huruido@huruido

huruido
huruido
@huruido
22 Articles
6 Reviews
0 Contributions
0 Likes
huruido

huruidoのレビュー・評価・感想

ボヘミアン・ラプソディ / Bohemian Rhapsody
10

何度でも見たくなる名作中の名作

1960年代のイギリスの空気感と、クイーンの成功するまでの姿を、時代ごとの心情やエピソードと共に丁寧に描いた名作です。
小さなライブハウスでのメンバーの出会いから始まるサクセスストーリーに目が離せません。
成功に足を踏み入れた時、フレディマー・キュリーが、自身や仲間が手にした成功を全て捨てることになっても自分達の音楽とプライドを徹底的に貫くという姿勢にとても感動しました。
劇中で描かれる彼のセクシャルについての葛藤や、あまり知られていなかった家族の姿にもフォーカスされており、内容の深さにどんどん引き込まれます。
婚約者との強い絆と別れには、見ているこちらまで辛くなるほど。
数々のヒット曲の誕生秘話も描かれており、クイーンファンでなくとも、あちこちで耳にするあの名曲はこの様な経緯で生まれたのか、と興味深く楽しめます。
映画の中で流れるクイーンの楽曲ももちろん最高です。
そして、全ての集大成のラスト、ライブエイドでの熱唱。
フレディ・マーキュリーの背中ごしの迫力と、熱狂した客席が生み出すライブシーンは圧巻です。涙が止まりません。
ラミ・マレックの演技が本当に素晴らしいです。彼なくしてはこの映画はあり得なかったでしょう。
ラミ・マレックはこの作品中、間違いなくフレディー・マーキュリーそのものでした。

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて / DQ11 / ドラクエ11 / Dragon Quest XI: Echoes of an Elusive Age / ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S
9

新しい時代の新たなるドラクエ

ドラクエは、Ⅸ以降をやっていませんでしたが、久しぶりに購入し、のめり込みました。
ボイスの無いドラクエをやり慣れていたため、ボイス有りのドラクエが新鮮で、ストーリーを盛り上げてくれるキャラクターボイスに感動しました。
ピコピコと昔ながらの電子音とテキストだけでストーリーが進むのも風情がありますが、キャラクターにボイスが着くとやはり盛り上がりますね。
主人公はシリーズのお約束で喋らないですが、イベントシーン等での息遣いは、きちんと彼の生を感じます。
中盤にかなりショッキングな展開があり、数日気持ちの整理がつかない程でした。
結果的に救済はありましたが、あれは世界線が別れてしまった、という解釈でいいのか?等、考察が捗る作品でもありました。後に開発陣がパラレルワールド説を公式に否定し、ますます色々もやもやと考えてしまいます。
ヲタクの弄び方をよくわかっていらっしゃいますね(笑)。
難易度も歴代ドラクエらしく、地道に遊べば躓くポイントはほぼないゲームだと思います。不思議な鍛治という武器を作ったり強化したりするシステムを使うと、さらに冒険が楽になります。いい数値を出すために不思議な鍛冶を極めようとしすぎて、なかなかストーリーを進められなかったのもいい思い出です。
過去のシリーズのBGMが多数使われているところも、古参ファンの自分には好感度高めです。

秘密のレプタイルズ
8

爬虫類が好きになる

入門種から上級者向けまで、様々な飼育可能な爬虫類について知ることができます。
最初はレオパ(レオパードゲッコー)ことヒョウモントカゲモトキから始まり、徐々にいろいろな種類について飼育方法だったり、魅力的な部分だったりを学ぶことができます。
また、その生き物を飼育することのいいことだけではなく、飼い主としての責任だったり、覚悟すべきことだったりをしっかりと描いています。
また、爬虫類を通じて登場人物たちが様々な交流を重ねていき徐々に関係性を築いていくところも面白いです。
一見没個性的な感じの中二病気質な営業職サラリーマンの主人公が、仕事中にさぼって訪れたペットショップを中心に物語は進んでいきます。
そのペットショップで爬虫類以外は嫌いで爬虫類は大好きなヒロインと出会い、そこから爬虫類沼にハマっていきます。
そして、会社の同僚や、ペットショップの店員たちと交流しながら、徐々に主人公の飼育する生物も増えていきます。
また、秘密のレプタイルズ、というタイトルですが、虫だったりフクロウだったりと爬虫類以外の生き物も登場します。
登場人物のクセがかなり強く、爬虫類という生き物の特性上、読者をかなり選ぶ作品ではありますが、非常に魅力的な作品です。

秒速5センチメートル / 5 Centimeters per Second
8

大人も楽しめるアニメ映画の一つ!

