Cutie Honey Universe(キューティーハニー)のネタバレ解説・考察まとめ

『Cutie Honey Universe』とは、永井豪原作の伝説のアニメ「キューティーハニー」のリメイク版アニメの第4作である。
聖チャペル女学園に通う女子高生・如月ハニーが変身する愛の戦士、キューティーハニー。彼女は多彩な姿と能力を使い、空中元素固定装置を狙う邪悪な犯罪組織パンサークローと戦っている。
そんなハニーにパンサークローの首領・シスタージルは捜査官ジュネとして接近、頼もしい味方を装ってハニーと空中元素固定装置の秘密を探るのだった。

このシーンは過呼吸を起こして倒れたハニーの描写の痛々しさが際立つ。
容赦のない心の抉り方であった。

シスタージル「ハニーを必ず無傷で連れて来い、お前たちの命を捨ててでも」

もはやパンサークロー怪人の捨て駒扱いを隠そうともしなくなったジルの宣告。
これではタランチュラパンサーが絶望しドラゴンパンサーが露骨に怒りを顔に出したのも当たり前である。
カリスマを武器にしていた主君がそれを失った時は王国の瓦解が待っているはず。

キューティーハニー「ごめんね、今まで黙ってて」

ハニーが夏子に正体を明かす感動的な場面…のはずだが。

どうしてここで「ウルトラセブン」最終話のパロディを唐突に投げ込んできたのか……。

第8話「愛の誓い」

早見青児「俺は如月博士にハニーを託された…だから守り続ける、たとえ世界を敵に回してもだ」

百合要素の強いこの作品では男性というだけでいまいち物語の主軸から外れがちな青児だが、前話で重力トンネル内のハニーを支援する方法を開発しようとする等ハニーを守りたいという気持ちは強い。
この台詞もその青児の気持ちが現れている。

タランチュラパンサー「だったら、答えは簡単だよ。 その想いをぶつけるといいよ」「私だったら片時も離れない、何があっても側にいる」

夏子の想いに自分を重ねたタランチュラパンサーが立場を忘れて思わず口にした励ましとアドバイス。特に二つ目は、ジルへの強い思慕から自分に言い聞かせるように発した言葉である。
こういうところをジルは「ハニーに負けず劣らず純粋」と評したのだろうか。

秋夏子「……許せないな、ハニーがこんなに想ってるのに」

あくまでジュネを信じ続けるハニーとジュネへの不信感が確信へと変わった夏子の温度差から出た言葉。
おそらくはハニーを裏切っているであろうジュネに対する夏子の偽らざる本音である。

如月ハニー「この戦いが終わったら、二人でどっか旅行に行こう」

典型的な死亡フラグ。どちらの死亡フラグかはわからないが。
これを覆し、ハニーと夏子は平和な旅に出られるのだろうか。

タランチュラパンサー「うるさい、うるさいうるさい!」

タランチュラパンサーの声優が釘宮理恵であることを利用した…その、声優ネタである。
「灼眼のシャナ」(2005)の主人公・シャナが照れ隠しのために怒鳴り散らす時の台詞であった。

第9話「この世界は二人だけ」

シスタージル「単なるゲームだ、もっと楽しめ」

仲間殺しに苦しむタランチュラパンサーを心理的に追い詰めるためのジルの言葉。部下すら面白半分で使い捨てるジルへの忠誠心が揺れ動く。

タランチュラパンサー「これまでにいったいどれほどの仲間を手に掛けたとお思いで…!」

遂にジルに対して不信と怒りの感情を爆発させたタランチュラパンサー。 しかし、ジルの目的はそこにあったのだ。

シスタージル「お前はあの日から何人殺めてきた? 私のためにどれだけ手を汚した? 今日お前は仲間を何人殺した? そして私のためにあと何人殺せる?」

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