魔都精兵のスレイブ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔都精兵のスレイブ』とは、集英社のウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」で2019年から配信されているバトルファンタジー漫画である。原作をタカヒロ、作画を竹村洋平が担当。日本各地に醜鬼と呼ばれる怪物が住む異空間「魔都」が出現。そこに存在する桃は女性にのみ特異な能力をもたらし、「魔防隊」と呼ばれる女性兵が組織された。 ある日、男子高校生の和倉優希は、突発的に発生した魔都の入り口へ迷い込んでしまう。そこで出会った「魔防隊」七番組組長の羽前京香に指名された優希は、醜鬼と戦う日々を送ることになる。

『魔都精兵のスレイブ』の概要

『魔都精兵のスレイブ』とは、集英社のウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」で2019年1月5日から配信されているバトルファンタジー漫画である。原作者はタカヒロ、作画は竹村洋平が担当している。2021年12月時点で累計発行部数が100万部を突破。2022年9月時点でコミックスは11巻が発刊されている。2023年からはアニメが放送予定。

日本各地に醜鬼と呼ばれる怪物が住む異空間「魔都」が出現。そこに存在する桃は女性にのみ特異な能力をもたらし、世の中は男女平等から女尊男卑へと変化した。日本政府は魔都で採れる桃と、醜鬼を管理するために能力を持った女性だけで構成された「魔防隊」を組織した。 ある日、男子高校生の和倉優希(わくらゆうき)は、突発的に発生した魔都の入り口へ迷い込んでしまう。醜鬼に襲われていたところを「魔防隊」七番組組長の羽前京香(うぜんきょうか)に助けられ、彼女の能力「無窮の鎖(スレイブ)」を発現させられたことで、彼女の奴隷になる代わりに強大な力を手にした優希。七番組の寮の管理人兼、京香の奴隷として、醜鬼と戦う日々を送ることになる。

『魔都精兵のスレイブ』のあらすじ・ストーリー

魔防隊・羽前京香との出会い

数十年前、日本各地に突如出現した「魔都」と言われる異空間。そこで手に入る、「桃」を食べると、女性にだけ異能が発現することが判明し、男女平等は崩壊した。魔都には、「醜鬼」と呼ばれる怪物が潜んでおり、日本政府は魔都で採れる桃と、醜鬼を管理する為、能力を持った女性だけで構成された「魔防隊」という組織を創設した。

ある日、普通の男子高校生・和倉優希(わくらゆうき)は学校の帰り道、突如現れた魔都へ迷い込んでしまう。優希は自分を落ち着かせ、スマートフォンに入っている魔都災害マニュアルを確認し、魔防隊が到着するまで待機しようとする。しかし、足元から突然、自分よりも背丈の高い醜鬼が複数現れ、襲われてしまう。走って逃げだした優希の前に現れたのは、魔防隊の七番組組長である羽前京香(うぜんきょうか)。醜鬼を倒すものの、敵は次々に現れる。簡易結界の中で、京香は自らの能力「無窮の鎖(スレイブ)」を、優希に発現させることを決める。彼女の奴隷になれば、その対象の戦闘力を強化でき、2人で闘ってこの状況を打破しようと考えたのだ。京香の提案に同意した優希は、彼女の指を舐めて契約を完了させた。すると能力が発動し、醜鬼の群れを難なく撃退した。その後、優希は突然、京香からキスをされる。困惑する優希であったが、スレイブの能力の代償で、奴隷として働いた対象が望むことを、京香の意志に関わらず与えなければならないのだ。更に奴隷として契約を結んだ優希に、京香は魔都の「魔防隊第7番組で働かないか」とスカウトする。平凡な日常より醜鬼を撃退し、魔都災害で失った姉・青羽の仇も取れ、京香という美人と共に仕事ができる。優希はその申し入れを快諾した。七番組の寮に連れてこられた優希は、隊員の東日万凛(あずまひまり)、駿河朱々(するがしゅしゅ)、大川村寧(おおかわむらねい)の3人と顔を合わせた。京香からは寮の家事全般をこなす管理人として紹介されると、3人は次々と仕事を頼んできた。こうして、奴隷、兼管理人としての、優希の魔都での生活が幕を開けるのだった。

