Cutie Honey Universe(キューティーハニー)のネタバレ解説・考察まとめ

『Cutie Honey Universe』とは、永井豪原作の伝説のアニメ「キューティーハニー」のリメイク版アニメの第4作である。
聖チャペル女学園に通う女子高生・如月ハニーが変身する愛の戦士、キューティーハニー。彼女は多彩な姿と能力を使い、空中元素固定装置を狙う邪悪な犯罪組織パンサークローと戦っている。
そんなハニーにパンサークローの首領・シスタージルは捜査官ジュネとして接近、頼もしい味方を装ってハニーと空中元素固定装置の秘密を探るのだった。

ハニーの名乗り口上のお株を奪うような名乗りを上げて変身、シスタージルとしての正体を見せるジュネ。ここまで11話分引っ張ってきた正体バレだけにノリノリである。

シスタージル「よくぞ辿り着いたな…絶望の淵に! さてハニー、今お前の心はどんな色をしている? 美しく憎悪の色に燃えているのか? それとも深い闇のように黒く塗り潰されているのか?」

この台詞に至るまでのシスタージルの独白はまさに偏執狂のそれであった。初めて出会った日からハニーの美しい心に執着していたこと、それをジュネとジルの顔を使い分けながら少しずつ精神的に追い込んでいったことを告白する際の愉悦感。思惑通りにハニーの心を破壊できたことへの歓喜。まさに田中敦子の怪演である。

ドラゴンパンサー「何てざまだハニー! お前はその程度か! お前は戦士であろう! 戦え!」「見ておれハニー! 戦士の戦いというものを! そして思い出せ、お前の強さを!」

幻城に乗り込む前に忠告したにも関わらず、ジルの正体を知り戦意喪失したハニーを見るに見かねたドラゴンパンサーが遂に参戦。
厳しい言葉でハニーに喝を入れると共に戦士の生きざまを自身の姿で見せつけることとなる。
ここからのドラゴンパンサーの活躍はまさしく仲間になったかつての強敵のあるべき姿と言えるだろう。

キューティーハニー「行こう、ドラゴン!」ドラゴンパンサー「ああ、ハニー!」

巨大な合体怪人に苦戦する中で、ハニーとドラゴンパンサーはお互いへの信頼を深めていく。そして、シスタージルに二人の刃を届かせるために決死の突撃を敢行するのだった。

第12話「あなたは希望を持ち帰る」

シスタージル「であれば、お前たちがハニーである証拠を見せてみろ」

最終決戦のシリアスな空気を破壊する団兵衛ハニーと順平ハニーの親子漫才に溜息をついてからの一言。
第10話でもジュネとしてこの二人を邪険にするような台詞があり、彼女はどうやらギャグメーカーを苦手としていることが伺える。

直子「三途の川を渡って戻って来たぜ…待たせたな、キューティーハニー参上!」

まさかのスケバン直子再登場である。第6話で爆死してハニーたちの側に浮いていたのは何だったのかと思うぐらい。すっかり色黒になっていたのは爆発の後遺症だろうか。

シスタージル「我が興味は、もはやお前の心のみ!」

空中元素固定装置を差し出そうとしたハニーに対して遂に本音をぶち撒けたジル。目的と手段の取り違えどころか手段が目的になって本来の目的を投げ捨ててしまった狂気である。

早見青児「ハニーは死なない…なぜなら、愛は偉大だからだ!」早見順平「キューティーハニーは無敵だ!」

ハニーを信じ、愛するたくさんの人の心がハニーを衝き動かし、空中元素固定装置の真の力を呼び覚ます。

早見団兵衛・早見青児・早見順平・黒いタランチュラ・直子・キューティーハニー・ハニー軍団「ある時は謎の老人、早見団兵衛!」「ある時はPCIS捜査官、早見青児!」「ある時はハニーお姉様を慕う紅顔の美少年、早見順平!」「またある時は叛逆の徒、タランチュラパンサー!」「ある時は復活の大番長、スケバン直子!」「しかしてその実体は!」「愛の戦士、キューティーハニーさ!」

空中元素固定装置の力で「みんながキューティーハニー」となった最終決戦。まさに壮観の決めポーズであった。

シスタージル「やっと…出逢えた……」

ハニーに討たれることで自身のハニーへの愛を確信したジル。かつて「天使など要らぬ」としてパンサーゾラと見解を異にしたジルだったが、自分にとっての天使がハニーであったことを知った彼女は最期に救われたのだろうか。

キューティーハニー「さようなら…愛すべきバディ、ジュネ……さようなら、シスタージル、安らかに眠って……」

ハニーからたくさんの大切な仲間を奪ったシスタージルが愛を見失った哀れな存在だったことを知ったハニー。かつてのバディの死に顔を眺めるハニーの気持ちはいかばかりであったろうか。

『Cutie Honey Universe』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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