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テクノの生き字引
P-MODELは平沢進を中心としたテクノバンドです。前身はプログレッシブロックバンドであり、テクニックはデビュー当初から折り紙つきです。風刺の効いた歌詞とそれに反したキャッチーな電子音は中毒性が高く、ファンが絶えることがありません。
ファーストアルバムはパンク色がとても強く、スカのリズムを導入するなど海外でも評価されています。テクノポップ路線から音楽性は進化し、ダブや実験的なサウンドに突入していきます。メンバーチェンジが顕著なバンドですが、平沢進の天才的なソングライティングとアイデアを支えるにはパーマネントなメンバーでは難しかったのかもしれません。
テクノロジーが発達するにつれ、AMIGAというコンピューターの導入、ミュージックビデオでいち早くCGを多用するなど、理数系・文系問わずファンを喚起させました。
一時、活動を休止する期間があったものの活動再開後は更にデジタル化していき、MP3での楽曲販売を行っていく等、時代を先取りした展開をしていきます。ライブにおいてもコンピューターを駆使し、これまでのバンド形態から脱却していきます。活動を再度休止してからも動画サイトなどで若いファンがどんどん生まれ、幅広い世代から支持を集めるバンドです。