管理人としての日々と新たな敵の出現

寮の管理人の仕事にも慣れて来た頃、隊員みんなと食事をしている時に寧が何かに反応した。寧は桃の能力で、千里眼を獲得しており、5キロ先に現世に繋がる門が出現したと報告する。優希は奴隷として、京香と共に出撃し、数時間で消えると言われている門を護衛することになる。無事に門を守り通し、通常業務の寮の清掃に励む優希だったが、そこへ再び醜鬼の群れが出現。京香のスレイブで変身し、全力で戦う優希。殲滅後、くたくたになった優希に、京香は褒美として飴を自らの口に入れ、口渡しを行う。さらに服を脱ぎ、下着姿になって優希を抱きしめた。京香の能力の代償は、どうやらその奴隷の働いた量に比例して、報酬が大きくなるようであった。優希は、後ろめたさを感じながら、本当に奴隷のままでいいのかと京香に問う。京香はそんな優希に、自らの過去を打ち明ける。京香は村1つが醜鬼によって潰された魔都災害の『月山大井沢事件』の唯一の生き残りだという。醜鬼を速やかに潰す、その為にはどんな力を使っても実現させると、優希に語った。

ある日、京香と日万凛と寧の3人が会議で寮を留守にし、朱々と優希が2人で格闘ゲームで勝負をしていた。その時突然、大きな音と共に、大型の醜鬼が寮に攻めてきた。慌てる優希をよそに、朱々は桃で得た自らのサイズを変化できる能力『玉体革命(パラダイムシフト)を使用し、大型の醜鬼よりさらに巨大化し、一撃で粉砕する。脅威は去ったかと思われたが、朱々が背後から醜鬼に襲われ、ピンチとなる。何とか力になれないかと優希は考え、主人である京香の私物を舐めれば、変身できるのではないかと思い、京香の手袋を舐めてみる。すると足のみ変身する事ができ、刺激が強ければさらに変身できると考え、京香の靴を舐めて、通常の半分の変身に成功する。醜鬼との戦いに苦戦している、朱々のもとへ駆けつける優希。半分の変身でもその力はすさまじく、連続攻撃で醜鬼を撃退する。この戦いで、朱々は優希に、特別な気持ちを抱くようになる。

後日、京香のお墓参りに同行した優希は、亡くなった人々の墓の前で災害時に見た特別な醜鬼について聞かされる。その醜鬼は角が異常に発達した個体で、その特徴から一本角と呼んでおり、皆の仇を討つ為にも、これからも協力してくれと続けた。現世から帰る途中、醜鬼の巣を思われる場所をパトロールで発見したと報告が上がる。7番隊の総力で、醜鬼達と駆逐する準備をはじめる京香。その頃、醜鬼の巣では、角が異常に発達した醜鬼と共に「優希の気配がした」と呟く、女の醜鬼がいた。寧と日万凛によって見つけられた、醜鬼の巣に到着した7番隊の隊員達。大量の醜鬼を前に、京香は七番組の必勝連携で早期の壊滅を試みる。最初に巨大化した朱々の一撃で大打撃を与え、散った醜鬼達を日万凛がマシンガンで削っていく。すると醜鬼達は、その習性からか、個体が集まり合体していく。そのまとまった醜鬼を京香と優希でまとめて粉砕するという作戦であった。任務が無事完了かと思われたその時、朱々の後方から突然、2体の醜鬼が襲撃する。醜鬼は1体は角が大きく生えた個体と、女型の醜鬼であった。咄嗟に迎撃する日万凛であったが、マシンガンもはじかれる程の防御で攻撃が効かず、咆哮で吹き飛ばされてしまう。京香と優希が立ち向かうが、女型の醜鬼が京香に向かって「私の弟を知らない?」と問いかけてきた。質問に答えることなく、迎撃にあたる京香であったが、その闘いの最中に、女型の醜鬼が変身した優希を攻撃しようとした時、突然動きを止める。女型の醜鬼が「そんな事が」と呟きながら、攻撃を止め、撤退を開始する。京香が、宿敵を倒そうと、追撃を隊に命令したが、周りを見渡すと、気絶している日万凛と、醜鬼の群れに囲まれ苦戦している朱々、それを必死で助ける優希がいた。京香は自らの頬を殴り、我に返った様子で、隊員の救助と、残った醜鬼の殲滅を優先する。全員が寮まで帰還を果たすと、京香は初めて目撃された人の言葉を話す醜鬼の存在を魔防隊に報告する。

