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captainjack0047のレビュー・評価・感想

MONGOL800 / モンゴル800 / モンパチ
8

地元・沖縄へ届けるMONGOL800の想い

沖縄を代表するアーティストとなったMONGOL800。地元・沖縄の高校の同級生で結成されたバンドは、沖縄県内での人気が拡大し、2001年2ndアルバム「MESSAGE」では、収録曲「あなたに」が洗剤のCMに起用され全国的にも大ヒット。人気の理由として、琉球愛をテーマとした曲や、沖縄の米軍基地に触れた曲も多くあり、「沖縄元気出していこうぜ」とVo.清作がライブで語りかける事も多いなど、音楽を通じて沖縄への愛、平和への願いを表現していること。
2013年に初出演したミュージックステーションでは「Noオスプレイ」と書かれたシャツで出演し話題となった。2019年にはメンバーの儀間が体調不良を理由にグループを脱退。後に音楽性のズレが原因だったことを明かしているが、音楽活動を続けている。
残ったメンバー2人もグループとしての活動だけではなく、Vo.清作は数々のアーティストとのコラボレーションしたり、自身のアパレルブランドを立ち上げるなど幅広く活躍している。
Dr.髙里は清作と同様、自身のアパレルブランドを持っているほか、趣味の釣りでは釣り師として番組に出演したり、全日本がま磯(グレ)選手権では見事優勝したりするなど、スゴ腕アングラーとしても有名である。
結成から何年経っても沖縄を拠点に活動を続ける2人の更なる活躍が見逃せない。

ぷよぷよテトリス
9

家族や友達と一緒に!初心者も大丈夫!「ぷよぷよテトリス」

「子供がぷよぷよ派なんだけど、私テトリスしかやったことないんだよね…」
「家族で一緒に盛り上がるゲームがしたいけど、すごろく系のゲームは何したらいいのかわからない…」
という方にオススメしたいゲームがあります。

それが「ぷよぷよテトリス」。
「ぷよぷよテトリス2」ではなく、何もついてない「ぷよぷよテトリス」です。

はじめに、どうして『2』ではなく『1』をオススメするのかというと、
バトル時のスキル機能の有無にあります。
「今回は家族でプレイしたい!」等の「とにかくパズルゲームをシンプルにプレイしたい」という人向けの紹介になります。

この作品はストーリーモードもありますが、純粋にパズル作品として非常に優秀です。
欠点は「強すぎるコンピューターキャラがいる」くらいです。

中身はとってもシンプル。「ぷよぷよ対テトリスで戦える」という物。
しかしただ「ぷよぷよ対テトリス」をする訳ではなく、色んなモードがあり、それが老若男女問わず盛り上がりやすく楽しいんです!

ぷよぷよとテトリスを同時にプレイできるモードがあったり、面白い様々なおじゃまをして相手を妨害するモードなんかもたくさんあります。

例えば、
「パズルが落ちるスピードをすごく速くするおじゃま」
「パズルを一旦凍らせてしまうおじゃま」
といったわかりやすいおじゃまや
「回転禁止」
「テトリミノを大きくする」
といった、結構厄介なおじゃまを発生させる事ができるんです。
文面だけだと「やる気なくなりそう…」と思うかもしれませんが、安心してください。
パズルゲーム初心者でも「これ、盛り上がるし楽しい」と思えるよう構成されています。
また「スマホゲーム以外のパズルゲームに触れるようになったきっかけ」として話している人も多いようです。

ちなみに私は家族で遊ぶ為に購入しましたが、しっかりと家族で遊ぶ機会が増えてとても良い作品でした。

しかしこのように、ただぷよぷよとテトリスで勝負をするだけでは値段が少々お高く感じますよね。
それでは「ストーリーモードでは何が得られるか」についてお話しします。

ストーリーモードでは「キャラクターの解放」はもちろんのこと、新しいぷよぷよやテトリスのデザインを得られる事ができます。
「だからなんだ?」と思ったかもしれませんが、このデザインの解放が盛り上がりにけっこう重要な役割を果たしてくれています。
それは「やりにくさの追加」。

このゲームには、振ってくるぷよやテトリミノを「ランダム」で変える機能がついているのですが…
これに設定しておくと「うわあ、今回は見づらいやつだ…」とか「私は見やすいやつだ!ラッキー」と言った事件が発生します。
すると得意な方を選んでも見づらい見た目になったりするわけですから、面白いことに自然と初心者でもまあまあやりこんでいる人でも平等にプレイできる状況になるんですね。

