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よろしくお願いします。

onigiri_sanのレビュー・評価・感想

Hi-STANDARD / ハイスタンダード / ハイスタ
10

ハイスタンダードとは

ザクザクしたロックテイストのメロディーと駆け抜けるような爽快なテンポで幅広い年齢層から支持されているハイスタンダード。
1991年に難波章浩、恒岡章、横山健を中心に結成。
日本にメロコア(メロディックハードコアパンクロックの略称)というジャンルを確立させた立役者である。
現在のパンクロックバンドでハイスタンダードの影響を受けたバンドは多く、10-FEETやMONGOL800、SiM、WANIMA、04 Limited Sazabys、SR622などが挙げられる。
これまでにシングル4枚、アルバム5枚、EP7枚、オムニバス11枚、Video/DVD6枚を発表しており、MAKING THE ROADは国内外合わせて100万枚以上の売り上げを記録し、
ハイスタンダードというバンドを世間に認知させるキッカケとなった。
2000年に活動を休止したが、東日本大震災が起こった2011年に活動再開を表明、翌年にはハイスタンダードのオフィシャルホームページがオープンした。
2021年現在も全国ツアーライブを中心に精力的に活動しており、チケットの入手が困難なのはハイスタンダードの人気の高さを証明しています。
気分を高めたいとき、仕事用のBGMで聞きたいバンドとして、ハイスタンダードは大変おすすめです。

グラゼニ
7

世知辛い世界観に共感してしまうリアル野球漫画

「お金」という観点で中堅リリーフ投手選手「凡田夏之介」を中心にプロ野球の裏側を描いた野球漫画です。

<おもしろポイント>
・感情移入がハンパない!
大半の野球漫画はファンタジーですが、サラリーマンにとってこの漫画はリアルです。主人公の夏之介は「査定」や「評価」を気にしつつ、ピンチでの緊急登板など損な役割も「仕事」として割り切り、監督や球団幹部といった「上司」へ健気に尽くす姿はサラリーマンにとって強烈な感情移入を呼び起こします。スカッとする喜びも、苦々しい悔しさも共感できる部分が多く、ついつい夏之介を応援したくなります。また、年末の契約更改についてもしっかり描かれますので、シーズン中の必死の努力を評価され、年棒が変化した際は自分のことにように一喜一憂すること請け合いです。

・周囲の背景からも目が離せない!
試合展開や主人公である夏之介の活躍だけでなく、周囲の展開からも目が離せません。トレードやFA選手の獲得、予算の配分など球団経営方針、先輩・同僚選手の凋落によるチャンス到来や後輩選手・新人の台頭によるポジション交代、実力はあるのに試合に出られない選手など様々な「大人の事情」によって選手たちは翻弄され、夏之介を含む他のキャラクターにとって有利・不利な展開が急遽発生するなど、見逃せない伏線やハプニングもふんだんに盛り込まれており、常に目が離せない展開にどんどん引き込まれます。

P-MODEL
10

テクノの生き字引

P-MODELは平沢進を中心としたテクノバンドです。前身はプログレッシブロックバンドであり、テクニックはデビュー当初から折り紙つきです。風刺の効いた歌詞とそれに反したキャッチーな電子音は中毒性が高く、ファンが絶えることがありません。
ファーストアルバムはパンク色がとても強く、スカのリズムを導入するなど海外でも評価されています。テクノポップ路線から音楽性は進化し、ダブや実験的なサウンドに突入していきます。メンバーチェンジが顕著なバンドですが、平沢進の天才的なソングライティングとアイデアを支えるにはパーマネントなメンバーでは難しかったのかもしれません。
テクノロジーが発達するにつれ、AMIGAというコンピューターの導入、ミュージックビデオでいち早くCGを多用するなど、理数系・文系問わずファンを喚起させました。
一時、活動を休止する期間があったものの活動再開後は更にデジタル化していき、MP3での楽曲販売を行っていく等、時代を先取りした展開をしていきます。ライブにおいてもコンピューターを駆使し、これまでのバンド形態から脱却していきます。活動を再度休止してからも動画サイトなどで若いファンがどんどん生まれ、幅広い世代から支持を集めるバンドです。

