ニル・アドミラリの天秤(ニルアド)のネタバレ解説・考察まとめ

『ニル・アドミラリの天秤』とは、女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『ニル・アドミラリの天秤 帝都幻惑綺譚』原作のアニメである。大正25年の帝都で、人を死に至らしめる書物を巡る謎に、ヒロイン久世ツグミが翻弄されながらも立ち向かう姿を描く。

四木沼喬(しぎぬま たかし)

CV:遠藤大智
38歳 1月18日 身長183㎝
四木沼財閥当主。軍需産業も傘下に置く。
会員制高級ダンスホールナハティガルのオーナー。政財界に太いパイプを持ち、行政を動かす影響力がある(7話で公営の路面電車を貸し切っていた)。
ツグミの能力に興味を持ち、自分のものにしようと目論んでいる。

四木沼薔子(しぎぬま しょうこ)

CV:眞田朱音
36歳 3月12日生 身長160㎝
四木沼喬の妻。薔薇の香りを漂わせ、「白薔薇夫人」と呼ばれている。
旧姓・東小路。翡翠の母親・緋和子とは女学校時代の親友だった。
4話初出。ツグミは、ナハティガルで初めて薔子に対面したとき、誰かに似ているという印象を持った。

百舌山識郎(もずやま しろう)

CV:荻野晴郎
42歳 12月28日生 身長170㎝
帝都大学教授。帝都大学病院の精神科医。
稀モノを人為的に作る研究をしている(8話)。翡翠を研究対象にしていたこともあり、今はツグミに興味を持っている(6話)。
ナハティガルに出入りし、薔子とは旧知(6話)。

笹乞藤一郎(ささごい とういちろう)

CV:石井真
29歳 10月1日生 身長176㎝
古書店店主。フクロウの活動に批判的。
紫鶴とは同じ森恒犀鳥門下で、著作もある(5話)。
ナハティガルに百舌山と出入りする姿が見られている(4話)。
2話初出。

尾鷲英樹(おわせ ひでき)

CV:桜木章人
35歳 11月6日生 身長185㎝
陸軍中将。次代の陸軍大臣候補の最有力。
鵜飼政権の軍縮傾向を憂い、批判をはばからない。ナハティガルに出入りし、四木沼喬と個人的なつきあいがある。
4話初出。

『ニル・アドミラリの天秤』の用語

稀モノ

執筆者の激しい情念が、偶発的に宿った書籍。昔からあったが、活版印刷の普及によってすたれていた。性格上、和綴じ(活字文化のない時代は書物を書き写した)がほとんどである。冊子の形態でなくても、想いが込められた書き物ならば、稀モノになることが判明する(8話)。
カラスが意図的に作った稀モノは、ツグミには暗くよどんだようなアウラを放っているように見える。稀モノの所持者の自殺が続いた結果、「和綴じの本を持っていると死ぬ」という極端な噂も流れている。累の医学書を焼いたのは、アカツキが無知蒙昧な集団だとツグミに印象付けるために、稀モノではないと素人にもわかるものを選んだと思われる。
筆者の強い想いを写すので、悪感情に満ちた稀モノばかりではない。緋和子の日記は、アウラの見えない翡翠や薔子にも、やさしくあたたかい感情を感じ取れた。

アウラ

稀モノが放つ、筆者の想いを反映した光。筆記時の感情に左右されるものなので、同じ筆者によるものでも、著作によってアウラの色や形状は異なる。カラスが作っている稀モノのアウラは、暗色を帯びていると、ツグミは感じている。
アニメのなかで、アウラが見えるのは、ツグミと隠の二人である。ツグミは、弟の自殺未遂に衝撃を受けてアウラが見えるようになった。隠がアウラを見るいきさつは語られていない。

帝国図書情報資産管理局

研究部と探索部に分かれる。
国内外の貴重な書物を収集・管理することが本来の業務であり、現在も続行している。業務の一環として、稀モノを扱う部署になっている。
ツグミたちが所属する探索部は、稀モノを探す実働部隊である。また、犯罪に稀モノが関わっているときには、捜査権を発生できる。

フクロウ

帝国図書情報資産管理局の通称。徽章としてフクロウが用いられている。
知恵の女神ミネルヴァ(ローマ神話)、アテナ(ギリシア神話)は、しばしばフクロウを伴った姿を描かれる。そのことから、書物や図書館の象徴として、フクロウが用いられることがある。

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