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tgnoのレビュー・評価・感想

オンリー・ザ・ブレイブ(映画) / Only the Brave
8

乾燥地帯の山火事の事がよく解る映画

最近よく報道される、米国の乾燥地帯での山火事とその消火を描いた映画です。都市部に住んでいると、山火事がどのようなものかは想像しにくいですが、この映画では解りやすく映像化されています。
監督のジョセフ・コシンスキーさんは3DCGの研究者だったとのことで、山火事がどのように拡がっていくのかなども、解りやすく描かれていました。実話を基にアリゾナ州の山火事専門消火隊の事を取り上げ、日ごろからその人たちがどのような訓練をして、どうやって山火事を消すのかが描かれています。消火隊の隊長役はジョシュ・ブローリン、妻役はジェニファー・コネリー、新人隊員役は「セッション」で好演したマイルズ・テラーです。
山火事専門の消火隊といっても、単なる田舎の消火隊と、認定された「ホットショット」というものでは山火事に対応する際の役割も違うので、隊長はホットショットの認定を得るために隊員を鍛えてゆきます。そうしてホットショットの認定を受け、山火事の消火の最前線で活躍するのですが、乾燥地帯の山火事は松の木の油などで簡単に燃え広がりますので、風向きが変わっただけで消火隊は炎に周囲を囲まれたりします。
そのような困難な山火事消火の最前線を描いた、山火事というものが解りやすい映画となっています。

Wakana
9

元KalafinaメンバーWakanaのソロ活動

2019年3月に解散したKalafinaのメンバーであったWakanaがソロ活動をしており、今年春に2枚目のアルバムを出しています。1枚目のアルバム、2枚目のアルバム共に購入しています。1枚目ではKalafinaの曲を彷彿とさせる1曲目と、シングル曲の「時を越える夜に」がお気に入りです。あとの曲はKalafina時代とは違う歌謡曲っぽい曲調ですが、良曲だったと思います。2枚目のアルバムでは、全体的に統一感のある仕上がりで、1枚目の時よりもKalafinaの時の曲調に寄せたような、ファンタジックな曲調になっていると思います。しかし、Kalafinaの時にWakanaのファンであった自分としては、今回のアルバムで曲調をKalafinaに寄せてきたことはうれしいのですが、何かもう一つ、ポテンシャルが生かしきれていない感があります。思い切った美しい女神のような高音ヴォイスが魅力のWakanaです。Wakanaさん本人の意向もあるでしょうし、Kalafinaとの差別化も意識しているのだと思いますが、Kalafinaファンだったリスナーの一人としては、当時の雰囲気・歌声をまた再現してほしいと願ってしまいます。しかしWakanaのソロの1作目、2作目を通して更に進化した、Kalafina時代に匹敵する、または上回る歌声が披露されていくこともあり得ますので、そうなることを願ってこれからも応援していきます。ただ素晴らしい歌声を保つにはWakanaさん自身のコンディションが大切と思いますので、じっくりと日々を楽しみながら、活動していってほしいです。

Identity V第五人格
8

鬼ごっこ

ホラーゲームが苦手な方でも、慣れてみるととても楽しいゲームです。
逃げる人サバイバー4人VS捕まえる人ハンター1人の5人でするオンラインゲームです。サバイバーは決められたエリアでハンターに捕まらないように逃げながら暗号を解読し、ハンターはそれを阻止して捕まえるゲームです。
海外の方とも気軽にリアルタイムで対戦でき、画質やキャラクターの動きもゲーム機と劣らないクオリティでスマホの幅広さを感じられると思います。
またキャラクターの一人一人を使い込んでいくことで、そのキャラクターの背景ストーリーが見れるのですが、それがかなり作りこまれていてとても面白いです。キャラクターの見た目もちょっと気味悪い不穏な感じですがどこか愛嬌があって可愛く個性的です。
ただ逃げ惑う怖いゲームではなく、何故こんな鬼ごっこをすることになったのか、参加したのか知れば知るほど引き込まれていくと思います。
また無課金でも充分楽しめますし、課金すればキャラの衣装等は豪華にできますが、対戦において課金は関係ないので純粋に楽しめると思います。電池の消費量が激しいです。また端末の容量をかなり消費するので、アプリがたくさん入っていたり、データ量が多い端末で遊ぶのはおすすめしません。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

