よつばと!(Yotsuba&!)のネタバレ解説・考察まとめ

よつばと!(Yotsuba&!)は、アスキー・メディアワークス『月刊コミック大王』によって2003年から連載されている日常漫画。著者はあずまきよひこ。2015年11月に第13巻が刊行された。5歳の女の子『小岩井よつば』とその周囲の人々を取り巻く日々を描く。

引越し先にも少し慣れてきたよつばと仕事中のとーちゃん。雨雲が出てきたことに気付いたふーかに成り行きで洗濯物を入れてもらった後、しばし雑談を楽しむ3人。とーちゃんの職業『翻訳家』を『こんにゃくや』と勘違いするふーか、定期的に出現するらしいとーちゃんのパンツをかぶった姿『パンツマン』の登場、よつばが海外で拾われたという衝撃の事実など短い中に濃いエピソードが続く。
その中でも見どころなのは、大雨に打たれながら全力で笑うよつばの姿とそれを見守るとーちゃんの図。大人になって忘れてしまった、何でも楽しめた子どもの頃の感情を少し思い出させてくれる回。

第28話『よつばと ダンボー』

毎日のように綾瀬家におでかけするようになったよつば。その日の綾瀬家では、えなとみうらが自由研究の工作で作った着ぐるみロボット『ダンボー』を完成させていた。みうらが着ぐるみをかぶった状態のダンボーに遭遇したよつばは、ダンボーを本物のロボットと信じる一方で、真偽を確かめようとする。その後えなとみうらはスイッチで光る目を紹介したり、ジャンボジェットと競争して勝ったエピソードを捏造したりと必死でよつばの夢を壊さないように取り繕い、無事よつばはダンボーの存在を信じたのだった。
様々なグッズ化を果たし、今やよつばとを知らない人でも知っているダンボーの初登場にして大活躍の回。

第81・82話『よつばと キャンプ』

本作には珍しい2話構成。よつば、とーちゃん、ジャンボ、やんだ、えな、みうらとかつてない人数でキャンプにでかける。子どもたちはテントもハンモックもバーベキューも、何もかもが初めて。テントに飾り付けをしたり、役割分担でカレーを食べたり、一緒の寝袋で寝たりと楽しいことでいっぱい。はしゃぎ回る子どもたちとそれに負けないくらい全力で楽しむ大人たち。よつばがとーちゃんに手作りのアクセサリーを作ってプレゼントするのもよつばの成長を実感する名場面。
ラストシーンは美しい背景の前によつばの「きょうはなにしてあそぶ?」と言う笑顔。読んだら自分もキャンプに行きたくてうずうずしてしまう、そんな回。

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