オーバーロードII（Overlord II）のネタバレ解説・考察まとめ

クルシュ・ルール―

CV：雨宮天
二つ名：百鱗の美女

リザードマン部族の一つ「朱の瞳（レッド・アイ）族」の族長代理。
レッド・アイ族では時々変異種であるアルビノの個体が生まれる。そうした個体はなんらかの才に長けているという。彼女の場合は祭祀としての才に秀でている。他の祭祀の力では精神への攻撃に対する抵抗力の強化に留まるものの、彼女はレッド・アイ族で唯一混乱から心を守ることが出来る力を持つ。
またそういった者は族長に次ぐ権力を持つことになるが、現在族長不在の為に彼女が族長代理として村をまとめている。
自身の真っ白な姿は忌み嫌われるものと思っており、ザリュースが現れた際にも動きが止まった彼が自分を恐れたと思った。しかし、実際は一目惚れをした瞬間であった。その後、猛烈なアプローチを受けお互いに惹かれ合い、コキュートスとの戦いの前にはザリュースに対して「孕むわ」と発言するなど大胆な一面も見せる。

ゼンベル・ググー

CV：石井康嗣
二つ名：巨腕の暴れん坊

リザードマン部族の一つ「竜牙（ドラゴン・タスク）族」の族長。
彼もザリュース同様に一度村の外へ出た旅人であるが、戦を好むドラゴン・タスク族の最も強い者が族長になるというしきたりから彼が族長を務めている。
ハルバードを持って戦うものの、彼の本当の武器は彼自身の爪や手刀と言った肉体そのものであり、フロスト・ペインの攻撃すらも受け止めることも出来る。
以前、フロスト・ペインの所有者と戦った経験のある彼は敗北しリベンジを誓って鍛錬を続けていた。前所有者が死んだ後も鍛錬を続けてきた彼にとってザリュースの登場は待ち侘びたものだった。フロスト・ペインの必殺技でもある冷気の爆発アイシーバーストの存在を知っているだけにそれを警戒していたが、それを使われることなくザリュースに敗北した。そしてフロスト・ペイン頼るだけではない戦士としての実力を認めた。
旅をしている最中にドワーフのいる山に行ったことがあるが、その理由が山がでっかいから強い奴が居そうというものだったり、モンスターが部族を攻撃する宣言をした時に寝ていたりなど戦い以外のことは大雑把な性格をしている。

シャースーリュー・シャシャ

CV：楠見尚己

リザードマン部族の一つ「緑爪（グリーン・クロー）族」の族長。またザリュースの兄でもある。
旅人であるザリュースが始めた養殖の案を通す為に根回しをするなど弟想いの一面がある。また養殖のアイデアや、会議での人をまとめられる知恵や統率力などザリュースこそが族長になるべきだったのではないかと思っている。
村人同士の会議で戦争をあえて受けることを提案したザリュースが、口減らしの目的も含んでいることを見抜くなど頭もいい。既婚者で、妻曰くしっぽが正直らしい。
戦闘能力もそれなりにあり、魔法を使うことも出来る。コキュートスとの戦いでは、ザリュースと二人だけが最後まで残って戦った。シャースーリューの捨て身の突撃はコキュートスにとっては何でもなくあっけなく切り捨てられるものの、それは本命であるザリュースの一撃を隠す為のブラフであり命掛けでザリュースをアシストした。

リ・エスティーゼ王国

ガゼフ・ストロノーフ

CV：白熊寛嗣
二つ名：王国最強の戦士

剣の天才であり、王国内だけでなく周辺国家へもその名は知れ渡っているほど。この世界で最上級の強さを誇る「英雄」の領域にもう少しというところまで来ている。闘技大会で優勝したことで、王国戦士長という役職を得て王の臣下として仕えている。彼の忠誠心は強く、国王からの信頼も厚い。しかし平民の出自であることや王族と貴族の派閥争いの所為で自由の利かないことも多い。
スレイン法国の陽光聖典と彼の部隊が戦うことになった際には、派閥争いのいざこざの所為で充分な装備を使えない状態を余儀なくされ苦戦強いられる。召喚魔法による限のない敵や遠距離からの攻撃に次々部隊は倒れていった。最後まで残った彼も力尽きかけた時、アインズと居場所が入れ替わり命を救ってもらう。それ以来アインズのことを仁徳厚き彼の御仁と敬っている。
趣味は貯金。

