キャンディ♥キャンディ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
「キャンディ♥キャンディ」は原作・水木杏子、作画・いがらしゆみこによる日本の少女漫画。講談社「なかよし」にて連載され、単行本は全9巻刊行された。単行本の累計発行部数は1200万部。1977年に第1回講談社漫画賞少女部門賞を受賞している。
孤児だったキャンディが明るく前向きに、出自への偏見に負けず周囲の人々との関わりで成長する物語。
CV:中西妙子
「エルロイ大おばさま」と呼ばれているアードレー家の実力者。幼くして総長の座に就いたアルバートの後見となる。
アードレー一族の子供たちには優しい時もあるのだが、キャンディに対しては一貫して厳しく冷たく接している。威厳があり皆が畏敬の念を持って接している老女。
アンソニーに続いてステアまで亡くし、失意のところをニールから「キャンディと結婚できなければ志願兵になる」と言われ、無理やりキャンディをニールと婚約させようとした。キャンディのことはもはや人扱いしておらず、ただ黙って従っていろとキャンディを物のように扱っていた。婚約式の場に初めて現れたアルバートにニールとの婚約は許可できない、事後報告では遅いと叱責されていた。
シスター・グレイ
CV:山口奈々
ロンドン聖ポール学院の院長。厳しく威厳が有り融通が利かない頑固な女性。
テリィの不良行為を苦々しく思っていても、テリィの実家・グランチェスター家からの多額の寄付のためにその行状を見て見ぬふりをしていた。
キャンディとテリィの密会事件が起こっても、テリィは謹慎、キャンディは退学と寄付金目当てでテリィの罪を軽くしようとしていた。
ルイゼ
聖ポール学院のイライザの友人。プライドの高いお嬢様。孤児院出身のキャンディを蔑視し、プリントを渡さない、ミサで着用する制服の指示を言わない、などのいじめを繰り返していた。
エレノア・ベーカー
CV:北浜晴子
テリィの実母。アメリカブロードウェイの大女優。
若い頃にグランチェスター公爵と恋に落ち、テリィが生まれたが、公爵が貴族の対面を気にしたことで離婚。幼いテリィと離ればなれになってしまった。
テリィが海を渡りアメリカの母のもとへ訪ねてきたが、エレノアは「もう来てはいけない」と言いテリィを傷つけた。
後にそれを謝ろうと、グランチェスター家のスコットランドの別荘を訪ねテリィと会おうとするのだが、母に冷たくされたテリィは素直になれず、エレノアを追い返そうとする。そこへキャンディが現れ、テリィに素直な気持ちを言えと諭した。これがきっかけで和解した。
テリィがキャンディと別れ苦しみ、場末の芝居小屋で芝居をしている時、テリィを心配して連日小屋に通い見守っていた。
メリー・ジェーン校長
CV:麻生美代子
キャンディが看護婦になるために通うことになったメリージェーン看護学校の校長。厳しい一面もあるが、優しく病人には真摯に接している。
キャンディが初めて学校を訪れた時、ヨロヨロと歩き病院に行こうとしていたため、患者であると勘違い。このことにより、キャンディは校長から「おっちょこちょい」と呼ばれるようになった。
ポニー先生とは旧知の仲。
フラニー・ハミルトン
CV:山口奈々
メリージェーン看護学校の優秀な学生。寮でキャンディの同室となった。おしゃべりとおせっかいが大嫌いなため、キャンディとはそりが合わない。
勤務態度は真面目で厳しい。看護には非常に真摯に取り組んでいる。それゆえ、夜勤をサボって遊びに行ったキャンディのことを許せず、同室を解消している。
戦争が始まり、メリージェーン看護学校からも従軍看護婦を一名募ったとき、迷いなく志願した。
スザナ・マーロウ
CV:菊地紘子
ブロードウェイの人気劇団「ストラスフォード劇団」の看板女優。大変美しい女性。テリィが入団試験を受けに来た時にテリィを見かけ一目ぼれした。
テリィに想いを告白するが拒絶され、それでも諦めないとスザナは言った。
舞台稽古中にテリィを庇って照明器具の下敷きになり右足を切断。女優生命を絶たれてしまった。
自分がいてはテリィが幸せになれない、テリィを苦しめるだけ、と死を選ぶが、キャンディに止められて思いとどまった。
結局テリィはスザナを選びキャンディと別れることになった。しかしテリィはその苦しさに耐え切れず演技に集中できなくなり、劇団を退団。旅に出るテリィをスザナは何も言わずに見送った。
カーソン
キャンディが聖ポール学院をやめ、アメリカに渡る途中に出会った偏屈な男性。妻を手術の失敗で失ったことから人嫌い、医者嫌いになった。
