世界観に引き込まれ1日で見切ったアニメ
アニメを全て見終わった感想を一言で言うならば、所謂「王道ジャンプ系アニメ」かもしれない。
しかしながら、この一言では言い切れないくらい、この作品に度肝を抜かれることが多かった。
アニメは1話目から気が滅入るような残酷なシーンで始まった。主人公に訪れる悲しい現実と心の葛藤が絶妙な具合に織り交ぜられており、ハッとさせられるセリフも多くある。一気にこのアニメの世界観に引き込まれた。
主人公・敵味方関係なく、キャラクター一人ひとりに感情移入をしてしまう程、そのキャラクターが出来上がるまでの背景がしっかりと設定されており「推しキャラ」を選ぶのも苦難するのではないかと思う。
また、戦闘シーンが多くあるため、そのようなシーンが嫌いな女性ファンは離れてしまいがちだが、このアニメの戦闘シーンは主人公や各キャラクターの感情や思いが鮮明に描かれているため、見やすいと思う。
この作品は大正時代が舞台となっており、我々がイメージする大正時代のカラーがふんだんに使われているため、イラストを描かない人にとっても見応えがあるものだと思う。
ジャンプ系の漫画の有名どころは読んできたため、鬼滅の刃も話の展開は同じようなパターンなのだろうと軽い気持ちで見始めたが、話の展開についても中だるみなどはなく、飽きずに一気に見ることができた。
もし「ジャンプ系の王道アニメだろ」と見ることを躊躇しているのであれば騙されたと思って見て欲しい作品である。