BABYMETAL(ベビーメタル)の徹底解説まとめ

BABYMETALとは、SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALからなるメタルダンスユニット。アイドルとメタルの融合をテーマにし、世界中のメタル&ロックファンに衝撃を与えた。その活動は国内のみならず、世界中を席巻し続けている。レディ・ガガやメタリカなどの超有名アーティストのオープニングアクトを務めるなど、その勢いはとどまるところを知らない。2018年にYUIMETALが脱退。2019年からサポートダンサーとして参加していたMOMOMETALが、2023年に正規メンバーとなった。

ベース
本名:瀧田イサム(たきた いさむ)
誕生日:1964年8月8日
出身地:神奈川県横須賀市

Ark Stormのメンバーで、ロックバンドや声優ユニットのベースも手がけている。
2015年初のソロアルバム『Rising Moon』を発売。翌年より「Rising Moon Tour!! 2016」と題し、初のソロツアーをスタート。
2017年1月11日の韓国公演からBABYMETALサポートバンドに加入している。

青山英樹(あおやま ひでき)

もちろん写真は右

ドラムス
本名:青山英樹(あおやま ひでき)
誕生日:1986年8月29日
出身地:神奈川県

EVER+LASTのメンバーで、日本芸術専門学校講師。
JAM Project、KAT-TUN、吉川晃司などの著名なアーティストのサポートを数多く担当している。
また、父は日本ドラム史に残るベテランドラマ―の青山純である。また弟の青山友樹もドラマーという、サラブレットな家庭に生まれる。

入れ替え&過去のメンバー

前田遊野 - ドラムス
ISAO(Cube-ray) - ギター
紫煉(妖精帝國/UnluckyMorpheus) - ギター
RYO(元BLOOD STAIN CHILD) - ベース
SHIN(元FORCE PRIME) - ドラムス
IKUO(BULL ZEICHEN 88/元Lapis Lazuli) - ベース
前田秋気(I Don't Like Mondays.) - ドラムス
小林信一(地獄カルテット) - ギター
かどしゅんたろう(TAKUYA and the Cloud Collectors) - ドラムス
新井弘毅 - ギター
野村康貴 - ギター
MIZ - ヴァイオリン
藤岡幹大 - ギタ―

出典: ja.wikipedia.org

ダンサー

BABYBONE

結成当時から活動する、骸骨の姿をした当てぶりダンスを行う4人組。

キツネ楽団

「メギツネ」のMVで登場する。

SISTERBONE

リオオリンピック閉会式でのダンス振り付けで話題になったMIKIKO氏が立ち上げたELEVENPLAYダンスカンパニーのメンバーが担当する。

BABYMETALのディスコグラフィー

結成8年、メジャーデビュー5年の間に発売したアルバムはたった2枚。しかし、世界中のメタル猛者たちを服従させるのには十分な枚数だった。

1st album『BABYMETAL』

通常版

海外ツアー記念 アンコールプレス版

収録曲
1.「BABYMETAL DEATH」
2.「メギツネ」
3.「ギミチョコ!!」
4.「いいね!」
5.「紅月-アカツキ-」
6.「ド・キ・ド・キ☆モーニング」
7.「おねだり大作戦」
8.「4の歌」
9.「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」
10.「Catch me if you can」
11.「悪夢の輪舞曲」
12.「ヘドバンギャー!」
13.「イジメ、ダメ、ゼッタイ」

1.「BABYMETAL DEATH」
荘厳なコーラスから始まるメタルのお約束を踏襲した後、それぞれのメンバーの名前を連呼する単純な内容だが、楽器が入ってからのイントロは、Metallicaの「One」、JUDAS PRIEST(ジューダス・プリースト)の「Night Crawler」へのオマージュを感じられる。全体を通してはブラックメタル的な曲作りになっていて、これから始まる楽曲へのボルテージを高めてくれる。

2.「メギツネ」
イントロで日本の伝統楽器の音色が鮮やかに奏でられ、一瞬メタル感を無くすが、そのあとすぐにヘヴィなメタルサウンドとEDMが始まる。この時、和楽器が出した日本的な雰囲気を消し去ることなく、上手い具合にその音色を取り込んだまま進む構成は秀逸と言える。

3.「ギミチョコ!!」
初めはイントロからのゴリゴリヘヴィサウンドに「METAL」を強く押し出す楽曲と思われがちだが、サビに抜けた瞬間のポップな「BABY」ノリが何度聞いても飽きない。ハイテンポのスピード感あふれるリズムにも乗りやすく、人気の高い楽曲。