後日、七番組の寮に突如、ワープのような能力を使い、魔防隊の六番組組長・出雲天花(いずもてんか)と副組長・東八千穂(あずまやちほ)が来訪する。天花は、魔防隊本部より手強い醜鬼の発見により、今後は組と組みとの連携を密にしていこうと話を持ち掛けた。しかし話の途中で八千穂が、七番組副組長である日万凛の今回の失態の話をはじめる。醜鬼の攻撃で気絶していた事、組長は強くても、副隊長の力は今後も心配だと、八千穂は挑発を繰り返す。何も言い返せない日万凛に、京香は、天花にお互いの隊の戦力を把握しておく為に、隊員同士の交流戦を持ち掛ける。その案に天花は快諾し、後日実施する事が決まる。交流戦の備え、準備をはじめる七番組であったが、日万凛が「今の流れで、アンタはこの東日万凛の、奴隷になる事が決定したわ!」と優希に宣告する。次々と、奴隷化されていく優希であった。

六番組との魔都交流戦

交流戦の戦いに向け、優希とトレーニングする為、近隣のパトロールに向かう日万凛と優希。車の中で、日万凛は自らの能力を優希に教える。日万凛の能力は「青雲の志(ラーニング)」。他人の能力を自らの携帯電話にセットして学ぶことにより、自らもその能力が使用できるというものであった。組長格の能力も使用できるが、弱点として本人と能力との相性が存在し、朱々の能力の場合は、バストしか巨大化できない等、能力を発揮できない時があるという。パトロール先で、組長の京香の能力であるスレイブをセットし、優希に使用する日万凛。すると優希はいつもと違う形へと変身。襲ってきた醜鬼相手に試しに戦ってみるが、今までより火力が落ちるが素早さが桁違いに上がっていることに気付く。スレイブは使役する人によって能力が異なることを優希は知ることになる。醜鬼を殲滅後、京香と同じで体が勝手に動き、優希に褒美をする為スカートを脱ぎ、下着を優希の顔に押し付ける日万凛。代償があるとは聞いていたが、予想外の代償に、戸惑う日万凛であった。パトロールの帰り道、優希はなぜそこまでして強くなりたいのか、日万凛に問いかける。日万凛が生まれた東家は、魔都での功績が大きな名門であり、自分はいつも落ちこぼれと称され、認められずにいた。その日万凛を京香が評価してくれ、七番組へ入隊させてくれたのはありがたいが、逃げるように東家から去ってきたという。助けてくれた京香の為、見返してやりたい東家への思いが、今の日万凛の原動力なのだという。日万凛は今回の交流戦を優希をスレイブし、共に戦ってほしいとお願いし、優希はこれを快諾する。

翌日、対戦相手の八千穂の戦いへの対策を行うことにする。八千穂の能力は「東の辰刻(ゴールデンアワー)」と呼ばれ、八千穂自らがポーズをとると5秒間、時間を止めるか、巻き戻してくるという能力であった。時間操作という強力な能力である反面、肉体強化等はなく、使用する度に疲弊していく為、素早さで翻弄し、何度も能力を使用させ、疲れたところを強力な一撃で仕留める作戦に決める。

魔都交流戦の日。審判は十番組の隊員の備前銀奈(びぜんぎんな)が行い、彼女の能力で結界が張られた。銀奈の能力は「会員制闘技場(ギンナクラブ)」と呼ばれ、自身が地面に引いた線を境として結界が発動し、署名した者のみ、結界にはいる事ができる。また署名した者同士の戦闘は結界内であればその後、どんな傷でも完治するという、訓練、交流戦にピッタリの能力であった。交流戦1回戦目は早速、日万凛と八千穂であった。スレイブで変身し、能力として戦いに参戦する優希。
戦闘開始の合図が鳴った瞬間、悠長に話していた八千穂相手に、日万凛と優希が先手必勝の一撃を八千穂に与える。一撃を受け、吹き飛ぶ八千穂であったが、その最中に自らの能力、ゴールデンアワーを使用して開始の合図前の時間に時を戻す。八千穂の疲れた顔を見て時を戻されたと判断した日万凛は、開始の先手必勝から作戦を変更し、上空に退避する事に。八千穂は時間を止めてそこを銃で撃ちぬこうとするが、八千穂が能力を使用しようとした瞬間に優希が上空で急加速し、能力を使用される前に一撃を与える。しかしまたもや時間を戻され、ノーダメージになる八千穂。しかし能力を使用し続け、計画通り徐々に疲弊していく。勝機が見えてきたと、さらに翻弄しようと日万凛達が動き出したその時、八千穂が奥の手である「東の大辰刻(ブライタイム)」を発動する。発動に時間がかかる分、停止時間が倍の10秒になるという能力で、確実に日万凛達に追いつき、銃を打ち込まれてしまう。時間が解除された瞬間、被弾し倒れこむ日万凛と優希。このまま負けてしまうかと、日万凛が思ったその時、優希が立ち上がり八千穂に突撃する。咄嗟に時間を止める八千穂であったが、時を止め、日万凛を狙おうとしたその目の前に、スレイブを解いた優希が、手を広げ銃の射線を遮っていた。時間が無くなる前に必死で銃を乱射する八千穂であったが、優希に阻まれ、時が動き出したその時、優希の下に隠れていた日万凛が、銃で八千穂の喉を撃ち抜いた。これ以上は継続戦闘はできないと判断され、東日万凛の勝利が決まる。結界の能力で全ての傷が元に戻る八千穂、日万凛、優希。八千穂は力をつけた日万凛を認め、東の家に一緒に帰ってくるよう、伝えるが、日万凛は今の自らの場所は七番組だと伝え、家に帰ることを拒否する。