岡村靖幸
9

岡村ちゃん

どの楽曲をとっても”岡村節”が抜けない。いわゆる”岡村ちゃん”色なのです。それは、他のアーティストに、提供した曲についても、そうなのです。(同業者のアーティストの中でも、岡村ちゃんファンは、少なくありません。)そして、曲もさることながら、詞も、岡村ちゃん独自のもので、ともすれば、ちょっと「クスッ」と笑っちゃう、キュートでファニーな面も持ち合わせています。それは、岡村ちゃんのLIVEであるDETEでも炸裂しており、一度、岡村ちゃんとのDETEを体験すると、もれなく、もう一度体験したくなるのです。ですので、同じツアーのDETEを複数回参加するベイべがほとんどです。(岡村ちゃんは、性別に関係なく、ファンをベイべといいます。)確かに、その独自性から、岡村ちゃんを、嫌煙する動きもあります。実際に、DETEでなく、フェス参加の現場で、その場面に遭遇したりもしました。自分もはじめはそのひとりでした。ですが、いまや7年越しのベイべだったりするのです。ですので、もし、貴方の琴線に、少しでもふれたなら、岡村ちゃんの曲を聴き、詞を読目をとめ、DETEに、足を運んで頂きたいと思います。その才気はインタビュアーとしても、長けていますので、著書もご一読ください。

カート・コバーン
8

ネガティブのまま世界を変えたロックスター

カート・コバーンは伝説的なアメリカのロックバンドNIRVANAのボーカル&ギタリスト。彼が登場する以前の80年代のロックスターというのはきらびやかで、女と酒が好きで、髪型も曲調もポジティブさを爆発させているイメージでしたが、そんなイメージとは対極するような「暗さ」を隠すことなく全面的に打ち出したNIRVANAの登場で、ロックシーンは一変します。その暗さの中核を担っていたのが アメリカ合衆国 ワシントン州アバディーンという町で生まれたカート・コバーンその人。彼の作る曲はどんなに激しい演奏をしてもどこか影が感じられ、聴いて想起させられるのは怒りや焦りや悩みなど、まさにネガティブそのもの。代表曲である「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」ですら、間奏部分のギターソロを聴くとまるで嵐の中に一人立っているような、独特なやるせなさを感じます。カート・コバーンのネガティブ気質は生まれ育った環境(両親の離婚、高校中退)によるものが大きいのでしょうが、もともと感受性の強い天才肌だったのでしょう。彼の作る曲や歌詞には気負いや作為はあまり感じられず、出来るだけ自然に振舞おうとしているように思えます。最後にお勧めのアルバムを紹介します。「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」が入っている「ネヴァーマインド」ももちろんお勧めですが、個人的にはその次の「イン・ユーテロ」が好きです。前作ほどの派手さやキャッチ―さはないものの、粗削りなサウンドをそのまま残した感じは、カート・コバーンのスタイルとよくマッチしていると思います。激しいのがお嫌いなら「MTV・アンプラグド・イン・ニューヨーク」もお勧め。より自然な彼の歌とギターが聴けます。自分はネガティブな人間だ…と感じている人にぜひ知ってほしいアーティストですね。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
9

アラサーにしてハマる

ネットの定額サービスを利用していて、ずーっと「あなたへのオススメ」に鬼滅の刃が出ていました。普段、漫画やアニメを一切見ないのですが、暇な時間にアニメなら30分で終わるから調度良い長さかも!と全く期待しないでクリックしました。一話は暗い話でした。鬼に家族が殺され、妹は鬼になってしまい、主人公炭次郎の辛さが伝わってきて…しばらく一話を観たくないです。その位、あとに引くアニメでした。そして、驚いたのは絵の臨場感です。最近のやたら3Dに近いアニメは苦手ですが、鬼滅の刃はそうではなく、スピード感や逆にいい具合のスローなところもストーリーを引き立てていて見やすいです。そして、鬼滅の刃の見所は、人の優しさだと思います。誰しも、自分を認めてほしいとか、気づいてほしいと思う気持ちが少なからずあると思います。鬼は敵ですが、その鬼が人間であったときの回想で泣けてきます。結構グロテスクなところもありますが、本来伝えたかったところは、とても道徳的な部分だと思います。あと、炭次郎を格好よく描きすぎてるのはズルいです。見事に女が惹かれる男です。そりゃあ世の中で鬼滅の刃が売れますよね!

