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osiriのレビュー・評価・感想

久保さんは僕を許さない
8

徐々に進展がある恋愛漫画

「久保さんは僕を許さない」は、モブのような主人公と美少女ヒロインの恋愛漫画なのですが、話が進んでいくごとに、主人公とヒロインの関係が徐々に親しくなっていき、次の話をワクワクと期待するような漫画になっています。
全144話の作品となっており、あっという間に読み終わってしまいました。
主人公とヒロイン以外にも、友人や家族などが登場していて、非常にほのぼのしています。久保さんの主人公に対するイタズラや、主人公は久保さん以外には気づかれにくいなどの面白要素も含まれており、特に元気のない時や気分が落ちているときに読むことをオススメします。
恋愛漫画特有のドキドキシーンがたくさんあり、漫画の世界観に浸れるので、個人的には恋愛漫画の中でもトップクラスで良い作品だと思っています。
漫画の表紙の絵も可愛く描かれており、時々イラストがたくさん描かれている場面があって飽きないように工夫されていると思いました。
「久保さんは僕を許さない」はアニメ化もされています。漫画を読んでからアニメを見ると楽しみなシーンなどがいつ来るかわかるのでお勧めです。1つ1つの話が短めなので、電車の移動時間にでも気軽に読めます。是非読んでみて下さい。

北北西に曇と往け / Go with the clouds, North by Northwest
10

アイスランド行きたいとしか思えない

「北北西に曇と往け」は、入江亜季さんの漫画作品です。
私は第一巻の表紙に惹かれて衝動買いしてしまいました。
繊細な絵で、登場人物が透き通った美人であるのと同時に背景の自然まで丁寧に描き込まれていて、
アイスランドが舞台なのですが、アイスランドの自然の情報が絵を通してブワーっと脳に行き渡りました。
シリアスな雰囲気のある場面もありますが、ジャンルとしては全体的には完全なる癒しです。
不思議な能力を持つ家系の主人公の能力は物の声が聞けること。
愛車のジムニーと言い合いをしながら広大なアイスランドの道をドライブする場面は本当に癒されます。
アイスランドに行きたいと思わせてくれますし、なんだったらジムニーに乗りたいとまで思わせてくれます。
日本と違ったアイスランドの緩さ、そして生きることの大変さ、全部ひっくるめても憧れを感じ魅力的に思えてしまうのがこの作品なのです。
この作品は、日本から離れ、アイスランドで生活しだした主人公の日常としてストーリーが展開していくと同時に、アイスランドの知識も学べます。
そして、そのアイスランドの生活を知ることで自分の生活についても考えさせられます。
そして作品の中の世界がとても理想的に見えてしまうようになるのです。
内容の深さを語りましたが、それ以外でも登場人物がイケメンと美女ばっかりです。眼福です。
なので結論とってもおすすめと言わせてもらいます。

ポケットモンスター ソード・シールド / ポケモン剣盾 / Pokémon Sword and Shield
10

歴代最高のストーリー。ポケモンで泣いたのは初めてです。

ポケモンの映画で泣くことはあっても、ポケモンのゲームをやっていて泣くとは思いませんでした。
子供から大人まで楽しめるゲームだと思います。

ソード&シールドは、従来のポケットモンスターシリーズのようにジムをただ攻略していくというものではありません。
ジム攻略していくのはいくのですが、演出が最高なのです。今回はジムリーダー対自分だけではなく、それを見守る観客がいます。BGMも盛り上がりを表現していて最高なのです。そして勝負が大詰めを迎える時、BGMも観客の声援も大盛り上がり。熱気がたまりません。そんなこともあってか、勝利した時の達成感もとてつもないほどあります。
そしてこのゲームは主人公の周りのキャラの深堀をたくさんします。ライバルトレーナーの葛藤、挫折、楽しい時間、背景を細かに描きます。プレイヤーはそのキャラに感情移入させられるのです。ポケモンというのは最後はライバルもさらっと倒し、チャンピオンも倒してNO1になるのが常ですが、今回はライバルやチャンピオンにもすでに感情移入しているので、「倒したいけど倒したくない」なんていう葛藤をプレイヤー側が味わうことになります。そこで主人公が勝利した後、やはり周りのキャラは挫折を味わうのですが、そこで腐らず、自分の道を見つけ歩み続けます。10歳には酷なこともたくさんあるなか、前を向いて進んでいくキャラクター達はとても魅力的なのです。
10歳の自分だったらこんなことができていただろうか…等、考えさせられます。是非、一度みなさんにプレイしていただきたいゲームです。