寮に戻り水分補給をする優希に、日万凛が能力の代償として、何度もキスを繰り返してきた。それを朱々が目撃してしまい、スレイブの能力の代償を知ってしまう。日万凛が羨ましくなった朱々が、2回戦で戦う直前に、優希に、勝ったらご褒美を依頼する。2回戦目は朱々と6番組の若狭サハラ。ご褒美の為、負けられない戦いがはじまる。

新たな醜鬼

交流戦第2試合。お互い肉弾戦の能力という事で、最初は能力なしで戦う事を提案する朱々。蹴り技、投げ技を繰り返しサハラが隙をついて、朱々にジャーマンスープレックスをきめる。続いて能力を使用するサハラ。サハラの能力は「怒れる羊(クレイジージープ)」といい、サハラ自身が予め定めた時間の間だけ自身の力を強化できるものであった。最小が1分で、最大が60分。短く設定する程強くなれるが、終了後には3分のクールタイムが必要だという。サハラは今回3分と宣言して自らを強化し、巨大化した朱々をスピードとパワーで翻弄する。劣勢の朱々はさらに体を巨大化し、サハラを押しそうとするが、それすらも持ち上げられる。両手で抱えているサハラを、朱々は掴み、壁に投げつける。サハラは気を失い、勝負は朱々の勝利と思われたその時、気絶したままサハラが立ち上がる。サハラは、能力発動中に気を失うと、その闘争本能で敵味方問わず、時間が切れるまで自動的に戦闘をする隠しモードを持っていた。巨大化している朱々を軽々と持ち上げ、投げ飛ばすサハラ。2試合目はサハラの勝利となり、次の試合の準備をしようとしていたその時、周りを千里眼で警戒していた寧が醜鬼の存在を探知する。醜鬼の群れが現れ、隊員達に向かってくるが、銀奈の結界に阻まれ突破できず消滅していく。しかし突然、人の言葉を話し、自らを雷煉と呼ぶ醜鬼が現れると銀奈の結界を破壊し、醜鬼の群れと共に攻めてきた。京香は交流戦の中止を宣言し、全員で迎撃する事に。京香は、日万凛と共に優希とスレイブし、優希は2人の能力を合わせた変身を遂げる。火力も素早さも、1人の時とは段違いの力となり、醜鬼を殲滅していく京香と日万凛と優希。その一方、雷煉と戦う八千穂であったが、時間を戻して相手の攻撃を避け続けるのが精いっぱいの状態であった。苦戦している八千穂のところに、周りの醜鬼を殲滅した組長の天花が加勢に現れる。天花は突然消えては、雷煉の近くへ現れてを繰り返し、攻撃していく。雷煉はその鋼の如く硬い体で、ダメージがない事を叫んでいたが、遥か上空に飛ばされていた。下を見るとさっきまでいたはずの天花がおり、触れたものさえも瞬間移動させることができる事を雷煉は知る。天花の能力は、空間を操作し自らや触れたものを瞬間移動させることができる「天御鳥命(アメノミトリ)」という能力であった。上空に大きな空間をつくり、雷煉と残存する醜鬼達を巻き込み、空間ごと切り裂く天花。醜鬼達の脅威が過ぎ去り、交流戦はやむなく中止のまま終了した。

