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kobayashi05b1のレビュー・評価・感想

ドキドキ文芸部!
8

『ドキドキ文芸部!』はサイコホラーゲームといえるのか?

本日はネットでたちまち話題を呼んだ『ドキドキ文芸部!』をプレイし、レビューをしていこうと思う。
まず、『ドキドキ文芸部!』とは、2017年に発表された海外発のインディーゲームだ。
発表当初は主人公が文芸部に入部して女の子達と仲良くなっていく、所謂「ギャルゲー」として発表されていた。だがプレイした人々が数々のホラー展開やうつ展開に驚き、「ギャルゲーの皮を被った鬱ゲー」としてネット上で評価され、たちまち話題を呼んだ。

登場人物は主人公の幼馴染のサヨリ、文芸部部員のユリとナツキ、そして部長のモニカだ。
今回プレイし思ったことは、タイトルにもある通り、「このゲームを一概にサイコホラーとして評価していいのか」ということだ。
確かにサヨリが自殺したあとから物語の歯車が狂いだし、バグを使った驚かし演出やキャラクターの狂気さが垣間見える。
以前までの日常パートが平和だったために、これらの演出はホラーである。だが、それ以上に深いテーマが終盤のモニカとの会話で見えてくるのだ。

どんどんゲーム内のキャラクターが「いなかったこと」にされ、最後に残ったモニカとの対談パート。そこで彼女はこのゲームをプレイしているプレイヤーに告白をする。自らがゲーム内のキャラクターであることの葛藤、自分は攻略キャラクターでないモブキャラであることについて感情をあらわにする。
この対談のパートに心を動かされたプレイヤーも少なくはないだろう。彼女は他の主人公を好きになるようにプログラムされたキャラクターではなかったものの、「自分自身の心で」プレイヤーを好きになった。ゲームや次元を越えたキャラクターであったのだ。

全体的に見るとホラー要素の目立つゲームではあったが、このゲームを通してキャラクターに対する意識が変わった。なお、このゲームはうつ要素や自殺表現があるので、大衆向けではないことからこの評価をつけた。

異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。
7

公爵令嬢に転生した「ネマ」の動物愛に溢れた物語

過労死で亡くなろうとしていた女性が、死ぬ直前に神様に会いました。神様から「寿命は変えられないけれど、私の手伝いをしてくれたら、死に方を変えてあげる」と言われた女性は、どんな手伝いなのか聞きました。
神様は、「自分の世界に転生し、人類を滅ぼすかどうか判断してほしい」と言いました。断ろうとした女性に神様が「転生してくれたら、特別な力をあげる」と言い、どんな力がいいか女性に聞きました。女性が「動物をもふもふなでなでする力がほしい」と言うと、神様は「人間以外に愛される力」を与え、彼女を転生させました。

女性はみんなに「ネマ」と呼ばれていた、ガシェ王国公爵家次女のネフェルティマ・オスフェに転生し、「魔物」と呼ばれている動物に囲まれて魔法がある世界を楽しむ物語です。
ファンタジーな生き物や動物がたくさん出てくるところが見所です。

この作品は、イケメンの人間に変身して「ネマ」の護衛を行うゴブリンや色とりどりのスライムのほか、エルフやドラゴンも出てくるファンタジックな世界観の作品です。
地球の豆柴やダルメシアン、イノシシ、巨大蜘蛛、ウサギなどをガシェ王国では「魔物」と呼んでおり、みんなに怖がられています。しかし前世の記憶がある「ネマ」は次々に触っていくのです。
動物やファンタジー生物に触れる描写はとてもリアルで、触ってみたくなる気持ちがわかります。

謎の集団に迫害され、いじめられる正体不明の動物たちを守る場所を作るなど、展開が進むにつれ溢れてくる「ネマ」の動物愛がすてきです。とても仲がよい「ネマ」の家族の絵を見ていると、幸せな気持ちになれます。
動物愛に溢れ、公爵令嬢らしくない自分勝手な行動をする「ネマ」を、とても優秀な使用人たちが注意します。そんなよいコンビの「ネマ」と使用人たちの姿も見所です。

