花燃ゆ(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『花燃ゆ』(はなもゆ)とは、2015年1月4日から放送されたNHK大河ドラマ。大河ドラマとしては第54作目にあたり、吉田松陰の末妹で、後に久坂玄瑞の妻となる杉文(後の楫取美和子)の生涯を描いた作品となっている。主演はテレビドラマ『花より男子』などで知られる女優の井上真央が務め、伊勢谷友介や大沢たかおといった人気俳優たちが脇を固める豪華出演陣でも話題となった。

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文の父。下級武士で、禄高26石と薄給だったため、畑仕事をして大家族の暮らしを支えた。
無類の読書好きで、米をつきながらでも本を手放さなかった。農作業をしている間、本が読めないのをなんとかしたいと、子どもたちに本を朗読させ、それを聞きながら畑を耕したという。松陰が自宅で孟子の講義をするようになると、たびたびその話に聞き入っていた。

杉 滝(すぎ たき/演:檀ふみ)

貧しい杉家に嫁ぎながらも、持ち前の大らかさで家族を明るく支えていく優しい文の母。松陰が松下村塾で教えるようになると、塾生たちの食事の世話をしたり、自らも学んだりするなど、積極的に塾と関わっていった。
子どもたちを風呂に入れるのが好きで、松陰が安政の大獄で処刑される直前、一日だけ帰宅を許された際にも、松陰を風呂に入れ、我が子の無事の帰りを祈ったという。

玉木 文之進(たまき ぶんのしん/演:奥田瑛二)

山鹿流の兵学者。スパルタ教育で、幼い松陰を鍛え上げた。
講義中に蚊にさされた頬をかいた松陰に、「頬がかゆいというのは『私』である。『公』のために学んでいる時に『私』を優先させるとは何事か」と言って激しく叱ったという。明治維新後、再び松下村塾を開いて教育に心血を注いでいたが、明治9年(1876年)に前原一誠が起こした萩の乱に多くの門弟が参加したため、その責任を取って自ら命を絶った。

杉 梅太郎(すぎ うめたろう/演:原田泰造)

杉家の長男。幼い頃は松陰と同じ布団で寝ていたほど兄弟仲がよかった。早くから松陰の志を理解し、松陰から旅費の相談があれば、生活を切り詰めながらも金を送り、松陰が野山獄に入れば、望みの書物を届けるなど、常に松陰を支え続けた。維新後の明治13年(1880年)、幕末を生き抜いた梅太郎は、松下村塾を再興し、松陰の志を伝え続けた。

杉 寿(すぎ ひさ/演:優香)

画像左が寿(演:優香)

文の姉。小田村伊之助(後の楫取素彦)に嫁ぎ、長男・篤太郎と、次男・久米次郎をもうけた。幕末の混乱の最中、夫の小田村伊之助が野山獄に投獄されたり、幕府軍が押し寄せてきたりする中でも気丈に振る舞い、“烈婦”として評判になったという。
仏教に深く帰依しており、夫が群馬県令に就任した後は、県内各地に説教所を開設するなど布教に力を注いだ。また、県内で生産された生糸の直売ルート開拓のために渡米する新井領一郎に、兄・松陰の形見の短刀を渡したことでも知られている。

杉 敏三郎(すぎ としさぶろう)(演:森永悠希/大橋律(少年期)/山田瑛瑠(幼年期))

少年期の敏三郎

幼年期の敏三郎

文の弟。生まれながら耳に障害があり、話すことができなかった。

杉 亀(すぎ かめ/演:久保田磨希)

梅太郎の妻。いつも笑顔を絶やさす、滝とともに家族を和ませる杉家の癒し的な存在。時にしっとして機嫌を悪くすることもあるが、夫・梅太郎を献身的に支える。

玉木 彦助(たまき ひこすけ/演:冨田佳輔)

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