ビフォア・サンセット / Before Sunset

ビフォア・サンセット / Before Sunset

『ビフォア・サンセット』とは2004年公開のアメリカの恋愛映画である。監督はリチャード・リンクレイター。本作はビフォアシリーズ3部作の2作目にあたり『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』(1995年)の続編となっている。前作から9年が経ち、再会したジェシーとセリーヌ。会話を通して9年前の恋心が互いの間に残っていることが明らかになっていく。しかしジェシーには妻と息子がおり、以前とは状況が変わっていた。大人のリアルな感情が描かれている切ないラブストーリーである。

koizumiのレビュー・評価・感想

ビフォア・サンセット / Before Sunset
8

会話で成り立つ珍しい映画

ビフォア・サンセットはビフォアシリーズの2作目です。
なので1作目のビフォア・サンライズを観てからがおすすめです。
今作は、9年の時を経て再開する二人を描いています。
あのとき、別れるときにした約束は果たされなかった。
それから二人は別々の道を歩み、9年という時が経ち、再会する。会話の節々に散りばめられた、9年前のあの日の思い出を懐かしく、そして愛おしむような言葉の応酬が続きます。お互いがお互いをどんなに忘れられないでいたかという気持ちが、話しているうちについ感情が溢れて、溢れ出てしまっているかのような会話です。
全編ふたりの会話でほぼ成り立っています。
特にシーンは切り替わりませんが、舞台はパリ。
ふたりが歩いてさらっと入るカフェ、少し歩こうかと言って散歩する公園もセーヌ川沿いもロマンチックです。
絵面は綺麗です。すごいのは、ふたりの会話を聞いているだけなら飽きてしまうのではないかと思いますが、そんなことはなく、むしろあっという間に終わってしまいます。
終わりかたも、この続きは?と思いますが、まあその後のことはあまり考えずにしたら、美しい終わりかた。
この映画の二人はいつまでも美しいです。
会話が愛おしい映画。