グランディアII(Grandia II)のネタバレ解説・考察まとめ
『グランディアII』とは、2000年セガよりドリームキャスト用ソフトとして発売されたRPGゲームである。開発はゲームアーツ。グランディアシリーズの第2作目にあたるが前作とは異なる世界が舞台となっている。冒険者リュードは、歌姫エレナの護衛任務の途中で彼女に闇の呪い「ヴァルマーの化身」が取り憑くのを目撃する。リュードは彼女の中に芽生えた悪の人格「ミレーニア」との三角関係を交えながら、光と闇の戦いとその真理に触れ、世界を本当の平和へと導いていく。
ガッタ(CV:西脇保)
剣士の村・ガーランに住む若者。リュードの幼馴染。
自分の婚約者をはじめ多くの村人を殺したメルフィスと、その弟であるリュードのことを憎んでいた。村に戻りメルフィスと決着をつけようとしていたリュードの姿を見て、過去から逃げたのは村を去ったリュードではなく、自分の方だったと気づく。そして、メルフィスという絶対的正義の剣士の存在に甘んじ、己の正義を問いかけることなく生きてきたことを反省したのだった。
エルモ(CV:小松里賀)
神々の生地の管理者。リュードたちにグラナスとヴァルマーの歴史を伝え、ヴァルマーの力を制御し具現化するシステムによってリュードの中に眠る「ヴァルマーの角」を取り出す手助けをする。ティオと似た顔をしており、壁面に顔だけがついていてそこから語りかける。
キャロ
本作のマスコットキャラクター的存在。尻尾の先が発光する性質を持っており、ポフの実というアイテムを与え一時的に暗い場所を照らす明かりの役割を果たしてくれる。
『グランディアII』のゲームシステム
フィールド
フィールドは3DCGを用いたトップビュー形式で描かれており、左右に視点を回転させることが可能である点も前作と同じである。今作からはキャラクターも3DCGで描かれており、よりリアルな動きを見ることができるようになった。基本的には移動のアクションしかできないが、フィールド上に在るイベント発生アイコンでアクションボタンを押すと、ジャンプや剣を振るう等、それに応じた行動を取ることができる。
敵とのエンカウントはシンボルに接触することで発生するが、敵のどの部分に接触する(または敵から接触される)かで戦闘が有利になったり不利になったりする。
画面右上のコンパスは行先を指示しており、ボタンの切り替えをすることで次のイベント発生場所や宿屋、アイテムショップなどの方向を示してくれる。しかしダンジョンにおいては出口への直線方向しか示してくれないため、実際の経路は自力で探さなくてはならない。
戦闘
敵と味方の行動は「イニシアティブポイント(IP)ゲージ」によって管理されている。ゲージに並んだアイコンが行動選択のラインに来るとメニューから行動を選択して実行に移す。時に敵と競合して行動をキャンセルしたり手数を減らしたり妨害したり、と臨場感あふれる戦闘を繰り広げることができるのは前作のシステムを踏襲した形になっている。今作は3DCGによって描かれアングルも目まぐるしく変わり、よりライブ感のある演出が成されている。
行動力の高いキャラクターはIPゲージの進みが早く、「クリティカル」という相手の行動をキャンセルさせる効果のある攻撃を使って相手の行動を阻止することも可能であるが、タイミングのずれによってはそれが成功しないこともある。必殺技の発動や敵との距離などによって成功するかどうかが変わってくるのも楽しめるポイントの一つだ。
成長
個々のキャラクターの成長は従来のRPGシステムと変わらず経験値によってレベルアップしていき、装備する武具やアクセサリーによって変動する。
それとは別に特技ポイント(SC)と魔術ポイント(MC)を戦闘報酬として得ることができ、このポイントを各キャラクターやマナエッグ・スキルブックに割り振ることで技や魔法の習得、成長をすることが可能になる。
マナエッグ
マナエッグとは装備することで魔法が使えるようになるアイテムのことである。マナエッグの種類によって習得できる魔法が異なり、各キャラクター1つしか装備することはできない。しかし1つのマナエッグにつき複数の魔法を使うことができる。MCを消費してマナエッグを成長させることで複数の魔法を習得し、また既に習得した魔法にMCを使うと戦闘時における魔法の準備時間を短縮またはゼロにすることができる。魔法の使用にはMPを消費する。
スキルブック
スキルブックには主に肉体的な能力を向上させることのできるスキルがあり、SCの消費によって習得が可能となっている。マナエッグとは違ってスキルブックそのものを装備するのではなく、スキルブック内のスキルを各キャラクターに装備させるシステムとなっている。1つのスキルは1人にしか装備することができないが、1つのスキルブックには複数のスキルが存在するため、別々のキャラクターに装備させることが可能である。
必殺技
各キャラクターは戦闘時、SP(スペシャルポイント)を消費して必殺技を使うことができる。
この必殺技はSCを割り振ることによって習得することが可能となっている。同じ必殺技にSCを割り振ると技が強化され発動時間が短縮されたりゼロになったりする。また必殺技の中にはイベントをクリアすることで覚えることができるものも存在する。
『グランディアII』の用語
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目次 - Contents
- 『グランディアII』の概要
- 『グランディアII』のあらすじ・ストーリー
- 旅立ち:主人公リュードと歌姫エレナの出会い
- 仲間との出会い:ロアンとマレッグ
- 交易都市リリグ:ヴァルマーの舌との戦い
- ミルムの村:ヴァルマーの目に取り憑かれた少女
- セントハイム法国:グラナサーベルを求めて
- サイラム王国:闇の民の末裔
- 剣士の島・ガーラン:リュードの過去
- ナナンの村:グラナサーベルの発見
- ヴァルマーの月:神魔の戦いの真相
- 仲間の死:絶望の中に見えた希望
- 1年後:それぞれの道
- 『グランディアII』の登場人物・キャラクター
- パーティキャラクター
- リュード(CV:森久保祥太郎)
- エレナ(CV:小西寛子、歌:川澄歌織)
- ミレーニア(CV:柳原みわ)
- ロアン(CV:鶴野恭子)
- マレッグ(CV:郷里大輔)
- ティオ(CV:岩男潤子)
- その他のキャラクター
- スカイ(CV:堀之紀)
- ゼラ=イノセンティウス(CV:阪脩)
- シレーネ(CV:渡辺美佐)
- メルフィス(CV:千葉一伸)
- ガダン
- アイラ
- ガッタ(CV:西脇保)
- エルモ(CV:小松里賀)
- キャロ
- 『グランディアII』のゲームシステム
- フィールド
- 戦闘
- 成長
- マナエッグ
- スキルブック
- 必殺技
- 『グランディアII』の用語
- グラナス
- ヴァルマー
- 神魔の戦い
- グラナスの封印
- グラナサーベル
- 『グランディアII』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「金と味、どっちが幸せかは人によるのかもな」(リュード)
- 「ぼくたちは一人一人考えねばならない」(ロアン)
- 「本当の意味で逃げたのはリュードじゃなく、戦う心を失った俺たちの方だった」(ガッタ)
- 「男なら、おぬしに覚悟があるのなら燃やせる魂が残っているのなら行くのだ」(マレッグ)
- 『グランディアII』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ヘンブルの腕相撲
- ナナンの村のクルミ集め
- 一回目のメルフィスを倒す
- 『グランディアII』の主題歌・挿入歌
- A DEUS(ア・デウス)
- Canção do povo(カンサン・ドゥ・ポーヴォ)