北北西に曇と往け(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『北北西に曇と往け』とは、入江亜季によるアイスランドを舞台にした探偵活劇の漫画である。17歳の少年で主人公「御山 慧(みやま けい)」は両親を亡くし、祖父の「ジャック」がいるアイスランドで探偵稼業をしている。慧は機械とコミュニケーションが取れる不思議な能力を持っており、その能力を活かして人探しや物を探すという仕事をしている。2016年に『ハルタ』にて連載開始し、2021年からは『青騎士』へ移籍となった。2021年7月より単行本と比べ画面のサイズが大きくなっているワイド版が刊行されている。
慧の弟で、両親が亡くなってからは母方の叔父夫婦の家に住んでいる。日本人離れした綺麗な顔立ちをしており、世話を焼いてくれる人に良く懐いて虜にさせる魅力がある。兄の慧のことが大好きで、「やっぱり僕にとっては兄さんのいるところが家だ」と涙ながらに言う場面もあり、慧と一緒に居たいという気持ちが強い。
三知嵩が敵意を持って触れた人は、体が切断されるような感覚に陥り、気絶するか最悪の場合は死んでいることもある。この不思議な能力のせいで警察に追われているが、三知嵩は人殺しはしていないと言っている。この能力の詳細は明らかになっていない。
リリヤ
慧と同じ17歳の少女で、慧の依頼人「カトラ」の姉の娘である。チェロと声楽を嗜む音楽家で、その界隈ではとても有名で人気。胸が控えめなことを気にしており、慧に胸のことを言われるとすぐに怒る。慧と会う前、横転した慧のジムニーに積まれていた毛布や物資を盗んでいる。日本語の響きは好きだが、三知嵩の声に違和感を覚え、三知嵩のことを初めから警戒している。慧の親友の清とはアイスランドを観光しているときに会い、以降も頻繁に連絡を取るほど仲良くなっている。清には「あなたきれいな声ね」と満面の笑みを向ける。
アイスランドの人々
ジャック
慧の祖父。「ンッフッフ」と笑い、綺麗な女性が大好きなフランス人である。大学で北極圏や高地の生態学を教えている教師で、自然に詳しい。ジャックの生態学の話をよく聞かされるため、慧も段々と生態学について詳しくなってきている。
昔、鳥になってしまったことがあり、それから鳥とコミュニケーションができるようになった。ジャックの祖父も不思議な能力を持っており、血に何か宿っているのではないかと考えている。よく女性をナンパして、人探しや物探しの依頼を慧に持っていっている。
カトラ
リリヤの叔母で、休業中の女優である。流されてしまった水着をジャックに拾ってもらったことをきっかけに、ジャックに恋をする。ジャックの恋人となってからは慧とも仲良くしている。
シグルーン
慧が人探しをしているときに出会った少女。セーフハウスによく出入りしている。友達思いで、義理の兄に恋をしてしまった男の子を匿っていた。セーフハウスで仲良くなり、行方不明になった「フレイヤ」を探してほしいと慧に依頼する。
フレイヤ
赤毛のロングヘアの女性。セーフハウスに良く出入りしており、シグルーンと仲良くなった。路地で倒れていた三知嵩を助け、食べ物や居場所を与えていた。三知嵩にの執着心の強さに違和感を抱き、距離を置いていた。その間にセーフハウスでの不審死が相次ぎ、次は自分が殺されると思い、行方を眩ました。
日本の人々
清(きよし)
日本に住んでいる慧の親友。パソコンに詳しく、学生でありながらもアプリを制作して販売もしているエンジニアである。慧に会いにアイスランドを訪れ、慧とジャックと共にアイスランド観光を楽しんだ。リリヤには「きれいな声」と言われており、素直で優しい性格である。慧の不思議な能力のことを知っている、数少ない人物の一人である。
刑事 (けいじ)の男性
三知嵩を探しているという日本の刑事。三知嵩が友人を殺したと思い、休暇をとってアイスランドへやってきた。慧を尾行して三知嵩の居場所を探るが、慧もまだ三知嵩の居場所を突き止められてはいなかった。その後日本へと帰り、三知嵩が通っていた学校やコンビニの店員に聞き込み調査を行っている。
『北北西に曇と往け』の用語
アイスランドの観光地
ハットルグリムス教会
アイスランドの首都、レイキャビクにひときわ異彩を放ちながらそびえたつ、人気の観光地である。1986年に完成した最近の建造物で、アイスランドで最も高い建物となっており、高さ74.5メートルとなっている。最上部は展望台となっており、市内が一望できる。
チョルトニン湖
レイキャビクの市街中心地にある浅い湖沼である。 数多くの野鳥が生息しており、冬には水面が凍ってスケート場になる。
グトルフォスの滝
目次 - Contents
- 『北北西に曇と往け』の概要
- 『北北西に曇と往け』のあらすじ・ストーリー
- アイスランドで暮らす日本の青年
- 行方不明の弟
- 不思議な魅力を持つリリヤとの出会い
- 親友とのアイスランド観光
- 三知嵩の周りで起こる数々の不可解な事件
- 慧のための子守唄
- リリヤの不調
- 兄弟での探偵仕事
- 『北北西に曇と往け』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 御山 慧(みやま けい)
- 御山 三知嵩(みやま みちたか)
- リリヤ
- アイスランドの人々
- ジャック
- カトラ
- シグルーン
- フレイヤ
- 日本の人々
- 清(きよし)
- 刑事 (けいじ)の男性
- 『北北西に曇と往け』の用語
- アイスランドの観光地
- ハットルグリムス教会
- チョルトニン湖
- グトルフォスの滝
- ストロックル間欠泉
- レイキャダールル
- ブルーラグーン
- ディルホゥラエイ
- アイスランドでの必需品
- コーヒー
- サングラス
- 防水の上着
- 『北北西に曇と往け』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 慧は機械とコミュニケーションを取ることができる
- リリヤ「あの子が話すと汚れた音がして気持ち悪い」
- リリヤの満面の笑み
- レイキャビクのジャックの家で見たオーロラ
- リリヤ「ケイの足音、喋るよりもずっといい音。こんな風に話してよ」
- 三知嵩の不思議な能力
- 『北北西に曇と往け』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 慧は肉が大好き
- 慧の苦手なものは美女と酒
- ジャックは女好き
- 清はアプリを制作しているエンジニアでもある
- 『北北西に曇と往け』の制作背景