キャラクターの内面が魅力的な作品

なかなか無いくらい、キャラクターが魅力的な作品です。
見た目や名前も個性的で目を惹くのですが、特に魅力的なのがキャラクターの精神面です。ほとんどのキャラクターが、精神の根底にあたたかな優しさを秘めています。それは「ただただ優しい」という不自然な優しさではありません。その優しさの理由は何なのか、その優しさを持ったままどのように現在の人格が形成されるに至ったか、といったそれぞれのバックグラウンドまでもが丁寧に描かれており、強く胸を打たれます。
中でも主人公の炭治郎は、優しさと強さが桁違いです。しかしそれにも、優しくしたたかな両親のもとで育ったこと、大家族の長男として早くから大人にならなければいけなかったこと、そして幼少期から家業の炭売りを手伝い多くの人と交流をしてきたこと、といった明確な根拠があるので、底抜けの優しさにもまったく違和感を抱きません。彼の我慢強さや、純真な気持ちに触れるたび、目頭が熱くなり、胸が温かくなります。
少年少女よりもむしろ大人の方が、読んでいて胸に来るものがあるのかもしれません。彼らの強くあろうとする心、そして優しい気持ちに触れるたびに、自分も頑張らなければと思わせられます。

エア・ギア
10

絵がきれいで話もおもしろい!

「エアギア」は大暮維人(おおぐれいと)さん作のアクション漫画になります。この漫画は中学生たちの物語です。モーターの搭載されたインラインスケート「エアトレック」というものが流行している時代に、頑張ってお金を貯めてそれを買った中学生の少年が主人公。
街で遭遇したエアトレックで走る女性のかっこいい姿に憧れ、「これを買ったらその人とまた出会えるかも」といった少し不純なきっかけで買ったのが始まりです。そこから自身の周りの友達もエアトレックを始めていき、チームを組みます。大会にも出場したりするうえで数々の強敵と戦うことになります。最後には世界的な戦争を巻き起こそうとするものが現れます。主人公のチームは次第に強さを増してそういった敵と戦っていくことになります。
この漫画の見どころはやはりそういったアクションシーンです。「エアトレック」というモーター付きのインラインスケートはとても発想がおもしろいと思います。そして数々の戦いで繰り広げられる技の打ち合い。これもかなり見どころで、かっこいいネーミングが盛りだくさんです。そして自分の中で一番高評価なのはやはり絵の綺麗さ。とても細かく描かれています。この丁寧さには尊敬するばかりです。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

絶対見るべき! グレイテスト・ショーマン

グレイテスト・ショーマンという映画はミュージカルの映画です。内容は、サーカスの創設者の人生を描いたミュージカルとなっています。
私は普段ミュージカルのような映画は観ないのですが、グレイテスト・ショーマンを観てからミュージカルが好きになりました。音楽に合わせてストーリーが進んでいくリズム感は最高です。映画そのものも、サウンドトラックも大好きになります。
映画の内容は、庶民として生まれた主人公がお金持ちになるのを夢見て、サーカスという今までに無い舞台を作り上げていく生きざまを描いたものです。
主人公は、周囲の目からは避けられてしまうような個性的な人達を集め面白おかしくショーを行なっていきます。最初は周りからの批判も沢山受けましたが、主人公がめげずにショーを続けて行くうちに人気が出てきて、国で1番偉いローマ女王様に会いに行く事にも成功します。
周りが無理だと言っても、頂点を目指して努力し成功していくストーリーは観ていてとてもカッコ良いしスッキリします。また、ストーリーの中には恋愛や、仲間の大切さを痛感する場面が多くあり、涙無しでは観られない映画だと思います。
何度観ても感動する映画です。是非一度観てみてください。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

出会えてよかったと思えた漫画

「 SLAM DUNK」は、男子バスケットボール部に不良少年が入部し才能を開花させていくという話である。
内容としては割とシンプルで、不良少年がひょんなことからバスケットボール部に入部する事となり、チームメイトと切磋琢磨しながら高みを目指すのである。難しい技の名前などがなく専門用語は注意書きしてあり、バスケットボールを経験している人だけでなく他のスポーツ、または運動経験がない人が読んでも分かりやすく面白い作品だと感じた。
SLAM DUNKの素晴らしさは内容の面白さ、絵のうまさだけでは収まらない。まず、能力が人知を超えたものや恋愛要素が多く絡んでくるものなどと違い、ある意味リアルな高校バスケットボール部を描いたものと言える。
次に、バスケットボールをやっている人が読むと勉強になると言う利点がある。バスケをする上で基礎を練習することの大切さや相手に対しての切り返しなど主人公と共に自分の知識も高めていくことが出来るのである。
最後に、男性コミックでありながら男女どちらが読んでも面白いと思える作品、という点である。普通ならば1人の主人公に感情移入しがちであるが、女性人気なキャラも男性人気なキャラもあり、主人公キャラが1人だけではないのもスラムダンクの面白い点である。
まだ、読んだことのない人は人生のうちに1回は読んだ方が良い作品であると私は考える。