末娘のスージーがはしかで倒れたところをキャンディに救われたことで、キャンディに対し友好的になった。アメリカに渡るキャンディのために、知り合いの船乗りを紹介した。
クッキー
キャンディがアメリカに渡るために密航した船に乗っていた少年。船乗りを目指している。初めて密航したキャンディに対し、密航慣れしているクッキーは何かと教えてくれた。
後に密航がバレ、ニーブン船長に船乗りになりたければ密航はするなと諭された。
これ以降クッキーとキャンディは、船長の客人として扱ってもらえた。
ウィリアム・マクレガー
キャンディが初めて担当した入院患者。「ウィリアム」という名と「大金持ち」「別荘をいくつも持っている」などの情報からウィリアム大おじ様ではないかと勘違いしたキャンディは、自分がお世話をしたいと担当を代わってもらった。
しかし、彼は大おじ様ではなく全くの別人だった。
無茶なことばかり言うマクレガー氏にキャンディは全力でぶつかり、真摯に看護する。マクレガー氏が会いたがっていた犬のミーナを苦心の末連れてきたことでマクレガー氏からの信頼を得られるようになった。
キャンディの献身的な介護により、持ち直したように思えたのだが、キャンディと散歩中眠るように亡くなってしまった。
マクレガー氏の飼い犬・ミーナは、マクレガー氏の死後、ポニーの家で暮らすことになった。
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目次 - Contents
- 『キャンディ♥キャンディ』の概要
- 『キャンディ♥キャンディ』のあらすじ・ストーリー
- ポニーの家からアードレー家へ~アンソニーの死
- ロンドン~王立聖ポール学院
- アメリカ~看護師への道
- アルバートの入院・テリィとの別れ
- ステアの死・ニールとの婚約
- 『キャンディ♥キャンディ』の登場人物・キャラクター
- キャンディス・ホワイト・アードレー
- アンソニー・ブラウン
- テリュース・G・グランチェスター
- アルバート
- アリステア・コーンウェル
- アーチーボルト・コーンウェル
- アニー・ブライトン
- パトリシア・オブライエン
- イライザ・ラガン
- ニール・ラガン
- ラガン夫人
- エルロイ・アードレー
- シスター・グレイ
- ルイゼ
- エレノア・ベーカー
- メリー・ジェーン校長
- フラニー・ハミルトン
- スザナ・マーロウ
- カーソン
- クッキー
- ウィリアム・マクレガー
- レナード副院長
- マーチン先生
- ドミール・ロアン
- 『キャンディ♥キャンディ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「おチビちゃん、わらった顔のほうがかわいいよ」
- 「花は散ってより美しく咲き、人は死んで…人の心により美しく永遠によみがえるのよ…」
- 「かれが死んだことをかなしまないで…かれというすばらしい少年とめぐりあえたことをよろこぶんだ」
- 「本人に責任のないことをグチグチいうのはひきょうってもんじゃないか」
- テリィがキャンディの心からアンソニーの面影を忘れさせようとするシーン
- 「どこでそだとうときみはきみじゃないか、強くなるんだ、外見だけで人を見るようなれんじゅうをこわがることはない」
- キャンディがテリィとエレノア・ベーカーとの仲を取り持ったシーン
- 「おれはとうさんみたいな愛しかたはしない…そんなふうに人を愛さない…」
- 「人生にはわかれはつきものさ、生きていりゃあ会えるさ、きっと…」
- ほんの一瞬だけど、お互いに認識できたシーン
- 「はなしたくない!このまま時がとまってしまえばいい!」
- 「パティ…このかぎりなく広がる夕やけをいつかきみに見せてやりたい…」
- 「…どんなに深い悲しみもいつかはのりこえられるものだよ」
- キャンディとの別れに苦しみ、落ちぶれてしまったテリィを立ち直らせるシーン
- ウィリアム大おじ様の正体が明かされたシーン
- 「おチビちゃん…わらった顔のほうがかわいいよ…」
- 『キャンディ♥キャンディ』のアニメ主題歌
- OP:堀江美都子、ザ・チャープス「キャンディ♥キャンディ」
- ED:堀江美都子「あしたがすき」
- 『キャンディ♥キャンディ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- キャンディ♥キャンディには続編があった