刀剣乱舞 / Touken Ranbu / とうらぶ
8

好きなように向き合えるゲーム

刀剣乱舞はDMMからリリースされているゲームです。2015年にリリース開始後、長い間女性向けゲームのトップを走り続けています。
どうしてそんなに人気なんだろう。私自身、刀剣乱舞に出会って長く経ちます。長くユーザーを惹きつけ、取り込み続けるその魅力は何か。それは『自分が向き合いたようにキャラクターと接することができる』という点だと気づきました。
刀剣乱舞は、刀の付喪神達の主となるゲームです。そのキャラクター数は100を超え、それぞれに個性があり、それぞれが一つとして同じでない歴史・物語を持っています。この時点で、まず自分の好きなキャラクター、『推し』が見つかることは間違いないでしょう。
また、刀剣乱舞にはメインストーリーと呼べるものがありません。ある特定のキャラクター同士の会話はあっても、ゲーム世界に共通した物語はないのです。『それぞれのプレイヤーと刀剣の間に、それぞれの物語がある』ことを尊重してくれるのが刀剣乱舞というゲームの良さ。なので、一緒に日常を楽しんだり、戦に精を出したり、彼らの歴史に想いを馳せたり、ゲームの彼自身に寄り添ったり、自分が思い描くキャラクターとの向き合い方を、自由に楽しむことができるのです。こんなゲームは滅多にないと思います。刀剣乱舞は自分の思い描いたプレイができる、素晴らしいキャラクターゲームなのです。

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
7

ハイビスカスの花

映画の最初に成人して社会人になった満男がイケメンだった。
そして松岡リリィがキャバレーでシンガーとして稼いでいるのを見ると、水商売というものは大変な職業であると思った。
また、寅さんが実家のとら屋に現れるとみんな驚いているのが面白かった。
そんなある日、寅さんがリリィが沖縄で倒れたのを聞いてわざわざ沖縄まで追いかけようとする。
でも実際、寅さんが飛行機が苦手なので、酔っている寅さんが面白かった。
リリィの入院している病院まで足を運び、リリィの看病までしている姿を見て、優しい男なんだなと思った。
元気になったリリィは寅さんと一緒にお酒を飲んでいた。
そんなまたある日、水族館で働いている沖縄の女性に惚れてしまった。
そもそもなぜ寅さんは女癖が悪いんだろうと疑問に思った。
それが引き金になったのか、突然リリィがちゃぶ台をひっくり返して短気になっているところが一番驚いた。
まあ、短気なリリィさんはそこがかわいいのだろうけど。
その当時の映画のロケ地で使われていた沖縄の景色が美しかった。
ちなみに私は修学旅行で沖縄に1回行ったことがあるので、懐かしくて沖縄を好きになってしまった。
寅さんの映画のシリーズの中ではハイビスカスの花が一番気に入っている。

ミッドサマー / Midsommar
8

とある村の変わった風習に若者が巻き込まれ…

ミッドサマーというのは【夏至祭】という意味で、名前の通りある村で行われる夏祭りに参加した若者7人のお話です。
主人公のダニーは最初妹からもらったメールが不穏だと、ボーイフレンドのクリスチャンに電話をしますが、クリスチャンはその電話にうんざりしており、友人たちからも別れるように説得されていました。そして何度もかかってくる電話にクリスチャンがでるとダニーの叫び声のような泣き声が聞こえてくるのです。原因は実家の家族みんなが亡くなっていたという内容のためでした。妹が両親と共に無理心中をしたのです。そのことがあり別れを切り出せなかったクリスチャンは落ち込んだダニーをそっとしておこうとパーティーに行くと伝えますが、ダニーは自分もいく、と伝え二人でパーティーに参加することになりました。
そこでスウェーデンに男友達3人とクリスチャンが行くことを計画しているのをダニーは知り喧嘩になるのですが、話し合いの結果同行することになるのです。この後スウェーデンへ旅立ったダニー達5人は人里離れた村【ホルガ】に向かいます。そこで出会う今までと違う世界の人達との触れ合いや生活、人の暖かさ、そして村の異様な空間と夏至祭が進むにつれて明らかになっていく異常さに気づけば自分ものめり込んでおり、最後はハッピーエンドなのか?と自分でもわからなくなっていく物語でした。
見たら自分の中の何かの価値観が変わっていくような、少し普通のホラーとはまた違った怖さのある作品です。それでも何度も見てしまい、筆者はもう10回以上繰り返し見てしまっています。見れば見るほど新しい伏線に気づくことが出来る映画だと思うので何度も見返して考察がしたい方にはおすすめの映画と言えるでしょう。