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onisuke2000のレビュー・評価・感想

ひぐらしのなく頃に / Higurashi When They Cry
10

ホラーミステリー好きにはおすすめ

舞台は山間の寒村「雛見沢」です。実写モデルは岐阜県の白川郷です。そこに前原圭一(主人公)が引っ越してくるところから始まります。最初は、雛見沢の同級生たちと朗らかな日常を過ごして田舎の良さを体験することができます。しかし、ある日ゴミ山にて「圭一」とその友達「竜宮レナ」が宝探しをしていたところで物語は動き始めます。宝探しで疲れた圭一が一人休んでいると、そこにフリーのカメラマン「富竹次郎」が通りかかります。富竹と圭一は少し会話をし、富竹が一言「彼女(竜宮レナ)はあんなところで何をしてるんだい?」。圭一は冗談半分で「さぁ昔埋めたバラバラ死体でも確認してるんじゃないですか」と返しますが、その瞬間富竹の顔つきが急変。続けて「嫌な事件だったね。まだ腕が一本見つかってないんだろう…」と。圭一はとっさに聞き返そうとしますが、レナが戻ってきてしまい、富竹も二人の邪魔をするのはいけないと帰ってしまいます。圭一はレナにバラバラ殺人について聞き出そうとしますが、レナは「知らない」と冷たく一言。その日はそれで解散し、圭一は少し疑心が芽生えてきます。このようにひぐらしのなく頃には、キャラクターに対する疑心や主人公たちに降り注ぐ不可解な事件などを全8篇かけて、解決していく物語です。7/1からひぐらしのなく頃に卒なども放送されるため、ぜひこの機会に全話見ていただきたいと思います。ひぐらしのなく頃にはしっかり物語の中で答えが、描かれるのですっきりとした気持ちで読み終えることができると思います。

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
8

ウィンリイ・ロックベルについて

ウィンリイ・ロックベルとは、エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックの幼馴染となる女性です。彼女は、エルリック兄弟と同じ町に住んでいて、エドとは同い年でアルトとは、一歳差であり二人にとっても家族のような存在となっています。
オートメイルの技師として自宅で働いており、作品の中ではエドの腕と足を点検、整備することが多くあります。見た目はとても美人なのですが、オートメイルをエドが壊すと、オートメイル好きのウィンリイが怒りだし、スパナやパイプ椅子などを持ってエドに襲い掛かってくるという少し強い一面もあります。これには理由があり、エドがオートメイルを壊した時にしか故郷に戻ってこないことから、エドが戻ってくると整備道具を投げつけたりします。
しかし、整備の際に一度エドの腕のネジを一本締め忘れていたこともあり、少し天然なところもあります。仕事に関しては、とても真面目で熱心に取り組んでいるため思わずキュンとしてしまいます。
そんな少し野生的な印象を与えてしまうウィンリイですが、礼儀正しい一面もありエルリック兄弟の他に、軍人にも偏見の目を持たずに分け隔てなく接してくれます。裏表がない明るい女性であるため、いろんな人から絶大な信頼を得ているキャラクターです。実際にこのような女性がいたら、思わず好きになってしまいますね。

小林さんちのメイドラゴン / Miss Kobayashi's Dragon Maid
9

ドラゴンがメイドとして現代に逆異世界転生した日常アニメの二期目「小林さんちのメイドラゴンS」

なんだ、このアニメは! ただの萌えアニメのくせにヌルヌル動くぞ! 下手な異世界転生ラノベ物のラノベで描かれるバトルシーンよりも、圧倒的に激しく描かれているのだが。これが本当に萌えアニメなのか?
と、一期でも見せた高クオリティな作画には、京都アニメーションが持つ底力の強さを感じさせられました。一期同様、主人公の一般女性に群がるドラゴン娘達が巻き起こすハチャメチャな日常ぶりに、その日のうちにあった仕事の嫌なことを忘れさせてくれるほど笑わせて貰いました。
二期からは真キャラの『イルル』という、新しいドラゴンが登場するのですが、その設定がかなり重い。破壊と支配を望む混沌勢のドラゴンなのだが、中身はまだまだ幼い子供だ。しかし、周囲の状況が彼女を子供でいることを許さなかった。彼女は、自分の心と願いを押し殺して、戦いと破壊を好むドラゴンとして生きてきた。しかし、そんな彼女の冷たく閉ざした心を、主人公の手によって優しく包まれて開かれていく描写は素晴らしかった。
ただ見ていた僅かながら不可解に思ったことがある。主人公の小林はいったい年齢いくつなのだろうか。原作を読む限り二十代半ばくらいに感じるが、三十代後半か四十代かと思わせるほどの精神的達観度なんだが。正直、ドラゴン娘達の母親的なポジションに収まっているのだが。これで、二十代とは恐ろしい。
とにもかくにも、ドラゴン娘という非日常的存在が現代の日常世界で過ごすという日常アニメは、見ていて癒されます。ドラゴンと人間という深い隔たりのある価値観に、悩みながらも理解して寄り添おうする姿は、普段の自分の行動を思い直させられます。
ドラゴン娘達の賢明ながらも、どこか笑わせてくれる心温まる日常ストーリー。まだこの作品を見たことが無いという人は、一度視聴してみてはいかがでしょうか。決して時間を損したとは思わないはずです。特にこの作品は、萌えアニメを見ない人にも楽しんでいただける内容ですので、ぜひアニメを普段見ない人達に視聴することを強くオススメします。見ればきっとドラゴン娘達の奇想天外な行動と言動に笑い、時にきっと考えさせられるに違いありません。

ナイト・オン・ザ・プラネット
8

レビュータイトル:ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ2021が上映中。代表作『ナイト・オン・ザ・プラネット』をレビューしてみた。後編 ※ネタバレ要素あり