ブレイン・アングラウス

CV：遊佐浩二
二つ名：武の求道者

ガゼフに並ぶほどの剣の天才。ガゼフが王の臣下となった時の闘技大会では、決勝戦にて彼と互角の力を見せたものの敗北する。それ以来ガゼフをライバルとして、彼を超える為に武者修行に励む。
その後、盗賊の一団と共にしている時に現れたシャルティアに自身が磨いてきた一撃必殺の技を軽々と受け止められて、努力では届かない圧倒的な力に絶望してしまう。王国へと戻ってきた今にも死にそうな抜け殻のブレインを、たまたま通りかかったガゼフに見つかり保護される。

ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ

CV：安野希世乃
二つ名：黄金の姫

あまりの美貌から黄金と呼ばれるリ・エスティーゼ王国の王女。
どこか天然な感じを醸し出す雰囲気とは裏腹に、蒼の薔薇が持ってきた暗号を一瞬で解いてしまうなど非常に高い知性を持っている。その知性によって国と民の為になる政策を多く打ち出すものの、後ろ建てがない為に殆どのものが通らない。しかし最近では奴隷売買の禁止の政策が通った。
本来冒険者は政情などに関わること避けるのだが、友人である蒼の薔薇のリーダー・ラキュースへ強力な麻薬である黒粉の栽培施設を潰すなどの依頼を個人的にしている。
どこから見ても完璧な人格を備えている彼女だが、その本性はクライムに対して歪んだ愛情を持ち、自らの望みを叶える為にこうした完璧な姿を演じている。

クライム

CV：逢坂良太
二つ名：忠犬

王女ラナーに拾われた少年。孤児であり、また目立つほどの強さでもないにも関わらず王女の護衛として常に共に居るので、貴族を始めとしてよく思わないものも多い。剣の才能はないものの、そのストイックすぎるほどの努力と王女に対する絶対の忠誠心による強さを持つ。
王女に対しては、「王国の宝」と尊敬と好意の入り混じった感情を向けているものの、彼女から自身が歪んだ感情を向けられていることは気づいていない。

レエブン候

CV：桐本拓哉
二つ名：超子煩悩大貴族

本名はエリアス・ブラント・デイル・レエブン。
蝙蝠と呼ばれ王国派閥と貴族派閥の間を行き来する掴み所のないリ・エスティーゼ王国の貴族。
貴族派閥として名が知れていたものの、実際は王国側の貴族を影で纏める忠臣。
知っているはずのない情報までも知り尽くしていたラナーに対して恐怖を感じており、化け物だと思っている。息子を溺愛している子煩悩でもあり、ラナーに五歳になる息子を許婚にと指名された時には、お前のような女にはやれんと激怒した。

ザナック・ヴァルレオン・イガナ・ライル・ヴァイセルフ

CV：藤吉浩二

リ・エスティーゼ王国の第二王子であり、王女ラナーとは腹違いの兄妹である。
兄バルブロとの王座争いの為に行動をしており、クライムとくっつけるという条件でラナーの協力も得られている。また、影で王国の貴族を纏めるレエブン候とも良好な関係を築いている。
妹ラナーのクライムに向ける異常な愛情に関しては、自分には理解が出来ないと引くと同時に恐れも感じているようだった。

ロックマイヤー

CV：矢野正明

リ・エスティーゼ王国の貴族レエブン候お抱えの元オリハルコン級冒険者。オリハルコンは冒険者のランクの中では上から二番目に当たるランクであり、十分な強さを誇る。
盗賊の職業を修めている為に罠などに強く、また仲間に不可視化の魔法を掛けられるものが居る為に潜入等の任務に非常に長けている。
八本指襲撃の際にレエブン候の手配によって作戦に参加し、クライム達の班で共に戦うことになる。幻影使いのサキュロントとクライムが戦う際には、後方から援護をしクライムの勝利に貢献した。

スタッファン・ヘーウィッシュ

CV：青山穣

王都の平和を守る巡回使という仕事をしていたものの、王国の裏組織「八本指」と繋がりがあり色々な犯罪行為に協力していた。またツアレが元々いた娼館の常連であり、ツアレにも暴力を振るった経験があった。
ツアレを出汁にセバスをゆすった為にセバスから怒りを買い、クライム達が娼館を襲撃した際に娼館を利用していたスタッファンはセバスによって無惨に殺された。

八本指