北北西に曇と往け(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『北北西に曇と往け』とは、入江亜季によるアイスランドを舞台にした探偵活劇の漫画である。17歳の少年で主人公「御山 慧(みやま けい)」は両親を亡くし、祖父の「ジャック」がいるアイスランドで探偵稼業をしている。慧は機械とコミュニケーションが取れる不思議な能力を持っており、その能力を活かして人探しや物を探すという仕事をしている。2016年に『ハルタ』にて連載開始し、2021年からは『青騎士』へ移籍となった。2021年7月より単行本と比べ画面のサイズが大きくなっているワイド版が刊行されている。

グトルフォスはアイスランド語で「黄金の滝」という意味で、夕日を受けて金色か輝く様子から名前が付けられている。氷河を水源とする滝で、非常に水量が多く、轟音を立てて水が流れ落ちていく。

ストロックル間欠泉

地殻運動が盛んなアイスランドは、間欠泉が見られることでも有名で、特に迫力ある間欠泉が「ストロックル間欠泉」である。近くにはアイスランド最大規模の間欠泉「ゲイシール間欠泉」もあり、60~70メートルの高さまで熱湯が噴き上げられることもある。この一帯は「ゴールデンサークル」と言われており、間欠泉が噴き出すエリアとして多くの観光客を惹きつけている。

レイキャダールル

レイキャダールルは「煙・蒸気の渓谷」という意味である。レイキャヴィクから車で45分程という首都からの近さやハイキングのしやすさ、そしてゴール地点に川温泉があるという演出もあり人気のハイキングスポットである。

ブルーラグーン

世界でも珍しい温泉スポットとなっており、700人ほどが入れる大きさで、お湯はややぬるめの温泉。水着で入る男女混浴スタイルのため、カップルや家族みんなで楽しむことができる。青白色ににごったお湯は神秘的なだけでなく、ミネラル豊富で美肌効果も期待できる。

ディルホゥラエイ

南アイスランドを一望できる岬。アイスランドの南岸を見渡す絶景ポイントで、溶岩が生んだ奇岩も数多く見られる。多くの海鳥を観察できる自然保護区である。

アイスランドでの必需品

コーヒー

アイスランドの人たちは朝の通勤前や、仕事が終わった後でもカフェに立ち寄り、友人と話したり読書したりなど、気軽にコーヒーブレイクを楽しむ習慣がある。ジャックがコーヒーをよく飲むので、慧もつられて飲むようになった。何もない道が続くとドライバーは眠気との戦いになるため、眠気覚ましのコーヒーは必須である。

サングラス

日本より太陽が出る位置が低く、遮るものもなく空気も澄んでいて光も強いため、サングラスはドライバーにとって必須アイテムとなる。

防水の上着

アイスランドでは傘をさしている人はほとんどいない。防水の上着を着ており、雨が降るとフードを被る。

『北北西に曇と往け』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

慧は機械とコミュニケーションを取ることができる

慧には不思議な力があり、機械とコミュニケーションを取ることができる。
ジャックから譲り受けた愛車のジムニーとよく話をしている。ジムニーはわがままなようで、車の性能を貶したりすると怒ってエンジンを止めてしまうこともある。車の他に携帯電話や扇風機と言った家電製品ともコミュニケーションを取ることができ、この力を探偵業に活かしている。「アンナ」という女性から犬を探してほしいという依頼が来た時や、シグルーンの依頼でフレイヤを探す時に、車に最後に乗せた人物や日にちを聞くことが多い。また、行方不明の「ヨウン」という男の子を探して兄に送り届ける時、ヨウンの携帯を開かずに額に当てるだけで、ヨウンが兄の写真を一日に何回も見ているということを言い当てている。
慧はこの不思議な力をあまり他人には話さない。馬鹿にされたり、信じてもらえなかったりということがあったようで、知っているのは親友の清とジャックくらいである。

リリヤ「あの子が話すと汚れた音がして気持ち悪い」

慧が日本の刑事に襲われて怪我をしたとき、弟の三知嵩を連れてカトラの家にやってきた。カトラの家にはリリヤしかおらず、ジャックに迎えにきてもらうまでカトラの家で待たせてもらうことになった。慧はずっと探していた三知嵩と日本語で話をしていたが、それを聞いていたリリヤはとても不機嫌になってしまう。ジャックが迎えに来た時、帰ろうとする慧をリリヤは引き止め、「ケイ、あの子もう連れてこないで」と言った。続けてリリヤは「あの子が話すと汚れた音がして気持ち悪い。日本語だから何話してるかわからないけど、嘘ついてる。聞かないほうがいい」と言う。三知嵩は容姿が良く、女性からも同性からも可愛がられることが多いが、リリヤだけは初対面で三知嵩のことを嫌がっていた。リリヤは「こんなに嫌な気分初めて。あの子、変」と言うが、慧はなんのことかはわからず、ただ黙ってリリヤの話を聞いていた。

リリヤの満面の笑み

慧とリリヤは犬猿の仲で、初めてあったときから喧嘩ばかりしていた。リリヤはあまり人懐っこくはなく、愛想を振りまくタイプではないため、リリヤの笑顔はほとんど見ることはなかった。しかし、清がアイスランド観光中にリリヤを見かけて「写真撮らせてもらえませんか?すごく綺麗な人だから」と声をかけたとき、リリヤは満面の笑みで清に笑いかけた。リリヤは清の声を「あなた綺麗な声ね」と言って、とても気に入ったようであった。清の撮った写真を見ていた慧は、リリヤの笑顔の写真を見て「誰だこれ、クッソかわいいな」と言っており、リリヤとは気づいていないようであった。これ以降、リリヤと清は頻繁に連絡を取り合うようになり、とても仲良くなっていた。

レイキャビクのジャックの家で見たオーロラ

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