ワン・アメリカン・ムービー / One A.M.
8

ゴダールとペネベイカーの共同監督作品。1960年代後半の米国での政治的意識を反映した名品『ワン・アメリカン・ムービー』

この映画はジャン-リュック・ゴダールとD・A・ペネベイカーの共同監督作品として1968年から撮影され、その後、ペネベイカーが作品を完成させて1972年に公開されたドキュメンタリー作品です。
ゴダールは製作途中で自らの意思で監督を降板しました。
『ワン・アメリカン・ムービー』は日本では現在に至るまで公開されておらず、ゴダールがつけたとされる邦題が広く世間に知られています。
諸外国では『1PM』、あるいは『One P.M.』の表題で知られています。
1960年代の初め頃、ペネベイカーが滞仏中にパリ・シャイヨ宮殿のシネマテーク・フランセーズでヌーベルバーグの映画監督ジャン-リュックゴダールと意気投合して、映画を2人で製作することになります。
1回目の試みはあえなく頓挫したのですが、その数年後にあたる1968年、今度はゴダールの側からオファーを出して再度の共同製作に着手します。
今度は、米国の公共放送網PBSも出資することになりました。
ゴダールの主張するところによれば、パリで蜂起した5月革命のように、ベトナム反戦の厭戦気分がカリフォルニア州でも革命が必ず起きる…同年には米国のカリフォルニア州、ニューヨーク・マンハッタンのウォール街とハーレム、ニュージャージー州内でロケーションが行われていました。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
8

世界観に引き込まれ1日で見切ったアニメ

アニメを全て見終わった感想を一言で言うならば、所謂「王道ジャンプ系アニメ」かもしれない。

しかしながら、この一言では言い切れないくらい、この作品に度肝を抜かれることが多かった。

アニメは1話目から気が滅入るような残酷なシーンで始まった。主人公に訪れる悲しい現実と心の葛藤が絶妙な具合に織り交ぜられており、ハッとさせられるセリフも多くある。一気にこのアニメの世界観に引き込まれた。
主人公・敵味方関係なく、キャラクター一人ひとりに感情移入をしてしまう程、そのキャラクターが出来上がるまでの背景がしっかりと設定されており「推しキャラ」を選ぶのも苦難するのではないかと思う。

また、戦闘シーンが多くあるため、そのようなシーンが嫌いな女性ファンは離れてしまいがちだが、このアニメの戦闘シーンは主人公や各キャラクターの感情や思いが鮮明に描かれているため、見やすいと思う。

この作品は大正時代が舞台となっており、我々がイメージする大正時代のカラーがふんだんに使われているため、イラストを描かない人にとっても見応えがあるものだと思う。

ジャンプ系の漫画の有名どころは読んできたため、鬼滅の刃も話の展開は同じようなパターンなのだろうと軽い気持ちで見始めたが、話の展開についても中だるみなどはなく、飽きずに一気に見ることができた。

もし「ジャンプ系の王道アニメだろ」と見ることを躊躇しているのであれば騙されたと思って見て欲しい作品である。

おなかにいっぱい、あやかしの種
8

人として暮らす妖怪たちの、本当の姿が見えてしまう怖がりヒロインが可愛い

周りが見えるのに怯え、髪が長い状態だったあかるは可愛いし、リンに前髪を切られた後のあかるも可愛いです。彼女を抱くことになる男性妖怪キャラクターたちも魅力的で、佐藤紗織理さんのキャラクターデザイン力がたまりません。

男性向け成年漫画を女性作者が描く、というのはそれだけで人気が出るそうですが、当作者に関しては紛れもなく実力派であると感じます。女性作者であることに強い魅力を感じるような方でも「作者の性別などどちらでも構わん!」と思う方もいるのかも?なんて想像してしまうくらいには素晴らしい作品で、それがフルカラーです。

経験がなかったにも関わらず、妖怪たちの精液を集めるためにリンとあかるは協力兼相互利用関係を結びます。彼女が今までそれほどにサトリの目に苦しまされてきたんだろうなぁ、と思うと同情してしまいます。
あかるも同意の上で覚悟を決めてことに当たっているとはいえ、やはり最中は怖がり怯えている姿はかわいそうながらも劣情を誘います。

妖怪が相手なので、中にはグロテスクなものやなかなか高度な特殊性癖を持つものなどいるにも関わらず、不潔感がないのは演出力の賜物でしょうか。

あくまでもお互いを利用しあっているだけ、というあかるとリンの関係の中にも暖かいものを感じ、設定はヘビーなのになぜか可愛いイメージの方が強いです。