大河ドラマ『花燃ゆ』のキャスト・あらすじ・ネタバレ・感想まとめ!井上真央・大沢たかおが出演
ここでは2015年の大河ドラマ『花燃ゆ』のキャスト・あらすじ・ネタバレ・感想などをまとめた。吉田松陰の妹で、後に久坂玄瑞の妻となる主人公・杉文(楫取美和子)を井上真央が演じた。伊勢谷友介、東出昌大、大沢たかおなどが出演している。
ストーリー
嘉永3年(1850年)萩。下級武士、杉家の四女・文は、若くして兵学師範として長州藩の軍事調練を率いる兄・吉田寅次郎(のちの松陰)を誇らしく思っていた。松陰は11歳にして藩主・毛利敬親に兵学を講義するなど、藩の将来を背負うと期待されていた天才だった。文はある事件をきっかけに儒学者・小田村伊之助(楫取素彦)と松陰を出会わせることになる。心の繊細さから他人とつきあうことができなかった文だったが、常識にとらわれず振る舞う兄の影響を受け、人と関わることの面白さを知り、たくましく成長していく。
嘉永6年(1853年)、吉田松陰が脱藩する。脱藩は藩主を裏切る大罪。松陰が犯した罪のせいで苦しめられる文と杉家。しかしその罪の軽減を藩に熱心に求め続けたのが、のちに文の姉・寿の夫となる小田村伊之助だった。文は、兄を救おうとしてくれた小田村に密かに憧れを抱く。
毛利敬親のはからいで学問の自由を得た松陰だったが、嘉永6年(1853年)にペリーが来航すると、その翌年今度は国禁を犯して密航を企てる。黒船に乗船して米国行きを訴えるも、その願いは受け入れられず、密航に失敗した松陰は奉行所に自首。結局故郷・萩の野山獄に投獄されてしまう。文と家族は、松陰が犯した前代未聞の罪によってさらにつらい境遇に置かれるが、家族の絆を改めて感じた文は、書物や食べ物などを差し入れて獄中の松陰を支えるのだった。
野山獄から出た松陰は、家から出るのを禁じられたため、家族や近所の若者たちを集めて孟子の講義などを始める。文は兄を元気づけようと人集めに奔走する。すると、初めはペリーや黒船の話聞きたさに集まってきた若者たちだったが、次第に松陰の教える内容にひかれるようになり、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、吉田稔麿、前原一誠ら、その後の日本を動かすことになる若者たちが次々と集まってきたのだった。その松下村塾を幹事のように切り盛りし、塾生たちから妹のように可愛がられた文は、塾生の一人、久坂玄瑞と結婚する。
しかし、二人の結婚生活は長くは続かなかった。時代は幕末の動乱に向かって急速に動き始めていく。兄・松陰は安政の大獄で処刑。長州藩内では幕府への恭順を主張する一派と、幕府を批判する一派の抗争が始まる。高杉、久坂、伊藤ら、ともに過ごした仲間が次々に争いに巻き込まれていく中、文は家族と松下村塾を守るため、女としての戦いを生き抜いていくのであった――。