向こうには神魔の戦いに使用された戦闘用の自動人形(オートマター)の製造工場があっただけだった。製造工場の封印を巡り現国王と魔人メルフィスとの戦いに巻き込まれたロアンは、自分が「闇の民」という言葉と伝承に踊らされ悩み続けていた現実を知り受け入れると「闇の民や闇の扉についてずっと考えてきたけれど、それらはただの名前でしかなく意味などなかった。伝承に縛られていただけだった」と気付くのだった。

「本当の意味で逃げたのはリュードじゃなく、戦う心を失った俺たちの方だった」(ガッタ)

剣士の村・ガーランにてリュードの幼馴染ガッタの一言。
メルフィスの起こした事件により居場所を無くし逃げるように村を去ったリュードを「逃げた臆病者」「厄介者」と忌み嫌っていた村長たちだったが、リュードは自分の過去と向き合うためメルフィスを倒すと「やっとあの忌まわしき因縁から抜け出せる」と言った。それに対しガッタは「メルフィスという最強の存在に頼り切って戦う心や信じる力を忘れた俺たちも悪い」と答えた。剣士の村で守り続けていた御神体が闇の存在(ヴァルマーの角)だったことで「これから先何を信じたらいいか分からない」と弱気な村長に対しガッタは「俺たち一人一人がなにが正しいかを考え戦う力を持てばいい」と叱咤するのだった。

「男なら、おぬしに覚悟があるのなら燃やせる魂が残っているのなら行くのだ」(マレッグ)

ヴァルマーの月にて、ミレーニアが自ら犠牲となりリュードたちを逃がした後、燃料切れのグラナサーベルまで戻ろうとするのだが「ミレーニアを置いて行けない」とためらうリュードに対しマレッグが言った一言。生きる希望を無くしたリュードにマレッグは「どんなに方法がないように見えても生きているならやれることが必ずある。生きようとすれば見えるものだ」と励ます。しかし彼はこの後魔物に襲われ、リュードたちを地上へ帰すために自らの命を犠牲にするのだった。

『グランディアII』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ヘンブルの腕相撲

サイラム王国の一角に情報屋・ヘンブルがいる。ヘンブルは腕相撲に勝てば情報をやるという条件で勝負を挑んでくるが、ストーリー進行上では結局有力な情報が得られないという結果を迎える。
しかし、後にヘンブルの元を訪れ、腕相撲のミニゲームに勝つと景品を貰うことができる。

ナナンの村のクルミ集め

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