4.「いいね!」
トランス系のイントロから始まるこちらもスピード感溢れる曲。しかし、「ギミチョコ!!」よりもメタルサウンドを抑えた、どちらかと言えばアイドル寄りのサウンド。バブル世代を感じさせるノリだが、急にラップ調になって緩くなったかと思うと、突然のデスボイスで勢いをつけ、またトランスが始まるという奇怪な構成。しかし、サビは誰でもノレるようにできている。

5.「紅月-アカツキ-」
イントロのSU-METALの美声で一気に引き込まれる。全体的には疾走感のあるシンプルなメタルで、SU-METALの歌声を生かすようにできている。X-JAPANの「Silent Jealousy」に似ているので、X-JAPANへのオマージュが感じられる。

6.「ド・キ・ド・キ☆モーニング」
こちらはデビュー曲でアイドル寄りの楽曲。基本的にBABYMETALのアイドル寄りの楽曲には、つい一緒に口ずさみたくなるフレーズが含まれている。この楽曲では「リン・リン・リン」や「オ・ネ・ガイ・チョマッテ・チョマッテ~」という小刻みなフレーズが頭から離れなくなる。デビュー曲の完成度に多くの人が驚いた1曲。MVのダンスは可愛いので必見(MVコーナーあり)。

7.「おねだり大作戦」
YUI-METAL、MOA-METALがメインボーカルを担当するラップ調のナンバー。ぎこちないラップにおねだりがテーマの歌詞は2人の可愛さを存分に引き出している。ミクスチャーメタルが好きな方にはおススメの一曲。

8.「4の歌」
こちらもYUI-METAL、MOA-METALがメインボーカルを担当。ヘッドバンキングをしたくなるメタルなサウンドに、ひたすら「4」についての歌詞を載せた謎の曲。作詞&作曲のクレジットが「BLACK BABYMETAL」となっているので、YUI-METAL、MOA-METALが作ったもの(編曲:tatsuo、KxBxMETAL)。歌詞の内容に特別な意味はないようだが、途中でレゲエ調のリズムが入ったりと遊び心が満載。ライブでSU-METALを休ませるために作った可能性もある。

9.「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」
ここからはまたSU-METALがメインボーカル。夜更かしがテーマになっていて「ド・キ・ド・キ☆モーニング」と対になる曲。「ド・キ・ド・キ☆モーニング」の☆が★となっているなど細かい工夫もなされている。曲調も似ていてアイドル寄りの曲になっているのでノリが良い。

10.「Catch me if you can」
「かくれんぼ」をテーマにした曲。ライブではこの曲のイントロリズム中に、バンドメンバーのソロ回しをすることがある。Aメロ、Bメロをヘヴィなサウンドで疾走すると、サビで「ウォーウオー」と一気に抜ける感じが心地よい。ライブでも会場全体で盛り上がる1曲。

11.「悪夢の輪舞曲」
メタルではよく使われる王道オペラサウンド。歌詞も今までのものより意味深で、演奏難易度も高く、ダークでゴシック様式的な感じも相まってメタルファンに人気。SU-METAL表現力の幅も感じられる。

12.「ヘドバンギャー!」
3rdシングルのタイトル曲。11の重厚な雰囲気をうまく受けてクラシカルな音で始まる流れが印象的。しかし、それよりも連呼される「ヘドバン、ヘドバン」と、サビの「伝説の黒髪を華麗に揺らし~」が耳について離れなくなる。ライブでは、BABYMETALではお馴染みの「横ヘドバン」で会場が一体化する。

13.「イジメ、ダメ、ゼッタイ」
世間にその名を知らしめたメジャーデビューシングル。ここまで聞けば、そのタイトルだけを見て良し悪しを判断する人はいないと思われる。典型的なスピードメタルを踏襲しながらも、SU-METALの声とYUI&MOAMETALの合いの手で非常に軽やかに聞こえる。歌詞はタイトルで予想される通りの内容。ライブではX-JAPANの腕をクロスさせた「Xジャンプ」を真似た「ダメ・ジャンプ」で盛り上がる。

2nd album 『METAL RESISTANCE』

通常版

来日記念限定版

収録曲
1.「Road of Resistance」
2.「KARATE 」
3.「あわだまフィーバー」
4.「ヤバッ! 」
5.「Amore - 蒼星 - 」
6.「META!メタ太郎 」
7.「シンコペーション 」
8.「GJ! 」
9.「Sis. Anger 」
10.「NO RAIN, NO RAINBOW」
11.「Tales of The Destinies」
12.「THE ONE」

また、初回限定盤にはDVD「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2015 (2015.5.24)」が収められている。

1.「Road of Resistance」
アルバムの表題曲であり、BABYMETALの真骨頂メロディックスピードメタルナンバー。厳かなイントロから始まり極上メタルサウンドに移る瞬間は誰もが盛り上がる。勢いそのままに、力強い歌詞と歌声が途切れることなく駆け抜ける構成は、聞いていて心地よささえ感じられる。ギターはドラゴンフォース(DragonForce)のサム・トットマンとハーマン・リのプレイ。

