エア・ギア

エア・ギア

『エア・ギア』とは、大暮維人によって描かれた日本の漫画であり、2006年4月から放送されたテレビアニメ。シューズにモーターが内蔵された「エア・トレック」という靴が主流になっており、エア・トレックで暴走する集団や、大会などが開催されている世界が舞台となっている。
ベビー・フェイスという通り名で呼ばれている主人公のイッキは、ある日エア・トレックで大敗してしまい、強くなるために様々なエア・トレックの暴走集団に修行をしてもらう。そして、自分の暴走集団である小烏丸を結成して、戦いに挑んでいくがその中である大きな抗争に巻き込まれていく。ただエア・トレックでスピード勝負をしたりするだけの物語ではなく、人として心の成長が描かれていたり、複雑な恋心が描かれており、かなり奥が深く感動も得られる物語になっている。
漫画は全部で37巻あるが、新装版であれば19巻になっている。アニメは全部で25話放送された。

エア・ギアのレビュー・評価・感想

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エア・ギア
10

絵がきれいで話もおもしろい!

「エアギア」は大暮維人(おおぐれいと)さん作のアクション漫画になります。この漫画は中学生たちの物語です。モーターの搭載されたインラインスケート「エアトレック」というものが流行している時代に、頑張ってお金を貯めてそれを買った中学生の少年が主人公。
街で遭遇したエアトレックで走る女性のかっこいい姿に憧れ、「これを買ったらその人とまた出会えるかも」といった少し不純なきっかけで買ったのが始まりです。そこから自身の周りの友達もエアトレックを始めていき、チームを組みます。大会にも出場したりするうえで数々の強敵と戦うことになります。最後には世界的な戦争を巻き起こそうとするものが現れます。主人公のチームは次第に強さを増してそういった敵と戦っていくことになります。
この漫画の見どころはやはりそういったアクションシーンです。「エアトレック」というモーター付きのインラインスケートはとても発想がおもしろいと思います。そして数々の戦いで繰り広げられる技の打ち合い。これもかなり見どころで、かっこいいネーミングが盛りだくさんです。そして自分の中で一番高評価なのはやはり絵の綺麗さ。とても細かく描かれています。この丁寧さには尊敬するばかりです。

エア・ギア
8

絵がキレイ

書き込み量が凄い、情報量、人の描写、背景、小物全てにおいて素晴らしいとしか言いようがない。
ストーリーとしては途中からダレてくると感じるだろうし、実際ダレてくるのはファンの間でも共通の意識であり評価だと思う。
それ以上に見ているだけで絵に引き込まれるし、キャラクター個々の特徴、物語、ビジュアル等の点も際立っているだろう。

お色気シーンが多いのも良い。
見えそうで見えなかったり、完全に見えてたりもする(紐のような物で隠そうが見えている物は見えている)。
女の子は基本的にみんなかわいいし、読者側が好きなタイプの女の子も見つけられるだろう。

男キャラクターはカッコイイ奴からダサイ奴、ダンディーな奴もいればシブイ奴もいるし、男の娘もゴリマッチョも細マッチョもいる。
女の子の描写もさることながら、男性の裸に対する描写はこだわるシーンでは抜群に、むしろ過剰なまでにこだわりを持っている。

ギャップのあるキャラクターが多く、二面性のある人間がかなり多い。
人間の裏表をひたすらに体感させられる作品かもしれない。
味方だと思ったら敵だったり、敵だと思ったら味方だったり、体系が正反対に一瞬で化けたり、優しいお兄さんと思ったら逆にヤバイ奴だったなんてことが日常的。

エア・ギア
8

走り出したくなる!

エア・トレックという最新のローラースケートみたいなのを中心にした話。
話の内容はぶっ飛んでいますが、内容は中二心をガッチリ掴んでます!ただ、ローラースケートで走るだけではなく、それぞれの分野において優れた才能を持つ者は王と呼ばれています。風の王は、空気の膜を肌で感じることができ、突風を発生させたり風のバリアを張ったりできます。炎の王は、高速で走ることで摩擦熱を利用して炎を発生させたり、幻覚を見せたりすることができます。牙の王は、0から一気に100まで加速することの慣性エネルギーを使って空気の塊を発生させて的に放つことができます。などなど他にもいろんな王がいるんですが、この話の核は凡人と天才の差であると思います。凡人とはどういう人間なのか、天才とはどういう人間なのか…それぞれの苦悩や悲しみなども上手い具合に表現されています。
私はこの作品のカズというキャラクターが好きです。普段はビビリで主人公の弟分のような感じで全然目立たないザ・凡人。そのカズがストーリーが進んでいくにつれ成長していく過程が何とも言えずカッコイイ!主人公補正も付いていないキャラクターの成長ほど熱い展開は無いですよね!そういう話が好きな方はぜひ読んでください!