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koizumiのレビュー・評価・感想

ブルーロック / Blue Lock
8

本当にサッカー漫画なの!?ブルーロックの実態に迫る!

皆さん、「ブルーロック」という漫画をご存知でしょうか?名前だけ聞くと「青い監獄」なので脱獄する話?みたいな印象がありますよね。私自身も全くその通りでどんな漫画わからないまま読み始めました。すると冒頭からサッカーの試合が行われているではありませんか!「監獄とサッカー、、一体どんなストーリーなんだ」そう思いながら気づいたら最新話まで追ってしまっていました。
ここで「ブルーロック」が一体どんな漫画なのか簡潔に紹介したいと思います。「ブルーロック」は金城宗幸先生原作のサッカー漫画で、主人公の潔世一(イサギヨイチ)が世界一のストライカーを目指すためにブルーロックと呼ばれる施設でストライカーとしての生き残りをかけた戦いに挑むというストーリーです。金城宗幸先生は「神さまの言うとおり」という漫画の作者ですので、手に汗握る展開を常に楽しめます。
「ブルーロック」を楽しむためのキーワードは「エゴイスト」です。ブルーロックを建てた男、絵心甚八(エゴジンパチ)は日本のストライカーに足りないものは「エゴ」だと言っています。日本人は役割を与えられればしっかりと全うできるし、仲間・チームを重んじて行動します。だからこそ、得点力に欠けてしまう。そこで、「自分が!自分が!」とただただゴールを奪う自分中心に戦う人間=エゴイストを生み出す必要があるのです。そのために作中では今の日本のサッカーを痛烈に批判する描写が見られます(本田圭佑や香川真司も批判されています)。
今までのサッカー漫画はチームで協力して戦う「友情、努力、勝利」のようなストーリーが多かったですが、「ブルーロック」はその対極に位置します。なので登場するキャラクターの個性が強く、初見では好きになれないタイプのキャラクターが多いです。その分回を追うごとに、キャラクター達の等身大の姿を見れるので、是非推しのキャラクターを見つけてほしいです。また、「ブルーロック」は名言が多いです。それは、キャラクター達が等身大で語るからこそ私たち読者の胸に強く刻まれるのだと思います。
皆さんの中ではスポーツ漫画やサッカーに興味のない人もいらっしゃると思います。ですが、「ブルーロック」はサッカー以外の楽しみ方がたくさんあります。これを機に「ブルーロック」を読んで「エゴ」を手に入れてみませんか?

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

死ぬまでに読んでおく漫画

主人公(桜木花道)は同級生(赤木晴子)に一目惚れをする。そんな晴子にバスケットを勧められて、桜木は初心者ながらにバスケット部に入部を決意する。
バスケット部で晴子が恋する流川楓、晴子に似ても似つかない兄《ゴリラ似》の赤木剛憲達メンバーと出会う。
暴力少年でどうしようもなかった桜木花道が、バスケットやメンバーを通じてバスケットの上達とともに人間的にも成長していく物語。
物語で一番肝となるのは赤木晴子と流川楓と桜木花道の三角関係である。
桜木は晴子が恋する流川がとにかく気に食わないので、試合中にも関わらず流川にワザとパスを出さなかったり、殴る蹴るのケンカをしたりと悪さをしたりするシーンが見ていて面白い。
だがバスケットの上達とともに桜木は流川に対して恋敵相手ではなく、バスケットのライバルとして意識し始める。この心象の変化も楽しめる。
そして最後には桜木が流川にパスを…出さないか出すかは自分の目で確認してもらいたい。
試合のシーンには解説が含まれているので、知識がなくても置いていかれることなく楽しめる。
それにバスケットだけではなく、桜木花道の成長を見ているだけでも存分に楽しめるので、是非一度は読んでもらいたい漫画である。

ビフォア・サンセット / Before Sunset
8

会話で成り立つ珍しい映画

ビフォア・サンセットはビフォアシリーズの2作目です。
なので1作目のビフォア・サンライズを観てからがおすすめです。
今作は、9年の時を経て再開する二人を描いています。
あのとき、別れるときにした約束は果たされなかった。
それから二人は別々の道を歩み、9年という時が経ち、再会する。会話の節々に散りばめられた、9年前のあの日の思い出を懐かしく、そして愛おしむような言葉の応酬が続きます。お互いがお互いをどんなに忘れられないでいたかという気持ちが、話しているうちについ感情が溢れて、溢れ出てしまっているかのような会話です。
全編ふたりの会話でほぼ成り立っています。
特にシーンは切り替わりませんが、舞台はパリ。
ふたりが歩いてさらっと入るカフェ、少し歩こうかと言って散歩する公園もセーヌ川沿いもロマンチックです。
絵面は綺麗です。すごいのは、ふたりの会話を聞いているだけなら飽きてしまうのではないかと思いますが、そんなことはなく、むしろあっという間に終わってしまいます。
終わりかたも、この続きは?と思いますが、まあその後のことはあまり考えずにしたら、美しい終わりかた。
この映画の二人はいつまでも美しいです。
会話が愛おしい映画。

