久保さんは僕を許さない

久保さんは僕を許さない

『久保さんは僕を許さない』は、雪森寧々による漫画作品。集英社の連載権争奪企画、シンマンGP2019にて連載権を獲得し、『週刊ヤングジャンプ』誌上で2019年より連載がスタートした。「僕」には「モブ」とルビが振られている。主人公・白石純太はとにかく影が薄く、存在感ゼロ。そんな彼に興味津々なヒロイン・久保渚咲との甘酸っぱいやり取りが魅力の“ラブコメディ2歩手前の思春期スイートコメディ”。
2021年1月時点で単行本は7巻まで出ており、累計発行部数は100万部を突破するなど、注目を浴びている。

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久保さんは僕を許さないのレビュー・評価・感想

久保さんは僕を許さない
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甘酸っぱい青春恋愛漫画

青春恋愛漫画好きには是非読んで欲しい作品です。
『久保さんは僕(モブ)を許さない』は読む人が応援したくなる暖かくて優しい作品です。

作品のテーマとしては高校生の恋愛を題材としたよくあるものではありますが、主人公とヒロインの気持ちの変化がとても丁寧に書かれています。
恋愛にも様々ありますが、本作品では「初恋」なので友達から好きな人に変っていくまでの2人の心の変化は、読んでいて心温まるストーリーです。
時に甘酸っぱく、時にもどかしい、それでいて2人の想いを応援したくなるそんな作品と言えます。

また主人公とヒロインだけでなく、2人の友人たちもとても巧みに描かれています。
主人公とヒロインの2人を1歩引いたところから見守ったり、そっと背中を押してあげたりすることでストーリーをさらに良いものへ導いています。

そして作画もそんなストーリーと非常にマッチした柔らかく優しいタッチで描かれているのも特徴です。心温まるストーリーに加え、柔らかく優しいタッチの絵は本作品の魅力を更に引き立ててくれます。

恋の2歩手前から恋に代わっていくストーリーは、読んでいて2人の恋を応援したくなる、そんな内容なので恋愛漫画好きには是非おすすめしたい作品です。

久保さんは僕を許さない
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徐々に進展がある恋愛漫画

「久保さんは僕を許さない」は、モブのような主人公と美少女ヒロインの恋愛漫画なのですが、話が進んでいくごとに、主人公とヒロインの関係が徐々に親しくなっていき、次の話をワクワクと期待するような漫画になっています。
全144話の作品となっており、あっという間に読み終わってしまいました。
主人公とヒロイン以外にも、友人や家族などが登場していて、非常にほのぼのしています。久保さんの主人公に対するイタズラや、主人公は久保さん以外には気づかれにくいなどの面白要素も含まれており、特に元気のない時や気分が落ちているときに読むことをオススメします。
恋愛漫画特有のドキドキシーンがたくさんあり、漫画の世界観に浸れるので、個人的には恋愛漫画の中でもトップクラスで良い作品だと思っています。
漫画の表紙の絵も可愛く描かれており、時々イラストがたくさん描かれている場面があって飽きないように工夫されていると思いました。
「久保さんは僕を許さない」はアニメ化もされています。漫画を読んでからアニメを見ると楽しみなシーンなどがいつ来るかわかるのでお勧めです。1つ1つの話が短めなので、電車の移動時間にでも気軽に読めます。是非読んでみて下さい。

久保さんは僕を許さない
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思春期ってこういうこと

あらすじ:主人公の高校一年生の白石純太は、存在感がほとんどなく集合写真を撮ると写っているのに顔写真を合成されるほど。それにも関わらず、同級生の久保渚咲には発見されちょっかいをかけられている。そんな日常を過ごしていく。
こんな高校生活を送れていたかもと思ってしまうような日常生活が描かれている作品です。彼女を好きなのかどうかで揺れるような心理描写が細かく描かれています。例えば、体育の授業後、白石純太が廊下を歩いていると久保渚咲に声をかけられます。白石は久保に汗臭いと思ってほしくなく距離をとって話しますが、気にならないと言って距離を詰めてきます。白石は距離をとる、久保詰めるの攻防ののち久保はどこかへ行ってします。少しすると帰ってきて香り付きの制汗シートを白石に渡します。そして、白石を見つめて私と一緒のにおいでお揃いだねとからかいます。久保は教室にもどり着替えていると、女友達に制汗シートをねだられます。しかし、この日だけは渡したくない久保でした。このような愛犬を一度は経験したことがある人も多いと思います。しかしそんなちょっかいをかけあって楽しむ二人を見ているとニヤニヤが止まりません。恋愛になる前の関係を体験してみたい人におすすめしたい作品です。思春期、青春ってこういうこと。

久保さんは僕を許さない
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読んだら全年齢がキュンキュンします☆

スマホアプリ「ジャンププラス(通称ジャンプラ)」で水曜日に更新される漫画。
コミックスはすでに3巻まで、20万部を突破しています。
主人公の白石君は高校1年生。
存在感が極端に薄く、集合写真では写っているのに後から欠席した人扱いで追加されたり、授業に遅刻してもクラスメイトや先生に気づかれない、自分からいますよアピールしなければ人に全く気付かれない程の“モブ男子”。
そんな白石君に、あるきっかけから興味を持ったクラスメイトのヒロイン久渚咲(なぎさ)さん。
なぜか白石君を普通に見つけられる久保さん(なぜか久保家は全員見つけられる)は、いつも白石君に何かとちょっかいを出してからかったりする。
物語が進行していくうちに久保さんの中で白石君を考える時間がだんだん長くなって存在が大きくなっていく…
でもそれが恋心だと久保さん本人もはじめは気づかない。
白石君も家族以外で自分が見える久保さんや久保さんの家族とのひと時が心地よく、でも嬉しいって表現を久保さんに見せるのは恥ずかしい。
積極的な女子が男子にちょっかい出す設定は「からかい上手の高木さん」が有名ですが、
高木さんは「ニヤニヤ」するのに対して本作は「キュンキュン」します。
作者の雪森寧々先生の描く線はやさしく、漫画の場面も時間がせわしなく流れていく感じはせず読んで心地いい作品です。

久保さんは僕を許さない
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キュンが止まらない 見えないモブの溢れる幸せ

久保さんは僕を許さないの魅力は主人公の「白石 純太(しらいし じゅんた)」とヒロイン「久保 渚咲(くぼ なぎさ)」とのやり取りである。
白石 純太はとても影が薄い。満員電車の中では人とぶつかって初めて認知されるし、授業中にも毎回先生に生存確認されるし、しまいには母親にもどこにいるか分からないと言われる程である。そんな彼に興味本位で話しかけた久保 渚咲ははじめ、多くの人と関わることで存在感を示していく成長ぶりが微笑ましい。
久保 渚咲はとてもピュアである。唯一はじめから白石 純太を簡単に見つけることが出来る人物である。最初は影が薄いと噂されてた白石 純太に興味本位で接していたが、もっと彼のことを知りたい!という思いが次第に強くなっていく。
そんな2人のやり取りであるが、普段は白石 純太が久保 渚咲に振り回されていることが微笑ましいと感じることもあるが、久保 渚咲のピュアで天然な性格から繰り出される可愛らしさや白石 純太の不意に見せる優しさから目が離せない。
そんな2人をはじめ、久保家、白石家の人たちや友人などの個性あふれるメンバーも加えた今後の展開も見ものである。そんな読み進めたくなる久保さんは僕を許さないをぜひ見てほしい。

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