『君の名は。』を生み出した新海誠監督の原点となった作品のひとつです。「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか」をキャッチコピーとした第3章までの短編連続作品となっており、それぞれの章でメインとなる登場人物の視点から物語が進んでいくのが特徴的です。
主人公の貴樹と想い人の明里が作中でどのような経過をたどってどのような結末になるのか、最後まで目を離すことができません。貴樹や明里、そして第2章の『コスモナウト』でメインキャラクターとなる花苗の視点を通して、同じ経験をしたことはなくても「自分の学生時代にも似たような思いで過ごしたことがあったな」と、自身の学生時代と登場人物を重ねて視聴してしまう場面が多くありました。
作中に貴樹が明里へ電車に乗って会いに行く場面がありますが、携帯電話やスマートフォンを持っておらず文通のみでやりとりをしている彼らが、遠い場所で会う約束をして「困難を乗り越えてでも会いに行きたい」という思いの強さに、涙なしでは見ることができませんでした。
ご覧になる際は、ぜひご自身の学生時代にもこんなことがあったな…と振り返りながら見ていただくと、一層面白く感じると思います。
新海誠監督の特徴である風景描写の美しさと登場人物のさわやかさに対比して、物語の内容はどこか重くどんよりとした印象があるため、視聴後は少し暗い気持ちになるのも見どころだと思います。

アルティメットチキンホース
9

みんなでワイワイ仕掛けながら楽しめるゲーム

学生の間で流行っているゲームのひとつである、『アルティメットチキンホース』。
キャラクターである動物たちの絵柄にとても癒される、アートセンスの良いゲームです。
友達たちとワイワイプレイするゲームであり、パソコンでプレイすることにより、オンラインでも楽しめます。
収録されているステージも様々。
ただスタート地点からゴールに向かうだけの単純なゲームかと思いきや、数々の仕掛けを自分たちで設置していき、お互いを妨害し合うゲームなのです。
仕掛けはバラエティーに富んでおり、使ってみないとどんなものなのかわからない仕様。
それらの仕掛けを潜り抜け、最初にゴールすると加点があったりしますが、その加点の内容も自分たちで細かく設定できるのです。
盛り上がること間違いなし、な可愛らしくお茶目なゲームです。

明王伝レイ
3

幸福の科学信者が作った布教マンガ

当初は霊能力を駆使して敵を倒すと言った作品でした。
しかし時がたつにつれ作者が信仰していた幸福の科学の教義沿った宗教漫画へといつの間にか変貌していたのです。
もともと漫画を描く際の資料になるから入信してみたという不純な動機で幸福の科学に触れた作者でしたが、いつの間にか強固な信者と化し、それが作品にも表れます。例えばいきなり空に謎の仏像みたいなのが現れて人々を説法するという謎の話が掲載されました。そのときの主人公はなぜか感動のあまり大泣きし、その説法を聞き入って、そして終わりという意味不明な話があったのですが、その説法こそ幸福の科学の教えだったという衝撃の事実がありました。
これが終了直前になるとさらに顕著。
主人公の学校の先生が、死後の世界を信じたからこうして教えを説くことができた、という信者でなければ完全に置き去りにされる話でした。その様子はまさに宗教団体が宣伝のために作った漫画と瓜二つ。読者の頭の中にはいつの間にか幸福の科学の教えが教え込まれていたということになったのです。こういうことが原因で打ち切りになったかどうかは定かではありませんが、この作品を読むときは心してかからなければ洗脳されてしまう可能性があるので注意しましょう。