センチミリメンタル
9

斬新なロック

センチミリメンタルのロック調の歌を聴いて久々に全身に電気が走った。
そのくらいアップテンポの歌で、違う曲も聴いてみたくなりました。私にとって衝撃的な曲になりました。
この曲はとあるアニメのオープニング曲で使われており、わかる人にはわかると思います。
とても悲しみや苦しみ、幸せを実感できます。是非聴いてみてください。
曲を聴くたびに心を震わされることがこの音楽の凄いところだと思います。人の心を動かしたりするのには簡単ではありません。
私は趣味で歌詞を考えて鼻歌で歌う時があります。
斬新な曲は固定概念にとらわれずただひたすらに熱中して作るだけです。
ロック調はかなり難易度が上がる作品作りです。
私は基本ジャンルを選ばず、良い曲ならどんな歌でも好きになります。
自分の歌のバリエーションを広げてみるのも良いのではないでしょうか。
以上この素晴らしい歌に関する感想でした。

ギャグマンガ日和 / ギャグ日 / Gag Manga Biyori
8

ボケとツッコミの情報量と文字数の豊富な漫画・アニメ

歴史上の有名人物や出来事、有名作品などを面白おかしくパロディ化した完全なるギャグ漫画です。
キャラクターは歴史上の人物や有名人をもとにしているもののひとりひとりに物凄い個性があり、最早名前だけ状態のキャラクターも居れば謎の生命体のようなよくわからないキャラクターも存在しており、大抵話の中で主人公にあたる人物は理不尽な扱いを受けます。基本的に1~2話で完結するような短編の話もあればシリーズ化して長編になっている物などもあり、また歴史上の出来事に沿っているかと思いきや全く度外視した内容だったり、タイトルと内容が全く関係なかったりなどといい意味で滅茶苦茶な漫画です。
テレビアニメ版では漫画の内容に忠実ですが、とてもテンポよく早口な内容で思わず聞き逃してしまいそうな程なのに、割とスッと内容が入ってくるというわかりやすいアニメとなっているので、小さい子供から大人まで笑って楽しむことが出来るアニメでオススメです。また漫画もアニメも所々に出てくる隠れキャラや隠し要素などが多く含まれていたり、まれに真面目に心にぐっとくるような内容の話があったりと、一見適当なギャグ漫画に見えて実は凝った内容が盛り込まれていたりするので、色々な角度から楽しむことも出来る作品です。

THE YELLOW MONKEY / イエモン / ザ・イエロー・モンキー
10

これが日本の国宝級ロックバンド!!

イエモンと言えば何を思い浮かべるでしょうか?最近の中高生に聞けば「お茶の事でしょう?」と答える方も多いかと思います。ですが、日本にはもうひとつのイエモンが存在するのです。それはTHE YELLOW MONKEYというロックバンドです。1988年にシングル「Romantist Taste」でメジャーデビューしたバンドでデビュー当時はグラムロック(70年代にイギリスで流行った音楽ジャンル)と日本歌謡に影響を受け、渋谷LA mamaを中心にライブ活動をしてきました。メンバーはボーカルでバンドのほとんどの作詞作曲を手掛ける吉井和哉(愛称LOVIN)と、ギターの菊地英明(愛称EMMA)、ベースの廣瀬洋一(通称HEESEY)、ドラムの菊地英二(愛称ANNIE)の4人で結成されています。ちなみにEMMAとANNIEは実の兄弟です。90年代に入ると、人気が上がりテレビドラマの主題歌や有名アニメのエンディングテーマに起用される等活躍の場が増えてきました。その時に発表されたアルバム『for seasons』と『SICKS』はファンの中でも名盤と名高いアルバムです。特に『SICKS』は吉井和哉も自身でも名盤と認めており、THE YELLOW MONKEYを語る上では必聴アルバムとなっています。
ではなぜ国宝級と言えるバンドになったのか?実はTHE YELLOW MONKEYは2001年に解散した事がありました。その後、メンバーはソロ活動で活躍されていました。そんな中ボーカルの吉井和哉がイギリスでローリングストーンズ(イギリスの伝説的ロックバンド)のライブを見てある事を感じたそうです。もう一度あのメンバーでバンドをやりたい。そう思った彼はメンバーに連絡し2016年に再結成が実現したのです。その後のツアーのMCで吉井和哉が発した言葉があります。それは、THE YELLOW MONKEYは国の宝です。といったニュアンスでした。まさに90年代初頭にヒットチャートを駆け上がり人気絶頂時に解散するという歴史があるからこその言葉だと思います。
楽曲だけではない、人を引き付けるドラマ性もTHE YELLOW MONKEYの魅力となっています。