別の場所にある醜鬼の巣。そこには敗北して傷ついた雷煉と、同じ仲間の壌竜、紫黒という人の言葉を話す醜鬼がいた。隊長格の力を見定める事が、今回の襲撃の目的だったと話す紫黒。醜鬼の脅威は、過ぎ去ってはいなかった。

『魔都精兵のスレイブ』の登場人物・キャラクター

魔防隊七番組(まぼうたいななばんぐみ)

和倉 優希(わくらゆうき)

CV:広瀬裕也
年齢:17歳
身長:173センチメートル
誕生日:3月12日
血液型:A型。

本作の主人公。公立上野毛高校に通う男子生徒で、突如出現した的の入り口に迷い込んでしまう。醜鬼に襲われていたところを京香に助けられ、半ば強引に彼女の「奴隷」にされ、魔防隊七番組に雇われる。姉・青羽の教育の成果により、家事全般が得意。七番組寮管理人を務める。青羽という姉を魔都災害で失っている。京香の手に口づけをすることでスレイブ化し、強大な力で醜鬼と戦う。

羽前 京香(うぜん きょうか)

CV:鬼頭明里
身長:167センチメートル
誕生日:9月4日
血液型:O型
能力:無窮の鎖(スレイブ)

本作のヒロインで、鬼の組長と呼ばれる七番組組長。魔都に迷い込んだ優希を救助した際に優希を奴隷にすることを決め、自らの能力で優希に強大な力を与えることに成功。彼を七番組に雇った。故郷の山形で起きた魔都災害「月山大井沢事件」の唯一の生き残り。冥加りうの下で修行と鍛錬に励み、故郷の仇を討つ為に魔防隊に入隊した。当時の組長の方針が気に食わず、決闘を申し込んで勝利し、組長の座を奪い取った。その後は醜鬼を討伐しつつ、故郷を滅ぼした「一本角」と呼ばれる醜鬼を探し出して倒すことを目標にしている。独自の戦闘術と日本刀を武器に戦う。武道の基本をりうから学び、生身の強さはりうを超えて魔防隊で唯一、桃の能力なしで醜鬼を倒せる域にある。奴隷にした生命体の力を引き出して使役する無窮の鎖(スレイブ)という能力を持つ。一度奴隷にされた生命体は、基本的に死ぬまで京香の奴隷の状態になる。奴隷となる者の成長、主と奴隷が主従関係を強く意識することで桁違いの出力を見せ、他の隊員に能力の貸出によって優希の特性が大きく変化するなど、文字通り「無窮の成長性と拡張性」に満ちた能力。しかし代償として、能力を解除したら奴隷が働いた分に見合った褒美を与えなければならない。褒美は奴隷が潜在的に欲しているものになるらしく、醜鬼が奴隷の時は豚肉を与える程度だったが、優希の場合はキスや愛撫といった性的接触になる。この代償は京香の意思とは無関係に自動的に身体が動いてしまう。貸出の場合、借主が使っていた分の代償は借主が支払い、貸出をしている間は京香の力が消耗する。

東 日万凛(あずま ひまり)

CV:宮本侑芽
年齢:18歳
身長:159センチメートル
誕生日:8月28日
血液型:A型
能力:青雲の志(ラーニング)

七番組副組長。プライドが高く、短気で怒りやすい女性。好物はラーメン。京香に心酔しており、男である優希を良く思っていないが戦闘時の優希の強さは認めている。魔都での功績が大きい名門・東家の出身で、風舞希の三女。優秀な姉が多い分、日万凛も期待されたが肝心な時に結果を出せなかった為落ちこぼれと言われてしまう。そのため、京香のような強い存在となって見返すことを目標に訓練を重ね続けている。六番組との交流戦で八千穂が対戦相手となり、無窮の鎖で従えた優希と共に挑んで勝利してからは八千穂との距離が縮まり、優希のことも見直した。他人の能力を学ぶ事でコピーして自分でも使えるようになる、青雲の志(ラーニング)を使う。スマートフォンの端末に情報をセットした人物の能力の使用が可能。コピーした能力は劣化してしまうため、ほとんどが使い物にならない。代償のある能力を使用すると、その代償を支払わなければ他の能力に切り替えられない。

駿河 朱々(するが しゅしゅ)

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