ローマ
まだ深い眠りについたままの多くの人々、愛を営むカップル、バーを閉めて帰宅するオートバイ、夜中の清掃が入った小売店、朝刊の販売をはじめた路上店。様々な生が静かに動く午前4時のローマでは、ロベルト・ベニーニ演じる陽気でおしゃべりなタクシードライバーがイタリアはローマの暗い街を走ります。
今夜のドライブでは、「生と死」、「過ちと懺悔」がキーワードになってきます。
乗車したのは教会の近くで待っていた司教のような男性。ドライバーは「司教様をタクシーに載せれるなんて」と光栄だと伝えますが、男性は「司教ではない」と断ります。しかし、ドライバーはそんなことはお構いなしの性格のようで、これまでの人生に犯してしまった罪について懺悔をはじめます。乗客の男性は体調が優れていないこともあり、ドライバーの行動ひとつひとつに迷惑しているようです。永遠と懺悔が続くなか、乗客にはある異変が起き始めます。物語のあちらこちらに散りばめられた「生」の伏線が衝撃の結末へと繋がっているように思われます。
ドライバーの懺悔がとにかく続くローマ編ですが、なにか自分の知らないところで起きてしまうできごとに気づけない恐怖や後悔といった感情を引き起こすような物語です。しかし、陽気に喋り続けるドライバーが同時に描かれることで、緊迫した状況もポップに見えてしまうのも憎いですねえ。このバランスってなかなかないです。

ヘルシンキ
『ナイト・オン・ザ・プラネット』最後の舞台は、北欧フィンランドの首都ヘルシンキです。まだ雪の積もるヘルシンキでは、タクシーのエンジン音とタイヤの音以外に聞こえるものはなく、その静けさがこれから始まる物語への助走のような役割を担っています。
車内通信でお客さんが3人待っていると聞いて向かった先では、お酒に酔っ払った3人組がお互いの肩に寄っかかりながら立って眠っています。そのうちの一人アキは、酔いつぶれ自力では帰ることができないようです。
今回のタクシーで語られるのは、「家庭」や「苦境」、「不幸」です。酔いつぶれたアキがどうしてこうになるまでに飲んでしまったのか、そしてこれまでの経緯をほか二人の乗客と運転手ミカの会話で明らかにされます。酔いつぶれたアキをよそに、ミカも家庭の不幸について話し始め、世知辛さや世の不条理を経験した彼の人生を乗客二人が労います。
普段口にできないような悲しみや苦悩は、一期一会の出会いとタクシーという密室の中でこぼれ始めます。男たちが滅多に見せない弱さを認め合い、束の間の告白で身を浄化しているようにも捉えられます。幸福度が高いことで有名なフィンランドですが、現実には辛いことだって誰もが経験していることなんです。でも、こんなふうに一時の運命をともにする人間にオープンでいれることが幸福であるためのエッセンスなのかもしれませんね。
そしてその後、二人の乗客を送ってから車内に残されたアキに料金を払うように言うシーンなど、現実にすぐ戻る様はやはり世の中甘くないな、ということを再認識させられます笑



総評
『ナイト・オン・ザ・プラネット』は作品のタイトルの通り、一つの地球ではあっても様々な場所の「ある日の夜」を描いています。何も特別なことが起きるわけではなく、世界のどこかで起きているであろうリアルが5つの都市を舞台として表現されているのです。そしてこのリアルさというのは、人間の性格や言動・仕草、それらに付随するギャップのほか街の明るさや暗がりなどの表裏一体性に基づいて精巧に描写されているように思えます。実際には行ったこともない都市やその時間のリアルさをすんなり受け入れて納得できるように作り込まれているような気がしました。
10段階評価のうち、8点をつけたのはそういった部分を監督が意図していたのか否かに限らず一鑑賞者がそのように感じられるような仕掛けを見出すことができた点を評価したからです。ただ、残りの2点は、初見でここまでのことを感じ取るのは難しいのかなと思ったからです。人間ドラマですので、これといった解釈の正解はないように思われます。だからこそ、二回、三回と見ていくうちに染み出してくる作品の味わい深さを楽しむ映画であることには間違いないのです。皆さまなりの見方、楽しみ方をどんどん育てていけるような作品なのではないでしょうか。

七つの大罪 / The Seven Deadly Sins
9

メリオダスとエリザベスの永遠の愛

この作品の主人公であるメリオダスとエリザベスこの2人は魔神族と女神族であり、決して交わることのない相反する種族でありながら恋に落ちます。この出来事から永遠の愛は始まります。
メリオダス、かつて大国の聖騎士長殺しの濡れ衣を着せられた七つの大罪の団長であり魔神族の統率者。
その風貌からは想像もつかないが、剣の腕は超一流。なぜか折れた剣を身にまとい何よりも大事にしている。
一方で王国の王女であるエリザベスは女神族の最高神の娘という実態をもつが、今はスタイル抜群のカワイイ天然の女の子だ。二人の出会いは運命で決められており、7つの大罪の残り6人の仲間を探す旅に出る事になります。
メリオダスには不死の呪いが、エリザベスには永遠の輪廻の呪いがかけられており、エリザベスは必ずメリオダスの目の前で死に記憶をなくしてまた蘇るのです。
死の条件は前世の記憶が蘇えること。その3日後に呪いは発動します。
この残酷な死のループの呪いを解くためメリオダスは1人運命に抗います。記憶が蘇った後の3日間をどう過ごすか、呪いは解けるのか、二人の恋の行方はどう決着するのでしょう。
残りの大罪メンバー達登場しませんでしたが、それぞれの恋の展開もあります!戦闘シーンあり恋ありです!