2.「KARATE 」
タイトル通り「空手」をテーマにした1曲。ここまで聞くと、前作よりもスケールや音の重厚さが良くなった確信が得られる。日本の武道をテーマにしていることや、MVの空手の振りが印象的で、外国人にも人気の曲(MVコーナーにあり)。サビの「セイヤ・ソイヤ・戦うんだ~」は口ずさみたくなるほど耳に残る。元ネタはIssuesという米バンドとの噂。

3.「あわだまフィーバー」
『ギミチョコ!!』と同じく作曲者はTAKESHI UEDA。アイドル寄りの曲だが、音の厚みがあるので前作とは一線を画すサウンド。しかし、サビの抜けの良さは健在。「チョコ」に対して「ガム」というお菓子つながりの遊び心。歌詞もノリ重視。

4.「ヤバッ! 」
非常にキャッチ―なナンバー。今までで一番と言っていいほど歌詞の内容がない。しかし、全体的にはスカのようにノリが良く、歌詞を聴きやすくしている。デスボイスも抑え気味で、とにかくライブで盛り上がることを重視しているように感じる。元ネタは、神奈川県の湘南出身のロックバンドSiM と思われる。

5.「Amore - 蒼星 - 」
正統派メロディックスピードメタル。「Road of Resistance」より展開が少ないが、SU-METALの伸びの良い歌唱力を引き出している。間奏のBOHのベースソロがカッコよい。SEX MACHINEGUNSやGALNERYUSなどのいわゆるジャパンメタル(通称ジャパメタ)の要素を多く含んでいる。歌詞は、珍しく恋愛ソングのような意味合いを含んでいる。

6.「META!メタ太郎 」
前作と今作含め、今までにない曲調。バイキング・メタル(※)的要素を含んでいて、ある意味新鮮。大部分がYUI&MOAMETALによる歌唱。アルバムの展開に新しい刺激を与えている。

※)北欧神話や戦いに明け暮れるヴァイキングを主要なテーマに置いたヘヴィメタル音楽に対して使われる用語。

7.「シンコペーション 」
タイトル通りサビでシンコペーション(※)を連打する曲。歌詞は恋愛ソングのように聞こえるが、意味はあまりない。最近の邦ロックバンドやアニメソングで使われるようになったメタルコア的な曲調。

※)リズムの強拍を通常の位置からワザとずらして、ノリを出すことを表す音楽用語。

8.「GJ! 」
「サークルモッシュ」や「ウォール・オブ・デス」を誘うような曲。実際に歌詞に入っているので意識していると思われる。ラップメタル的なノリでBメロや、サビの切れの良さが印象的。YUI&MOAMETAL(BLACK BABYMETAL)による歌唱。THE ONE限定版(ファンクラブ限定版)の”ご褒美編“はアレンジが違う。

9.「Sis. Anger 」
こちらもYUI&MOAMETALによる歌唱。タイトルはメタリカの"St. anger”へのオマージュ。しかし、内容は別。かわいい声で歌っているが、歌詞の内容はかなり凶暴。ブラックメタル的な曲調でかなりハードなサウンドだが、2人の声のお陰で楽しく聞ける。

10.「NO RAIN, NO RAINBOW」
ここにきて初めてのバラード曲。そして、歌詞の内容も特定の誰かを想うような王道恋愛ソングになっていて奥が深い。SU-METALの透き通った独唱が存分に響いていて、寂寞の感が迫ってくる。ファンの間では『止まない雨』とも呼ばれていて、X-JAPANの「ENDLESS RAIN」のオマージュ。

11.「Tales of The Destinies」
プログレッシブ・メタル的な展開でかなり冒険的な曲。BABYMETALの幅の広さと、神バンドの演奏力の凄さを感じられる。また、次の「THE ONE」への序章と位置付ける見方もある。元ネタはDream Theaterという米バンド。歌詞はAメロで絶望的な事を歌い、Bメロ~サビにかけて希望が広がって行くという展開。

12.「THE ONE」
こちらもプログレッシブ・メタル。曲の頭に空白がないので11からの続きのように聞こえ、長く壮大な曲のような印象を受ける。英詩が大部分を占めるがタイトルの「THE ONE」、サビの「僕らの~」という言葉からわかる通り、ファンに向けて書かれた曲。THE ONE盤は”-Unfinished ver.-“で、ピアノとストリングスのみの演奏でSU-METALがしっとり歌い上げるバラードのようなアレンジ。アルバムの最後に相応しいドラマチックな歌詞と曲調が、ファンを魅了し続けている。

9ytokiwokoete
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@9ytokiwokoete

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