キャンディ♥キャンディ(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「キャンディ♥キャンディ」は原作・水木杏子、作画・いがらしゆみこによる日本の少女漫画。講談社「なかよし」にて連載され、単行本は全9巻刊行された。単行本の累計発行部数は1200万部。1977年に第1回講談社漫画賞少女部門賞を受賞している。
孤児だったキャンディが明るく前向きに、出自への偏見に負けず周囲の人々との関わりで成長する物語。

シカゴ聖ヨアンナ病院の副院長を務めている。
列車の事故で記憶を失ったアルバートが運び込まれ入院したのだが、身元不明ということできちんとした看護をアルバートに受けさせなかった。動けるようになったアルバートが病院を黙って出て行った時には、厄介払いができたと喜ぶ始末。
キャンディはアルバートを見つけ、一緒に住みつつアルバートの看護を行うことになった。
後にニールがふたりの同居をバラし、シカゴ中の病院がキャンディを雇えないように手を回した。

マーチン先生

記憶を失くしたアルバートの治療をし、治すことに協力した。アルバートが車に轢かれた時に運ばれた診療所(ハッピー診療所)。
キャンディが失業した時に雇ってくれた人物。酒と知恵の輪が大好き。

ドミール・ロアン

志願兵となったステアの同僚。故郷に恋人を残して戦地に赴いた。
出撃したが、ドイツの凄腕パイロットに撃たれ戦死した。
ドミールは戦場から帰還はしたが致命傷を負っていて助からない。ステアに「好きな人は悲しませるな、俺の彼女の故郷を守ってくれ」という言葉を残した。
軍基地でも発明ばかりしていたステアに付き合ってくれていた。

『キャンディ♥キャンディ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「おチビちゃん、わらった顔のほうがかわいいよ」

キャンディ6歳の時、同じ孤児院で育った大親友アニーからの絶縁状にショックを受け、ポニーの丘で泣いている時に、スコットランドの民族衣装を着た王子様のような綺麗な少年に出会った。そこで王子様に声をかけられたセリフが「おチビちゃん、わらった顔のほうがかわいいよ」という言葉。
余りにも驚いたため涙も引っ込み、それ以降彼の存在を心の支えとしてキャンディは強く明るく人生を歩んでゆく。

過酷な人生でありながら、この「丘の上の王子さま」の存在がキャンディの人生を支え続けた。忘れられない名セリフ。

引用:キャンディ♥キャンディ 1巻

「花は散ってより美しく咲き、人は死んで…人の心により美しく永遠によみがえるのよ…」

アンソニーの母・ローズマリー・ブラウンの言葉。自分が長く生きられないと知っていたため、残された息子・アンソニーに「ママは永遠にあなたの心の中に生きつづけるの…」と思いを伝えた。この言葉を聞いた時のアンソニーは幼すぎて意味は理解できなかったのだが、この言葉ははっきりと覚えており、心の拠り所としていた。
全文は「アンソニー、なかないでベビーちゃん…、ママが死んだときもあなたはそうやってなくんでしょうね…。ほら、バラの花びらを見て…花は散るから美しいのよ…咲いては散り咲いては散りながら花は永遠に生きているの…花は散ってより美しく咲き、人は死んで…人の心により美しく永遠によみがえるのよ…アンソニー、ママは永遠にあなたの心の中に生きつづけるの…」。

後に残す息子が泣かないように、さみしくないように言葉を尽くしたローズマリーの名セリフ。アンソニーの支えになった一言。

引用:キャンディ♥キャンディ 2巻

「かれが死んだことをかなしまないで…かれというすばらしい少年とめぐりあえたことをよろこぶんだ」

キャンディがアードレー家の養女となり、そのお披露目のきつね狩りにてアンソニーは落馬をし、頭を強く打って亡くなった。キャンディがラガン家の使用人として出会った時からずっと優しくキャンディを愛してくれたアンソニーの早すぎる死に、キャンディは泣くことしかできない。そんな時にキャンディの前に現れたアルバートのセリフ。
「…きみはその子が死んだあとになにをかえした?メソメソないている顔と…ウジウジ考えていることだけじゃないのかい?キャンディ…かれが死んだことをかなしまないで…かれというすばらしい少年とめぐりあえたことをよろこぶんだ。キャンディ…運命はね人からもらうものじゃないんだよ、じぶんの手できりひらくものなんだ。きみは一生このままなきつづけてるつもりかい?つよくおなりキャンディ、じぶんの運命をじぶんでさがすんだ」

ただ泣くことしかできなかったキャンディだったが、アルバートのこのセリフにより自分の手で運命を切り開く決意をした。

引用:キャンディ♥キャンディ 2巻

「本人に責任のないことをグチグチいうのはひきょうってもんじゃないか」

聖ポール学院にてニールにいじめられているところをテリィに助けられたキャンディ。これまで、学院での不良っぽい態度やロンドンに向かう船上で、そばかすを笑われたことなどからテリィに対して良い印象は持っていなかったのだが、テリィが激しくキッパリとキャンディを庇ったことで、キャンディの彼に対する印象を一変させた一言。
「なにもこの子だってすきこのんでみなし子に生まれてきたわけじゃないだろ。本人に責任のないことをグチグチいうのはひきょうってもんじゃないか」

キャンディの気持ちを代弁するかのような一言。

引用:キャンディ♥キャンディ 3巻

テリィがキャンディの心からアンソニーの面影を忘れさせようとするシーン

聖ポール学院の中で日々を過ごすうちに、明るく前向きなキャンディに惹かれ始めたテリィ。しかし、キャンディの心の中にはいつまでもアンソニーが住み着いている。テリィはいつまでも死んだアンソニーを忘れずにいるキャンディに苛立ちを感じ、アンソニーを忘れさせるために強引な手段に出た。
アンソニーの落馬事故から馬に対して恐怖心を持っていたキャンディを無理やり馬に乗せて疾走し、泣いても叫んでもアンソニーは助けに来ない、アンソニーはもう死んだのだとキャンディに解らせた。
散々泣いた後、テリィに促され、周りを見てみると木々の美しさが目に飛び込んできた。アンソニーの面影は次第に遠のき、代わりにテリィの存在が大きくなっていった。

強引な手段ではあったが、キャンディはアンソニーを忘れ、目の前のテリィに目を向けるようになった。テリィのキャンディへの激しい思いが伝わるシーン。

引用:キャンディ♥キャンディ 4巻

「どこでそだとうときみはきみじゃないか、強くなるんだ、外見だけで人を見るようなれんじゅうをこわがることはない」

アーチーを慕い、アメリカからロンドンまで追いかけてきたアニー。アーチーに嫌われないように、アーチーに釣り合うようにと孤児院育ちであることを隠し続けていた。絶縁したはずのキャンディがアードレー家の養女になり、アーチーの気持ちはキャンディにあると知ったアニーは、行方不明になってしまった。
散々探し回り、丘の岩場の隙間にアニーを見つけたアーチーが、アニーに出自なんて関係ない、強くなれと励ました名セリフ。

アニーの自分への強い思いを知り、アニーには自分しかいないと感じたアーチーはキャンディへの気持ちを封印し、アニーの思いに応えることにした。

引用:キャンディ♥キャンディ 4巻

キャンディがテリィとエレノア・ベーカーとの仲を取り持ったシーン

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