BABYMETAL(ベビーメタル)の徹底解説まとめ

『BABYMETAL』とは、SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALからなるメタルダンスユニット。アイドルとメタルの融合をテーマに結成した彼女たちは、世界中のメタル&ロックファンに衝撃を与え、その活動は国内のみならず、今も世界中を席巻し続けている。レディ・ガガやメタリカなどの超有名アーティストのオープニングアクトを務めるなど、その勢いはとどまるところを知らない。

ドラゴンフォースとの共演映像。ブレブレの素人撮影だが、BABYMETALが海外でいかに受け入れられているかが体感できる映像。
撮影者も、前列で横並びになってる女性ファンもかなり盛り上がっていて、熱狂ぶりがリアルに伝わってくる。
ライブに参加している気分が味わえる観客視点が良い。

Skrillex

スクリレックスとの共演映像。BABYMETALの出演シーンは少なめだが、スクリレックスの人気はこれを見れば一目瞭然。
とてつもない観客の人数と、斬新すぎる「ギミチョコ」の大胆アレンジが見所。

KARATE (live UK Download 2016)

「Live UK Download 2016」で「KARATE」を披露した時の映像。
夥しい数のFOXサインが揺れ動く様は圧巻。ダンスの切れもよく、観客の合いの手も完璧。

BABYMETALの反響

日本では加山雄三、湯川れい子、YOSIKIなどすでに錚々たるメンバーがファンを公言しており、芸能界も人気のようだが、テレビなどで明言する人は少ない。恐らく、芸人やタレントがすでに世界的人気になっているBABYMETALのファンを公言することは、便乗としか思われないからだろう。また、メタルがまだまだコアなジャンルとしか認識されていない実情も伺える。

また、音楽雑誌の反応もそれぞれ違う。
BABYMETALが話題になった当初、ヘヴィメタル雑誌『BURRN!』 は、初期を除き2017年初めまで取り上げてこなかったが、そのスタイルを否定しているわけではない。「プロモーションをすれば取材をする。」との声だが、取材をするときは政策側を中心とするという立場で、老舗の威厳を見せていたが。しかし、予想外の活躍ぶりに2017年遂に見開き2PにわたってBABYMETALを特集した経緯がある。

また、出版元のシンコーミュージック・エンタテイメントは2013年からヘヴィメタル中心の雑誌『ヘドバン』を創刊した。それも、きっかけは同誌編集長の梅沢直幸がBABYMETALのライブを見たことだと言いうから、会社全体で足並みを揃えていたわけではない。

ギターを中心とするヘヴィメタル雑誌『YOUNG GUITAR』は早い時期から「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のギタースコアを掲載したりと肯定的な見方をしている。

一方海外ではイギリスの日刊紙『ガーディアン』、アメリカの雑誌『タイム』、音楽ニュースサイト『Gigwise』、など多くの新聞、雑誌で肯定的に捉えられているが、個人レベルでは賛否両論、特に根っからのヘヴィメタファンには受け付けない人も多い。そもそもメタルなのかという論争も根強くある。

そして、海外ファンにとって一番意外なのが、日本での知名度・人気の低さだ。
下の動画ではBABYMETALについてのインタビューを海外向けに配信した動画だ。一通り見ても日本人のリアクションが薄いのがお分かり頂けるだろう。海外活動が多すぎるあまりに、灯台下暗し状態となっている危険性も指摘される。METAL RESISTANCEの道もまだまだ険しいようだ。

BABYMETALの特徴

サウンド

主な制作者はKOBAMETALだ。本格メタルサウンドに重点を置き、ポップスや童謡などの要素を含みながら、観客から思うようなレスポンスが帰ってくるような仕掛けにしている。コンセプトを元に作曲家やダンサーと話し合いを重ねるアイドル的な楽曲制作は、メタルファンからは賛否両論だが、変えるつもりはないようだ。

過去の取材では、このことについて「新しいメタルのスタイルの提案という一面もあるので仕方のないことであり、そういった層に届くにはとても時間がかかるとは想定している。批判される対象であればあるほど、実は可能性があるのではないかと思っているし、アイドルやメタルの枠に収まりきらない"ストレンジ感"は、常に大切にしている」と語った。

ボーカル

主なボーカルはSU-METALだ。海外でもその歌唱力は評価されていて、「口パクではなく本当に歌っている」「Amore-蒼星などで聞かれる独唱は素晴らしい」との声がある。アイドル的な口パクではなく実力で勝負したところが、BABYMETALがメタルファンに受け入れられた1つの要因である。

ダンス

主な振り付けはMIKIKO(MIKIKOMETAL)。KOBAMETALと相談しつつMETALの理解を深め、ヘドバンや空手など要素を振り付けに取り込んでいる。星野源やパフュームなど有名アーティストの振り付けを多く担当するMIKIKOだが、このように相談しながら振り付けを決めるのはBABYMETALだけであるという。

言語

日本語の歌詞は、海外に出ても翻訳しないのがBABYMETALの特徴である。この点は海外でも評価されていて、簡単に聞き手に迎合しない所などが逆にかっこよく映っている。「曲が素晴らしいので、何を歌っているのか分からなくても気にならない」との声もあり、ちょうど日本人が洋楽を聴くのと同じ感覚で受け入れられている。

ライブ

ライブでは、ヘヴィメタルの様式美を踏襲していて、非日常感を重きに置いている。舞台や衣装は黒と赤を基調にしたゴシック要素を取り入れ、ステージ上の出演者にはメタルの神「キツネ様」が降臨している。ライブの最後は、X JAPANの「We are!」と煽り、観客が両手をX字にして「X!!」と叫ぶパフォーマンスを真似て、SU-METALが「We are!」と観客を煽り、フォックスサインを高く掲げた観客は、YUIMETAL・MOAMETALと共に「BABYMETAL!!」と返すことが恒例となっている。

ファン対応

活動初期には海外で1度サイン会をおこなったが、握手会のようなアイドル的なイベントは一切行わない。アミューズでは、チケット、グッズを購入できるファンサイトを開設している。ファンクラブ加入には所定のグッズを購入すれば誰でも入れるが、ファンクラブ向けのライブでは衣装、メイク、性別が限定されることもあり注意が必要。

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@9ytokiwokoete

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