ONE PIECE / ワンピース
10

子供も大人も楽しめるアニメ

キャラクターが個性的で、ストーリーが深い。起承転結がはっきりしているので子供にもわかりやすい。たまに入るギャグもわかりやすいと思う。
主人公自身が強くなるというよりは、他のキャラクターとのかかわりを持って、目標を達成する点、友情・努力という部分にフォーカスし、友情・チームワーク・仲間を大切にする点は、子供にも大人にも共感できる部分である。
感動する名シーン、例えば有名な「もしまた会えたらもう一度仲間と呼んでくれますか」というキャラクターへ、言葉ではなく、麦わらの一味全員が片手を挙げて示す、このワンシーンは、友情や絆といった、現代社会に不可欠かつ必須な要素ではないだろうか。
他にも、このアニメの原作はジャンプ連載の漫画だが、原作に忠実にアニメ化されている点は、漫画ファンにとって喜ばしいことである。
現実の歴史をそれなりに反映させている点も、親が子供に見せてもよいと思うアニメのひとつに掲げられている理由だ。現在放送中のシリーズ「ワノ国」は、日本の江戸時代後期を舞台に、花魁道中、鎖国と開国、登場人物の衣装も当然江戸が感じられる。
また、漫画の扉絵の中にストーリーの伏線が組み込まれていて、漫画でもアニメでも伏線までもしっかりと描かれている。

ザ・ナイト・ストーカー / THE NIGHT STALKER
10

凶悪殺人鬼VSオヤジ刑事のデスマッチ!

演技派かつ強面の役者として主に脇役(悪役)で活躍していたチャールズ・ネピアが珍しく主演した刑事アクション。
”浮浪者や娼婦ばかりを狙っては残虐な殺人を繰り返す元ベトナム帰還兵と対決する、妥協知らずのおっさんハミ出し刑事の活躍”を描いた作品で、いつもは「追われる役・殺される役」が多いネピアが、極悪殺人鬼を追って縦横無尽に街を掛け抜け、立ちふさがる者はたとえ上司であろうと誰であろうと跳ね除ける姿は、
ネピア自身の「俺も一度でいいから、こういう役をやりたかったんだ!」
との”心の叫び”がまるでこちらまで聞こえてくるようで、「こういう役も悪くないな」としみじみ思わせてくれる。
クライマックスでは相棒までも殺され、完全に孤立無援になってしまったネピアが逆襲に転じ、なんと殺人鬼との市街戦まで繰り広げてくれるというサービスぶり。
そして肝心の殺人鬼を存在感たっぷりに演じているのが、かつて「マニアック・コップ」での殺人警官役で注目を浴びた個性派俳優ロバート・ズダーということもあり、終始ホラー風味の刑事アクションというのも新鮮に感じた。
本作はビデオリリースのみの日本未公開作品ではあるが、一口に「未公開作」とはいっても中にはこういった”掘り出し物”はまだまだ眠っているといえる。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
8

アンドロイドは人間の夢を見るか

本作品は、人間のために作られた人形兵器「アンドロイド」とエイリアンが地球を侵略するために地球へと送り込んだロボット「機械生命体」の戦いを描いたアクションRPGです。エイリアンと機械生命体の侵略によって荒廃した地球を舞台に機械たちの物語が描かれます。

私達プレイヤーは人類存続のため、アンドロイドである「ヨルハ2号B型」(以下、2B)を操作して機械生命体やエイリアンたちと戦っていくことになります。

この作品の魅力は大きく3つあります。1つ目は魅力的なキャラクターです。主人公である2Bを始め、相棒の「ヨルハ9号S型」(以下、9S)やその他アンドロイドたちはそれぞれが別の人格と自我を持っています。そのため、アンドロイドでありながらも喜びや怒り、悲しみなどの感情を持っています。また、敵である機械生命体にも自我のようなものが存在し、それぞれがそれぞれの目的に沿って行動をしています。中には、アンドロイドや人間に友好的な機械生命体も存在し、ゲームの中で彼らと交流することもできます。

2つ目は、簡単ながらも爽快でクールな戦闘です。2Bは2つの武器を装備し機械生命体と戦闘を繰り広げていきます。それぞれの武器に対応した攻撃ボタンと回避ボタン、移動、ジャンプを組み合わせるだけでスタイリッシュな戦闘を手軽に楽しむことができます。例えば、2つの攻撃ボタンを適当に押していくだけでも簡単にコンボが決められたり、敵の攻撃に合わせて回避ボタンを押すことで2Bが分身しながら攻撃を回避、無傷で攻撃に移るといったことができます。

3つ目は、感情を持った機械たちが織りなす重厚なストーリーです。前述の通り登場する機械たちは敵味方を問わず自我を持っています。ストーリーの中で、機械でありながら感情を持つ葛藤や、アンドロイド、機械生命体双方の戦う意味が描かれます。

感情を持った機械たちによって紡がれる「種の存続」を賭けた物語、ぜひプレイして見てください。