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乾燥地帯の山火事の事がよく解る映画
最近よく報道される、米国の乾燥地帯での山火事とその消火を描いた映画です。都市部に住んでいると、山火事がどのようなものかは想像しにくいですが、この映画では解りやすく映像化されています。
監督のジョセフ・コシンスキーさんは3DCGの研究者だったとのことで、山火事がどのように拡がっていくのかなども、解りやすく描かれていました。実話を基にアリゾナ州の山火事専門消火隊の事を取り上げ、日ごろからその人たちがどのような訓練をして、どうやって山火事を消すのかが描かれています。消火隊の隊長役はジョシュ・ブローリン、妻役はジェニファー・コネリー、新人隊員役は「セッション」で好演したマイルズ・テラーです。
山火事専門の消火隊といっても、単なる田舎の消火隊と、認定された「ホットショット」というものでは山火事に対応する際の役割も違うので、隊長はホットショットの認定を得るために隊員を鍛えてゆきます。そうしてホットショットの認定を受け、山火事の消火の最前線で活躍するのですが、乾燥地帯の山火事は松の木の油などで簡単に燃え広がりますので、風向きが変わっただけで消火隊は炎に周囲を囲まれたりします。
そのような困難な山火事消火の最前線を描いた、山火事というものが解りやすい映画となっています。