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凶悪殺人鬼VSオヤジ刑事のデスマッチ!
演技派かつ強面の役者として主に脇役(悪役)で活躍していたチャールズ・ネピアが珍しく主演した刑事アクション。
”浮浪者や娼婦ばかりを狙っては残虐な殺人を繰り返す元ベトナム帰還兵と対決する、妥協知らずのおっさんハミ出し刑事の活躍”を描いた作品で、いつもは「追われる役・殺される役」が多いネピアが、極悪殺人鬼を追って縦横無尽に街を掛け抜け、立ちふさがる者はたとえ上司であろうと誰であろうと跳ね除ける姿は、
ネピア自身の「俺も一度でいいから、こういう役をやりたかったんだ!」
との”心の叫び”がまるでこちらまで聞こえてくるようで、「こういう役も悪くないな」としみじみ思わせてくれる。
クライマックスでは相棒までも殺され、完全に孤立無援になってしまったネピアが逆襲に転じ、なんと殺人鬼との市街戦まで繰り広げてくれるというサービスぶり。
そして肝心の殺人鬼を存在感たっぷりに演じているのが、かつて「マニアック・コップ」での殺人警官役で注目を浴びた個性派俳優ロバート・ズダーということもあり、終始ホラー風味の刑事アクションというのも新鮮に感じた。
本作はビデオリリースのみの日本未公開作品ではあるが、一口に「未公開作」とはいっても中にはこういった”掘り出し物”はまだまだ眠っているといえる。