魔弾の王と戦姫(魔弾シリーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔弾の王と戦姫』とは、2011年より刊行されている川口士によるライトノベル、およびそれを原作としたテレビアニメなどのメディアミックス作品である。中世ヨーロッパ風の異世界を舞台にした、ファンタジー戦記ラブコメである。辺境の土地を治める平凡な青年・ティグルが戦いの中で覚醒していき、たくさんの戦姫と呼ばれるヒロインと出会う。緻密に練られた設定や、個性豊かなヒロイン達が魅力の作品である。

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ガヌロン家が代々治める領地で、中心都市はアルテシウム。ブリューヌ北部の要衝であり、テナルディエ家と並ぶ広大な領土を持つ。特産品は林檎酒。領内の地下にはブリューヌの聖地である聖窟宮がある。

ジスタート王国

ブリューヌと並ぶもう一つの主要な舞台である。建国伝説によれば、「黒竜の化身」が7人の女性に竜具を与え、七戦姫として王国の建国を成し遂げた。国旗は黒竜旗(ジルニトラ)。国王の下に7人の戦姫がそれぞれ公国を治める国家体制をとっている。

ライトメリッツ公国

「銀閃」アリファールの所有者が治める公国である。ヴォージュ山脈を隔ててブリューヌのアルサスと隣接する。オルミュッツ公国とは歴史的に対立関係にある。公国旗は黒の銀剣旗。

オルミュッツ公国

「凍漣」ラヴィアスの所有者が治める公国である。ライトメリッツの南に位置し、ブリューヌ王国やムオジネル王国と国境を接している。公国旗は白の蒼槍旗。ライトメリッツ公国とは長年対立している。

アスヴァール王国

大陸とアスヴァール島を領土とする国で、王都はコルチェスター。建国伝説では、赤い竜になる夢を見た戦士アルトリウスと12人の円卓の騎士が統一を成し遂げた。信仰の対象は初代王と円卓の騎士である。国旗は赤竜旗。隣国ザクスタンとは仇敵関係にある。

ムオジネル王国

ブリューヌとジスタートの南に位置する王国である。奴隷制を持つ唯一の国であり、国民は褐色肌が特徴である。戦神ワルフラーンの象徴である緋の角突き黄金兜と金剣旗を国旗とする。正規兵のほかに戦奴(マルダー)と呼ばれる奴隷兵を動員するため、最大の兵力動員数を可能とする。温暖で肥沃なブリューヌの地を狙い、作中で大規模な侵攻を繰り返した。

ザクスタン王国

ブリューヌの西、アスヴァールとも隣接する国家で、国旗は白鷲旗である。領土に平原が少なく「山と森の国」とも呼ばれる。国内は地方諸侯の独立意識が高く、中央への忠誠心は低めである。優秀な傭兵を輩出することで知られ、弩や投石機などの作成に優れている。ブリューヌの内乱後に侵攻したが、アスヴァールの寝返りなどにより頓挫し、後にブリューヌと和睦した。

戦姫関連

戦姫(ヴァナディース)

ジスタート王国の独自の制度で、竜具に選ばれた7人の女性である。国王に次ぐ地位で公国を統治し、戦場では竜具を振るい、竜を一撃で倒す圧倒的な戦闘力を持つ。建国伝説によれば、約300年前に『黒竜の化身』が7部族の美姫に竜具を与えたのが始まりとされる。戦姫は貴族・平民問わず竜具に選ばれ、それぞれが公国を治める自治・徴税権を持つ。

竜具(ヴィラルト)

戦姫が振るう7種類の特殊な武具である。それぞれが特殊な力を持ち、その力を最大限に発揮する技を竜技(ヴェーダ)と呼ぶ。竜具は独自の意思を持ち、次代の戦姫を自ら選び、所有者が呼べば空間を超えて現れる特性を持つ。戦姫がふさわしくないと判断されると手元から失われるが、その判断基準は不明瞭な点が多い。

生物

大陸に生息する大型生物で、普段は森や山奥にいるため遭遇は稀である。身体が非常に頑丈で、通常兵器では傷つけることは不可能である。ジスタート王国では黒竜と幼竜への危害は禁じられている。最大で15メートルまで成長する。

魔物

人ならざる異形の存在たちで、超常的な能力と高い身体能力を持つ。登場する魔物はスラヴ神話の精霊の名を名乗る。戦姫とは敵対関係にあり、ヴォルン家の黒弓の使い手を特別な存在として認識する。全部で7体存在するとされる。

その他

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