唾奇
8

沖縄が誇るラッパー唾奇まとめ

沖縄を代表するヒップホップクルー604の一員でもある唾奇(つばき)。
徐々にメインストリーム化するメローでチルなヒップホップの先駆けといっても過言ではない。
2017年に発売したアルバム『Jasmine』が大ヒット。天才ビートメーカーSweet Williamが手掛けるメローでジャジーなトラックの上に唾奇の気張らない等身大のラップを乗せた極上の作品に。これを聴かずして何も語れないはず。その他韻シストのBASIの作品でもある「愛のままに」で客演として参加したMVが日本のヒップホップ界ではメガヒット級のYouTube1000万回を突破するなどあらゆる方面から引っ張りだこのアーティストなのだ。

幼い頃は生活が苦しい家庭環境で育っておりお婆ちゃん子だったと自身で公言。
当時はダンサーとしてキャリアをスタートさせたが周りの友人、先輩の影響でラッパーへ転身。徐々に自身で作品を作り上げていった。先程出て来た604が彼の所属クルー。Manhattan Recordsが所属レーベルとなる。國枝真太郎が主宰するPitch Odd Mansionは沖縄のクリエイター集団であり当時から唾奇を支えて来た同士達である。
2017年以降自身のアルバムはリリースしていないがとにかく他のアーティスト楽曲の客演が多いのも特長であり今後の活動も目が離せないアーティストの一人である。

パシフィック・リム / Pacific Rim
10

2013年全世界のオタクが歓喜する映画がハリウッドで産まれた!ギレルモデルトロ監督による製作費200億円をかけたSF映画

2013年太平洋の深海にある割れ目が異次元に繋がっており、割れ目から怪獣が出現しサンフランシスコを襲う。その強大さに人類の軍隊は為す術もなく、大きな被害がでてしまう。
軍は核兵器を使用しなんとか怪獣を撃退するが、次々に新たな怪獣が現れ世界各地を襲撃。一方人類は科学技術の全てを投入し人型強大兵器「イェーガー」を開発した。
イェーガーの登場で怪獣に優位な立場になった人類ではあったが、ある時かつてない強さの怪獣が現れ徐々に人類は劣勢に立たせられていく…。世界に残ったイェーガーは残り4機、今人類の最後の抵抗が開始される。

こちらの映画は子供の頃に『ゴジラ』や『ガメラ』、『ウルトラマン』などを見て育った世代なら一度は考えた事がある、「ハリウッドが本気で怪獣が出てくる特撮映画を作ったらどうなる?」を本当に作ってくれた映画です。巨大ロボットや怪獣など監督自身が日本の特撮物に精通しており、オタク達も「わかってるなこの監督!」と賞賛した程、全てにおいてこだわり抜いた作品になっております。

作品に出てくるイェーガーはどこかレトロで、『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』などの影響を受けていて、決してスタイリッシュではなくカッコよくはないのですがそこがいい、CGを使用しロボットの重量感のある挙動、アクションを見事に描いております。
作中ロケットパンチの様な物(実際は腕についたジェットエンジンの力を使って殴る)など、日本人の私達ならニヤリと思うシーンも満載。

怪獣もアメリカナイズされてはいますが、魅力的な巨大怪獣が沢山出てきます。
この怪獣達も悪役ながら、ある意味で主役級の人気でバルタン星人の様な愛嬌ある印象です。

日本語吹き替えにもこだわっており、主人公の吹き替えは杉田智和、ヒロインは林原めぐみ。
その他に古谷徹、池田秀一、三ツ矢雄二 などベテランで大人気のSFアニメ声優のオールスター!吹き替えの出来は秀逸です。

まさに怪獣プロレス!
子供の頃にお父さんに連れて行ってもらって映画館で興奮しながら見ていた特撮映画!あの懐かしい感覚と最新の映像技術で作られた特撮を体験していただけたらと思います。