ちなみにキャラクターのボイスチェンジ、というのもあり「パズルゲームよりキャラクターにハマった」という人でも長く楽しみやすいです。

気がついたら毎日プレイしていて、ぷよぷよもテトリスも「上手くなりたい!」という意欲が湧いてくる。
コロナ渦で「なんか虚しい…」とか「家族が隣にいるのに、一緒に何かする機会がない…」となっている方にぜひプレイして頂きたい一品です。

佐々木、イン、マイマイン
8

ここまで見入った作品は初めて。役者さんの表現の仕方、色の使い方など空間の見せ方が作為的でなく、かなりスムーズに自分の心に侵入してくる。

話題の映画監督「内山拓也」の3作目の本作。俳優になるために上京した「藤原季節」演じる悠二が高校時代に圧倒的存在感を放っていた「細川岳」演じる佐々木との日々を思い出すというところからストーリーが展開していく本作。
king gnuのボーカル「井口理」が出ているからという理由で鑑賞しに行ったのですが思いも寄らぬ名作に出会ってしまったというのが正直な感想です。
まず第一に出演されている役者さんの表現における人間味が溢れすぎている。というのも主人公の佐々木は学生時代、教室内で発生する「佐々木コール」に呼応して全裸になって周りを盛り上げるような明るくてみんなを楽しませるような人物。そんな大全開で周りを楽しませるムードメーカーの佐々木も父親があまり家に帰ってこない父子家庭という環境、父親のこととなると学校とは全く違う様子に変貌してしまう姿から見えてくる孤独感には感動しました。特に感銘を受けたのは主人公悠二らと遊んでる最中に街中で父親に似た男を発見し、我を忘れて追いかけるシーン。父親からの愛を求めている佐々木の姿と学校での姿一見対照的には見えますが、中身はどっちも自分の存在を認めてほしいという心境なのでは。そう思ってしまうほどの細川岳の表現力でした。

そして魅力的な点はもう一つ、カメラワークと色の使い方が劇的にうまい。
全体的に淡い色合いのシーンが多い本作。そのような作品は最近の邦画ではよく見られますがこの作品はそれに加えて出演者の心境が伝わってくるようなカメラワークがかなりの魅力でした。
佐々木が「三河悠河」演じる晋平とカラオケに行き、そこで出会った「河合優実」演じる苗村と最後別れるシーン。ここが特にたまらなかったです。
晋平が苗村に連絡先を聞けと佐々木に言いながら帰るシーン。この時苗村は立ち止まって佐々木たちを見送っていました
よく見る映画だと苗村側から映して佐々木と晋平のやり取り映すような表現が多いが本作のこのシーンはずっと佐々木たち側から映しており、連絡先の聞かれ待ちをしてる苗村の様子を映しているのです。このシーンの登場人物全員の心境がぐんぐん伝わってきた感じ。たまらなかったです。

全体的に人間味に溢れた本作。かなりスムーズに視聴者の心に入ってくるのでぜひご覧ください。

ゴールデンゴールド
10

静かな怖さを感じさせる、目の離せない面白さ

初めて単行本の表紙を見た時は絵柄からブラックギャグ的なお話かなと思って、そういう系が大好きな私は迷うことなく購入しました。ところが良い意味で裏切られたのです。フクノカミの何とも言えない見た目や行動に確かに笑える部分はあったのですが、ギャグ漫画ではなく、薄ら怖い物語で一気に引き込まれました。先の読めない展開と、正体も目的も掴みどころがなく謎の多いフクノカミは、ひたすら夢中で続きを楽しみにしてしまう中毒性があります。フクノカミ自体もですが、人間の持つ欲望の怖さも感じさせられ、一見平和で上手くいっているような日常に崩壊がひたひたと押し寄せてくる不安感が怖い。けれど、とにかく読み応えがあって面白いです。特に主人公のお婆ちゃんの変わり様には目を見張るものがあって、欲望が叶うことで更に欲を増大させて、こんなに人が変わってしまうとしたら怖いなと思いました。最初は田舎のあまり欲のなさそうな普通のお婆ちゃんだったから、尚更その変貌に驚かされました。でも人って誰しも多かれ少なかれそういう願望を持っていて、上手くいってしまう事で欲望も目覚め、持っていた能力もどんどん発揮していきたい欲にも駆られるものなのかななどと考えさせられます。

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 / シン・エヴァ / EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME
9

「少年よ神話になれ」から26年〜エヴァという神話の終わりに。

月曜日封切りという異例の公開をした「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(以下「シンエヴァ」と呼称)ですが、公開初日に観に行きました。
TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」と「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」を再構築(リビルド)した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ。その全四部作の最後にして、エヴァンゲリオンの集大成となったのが、「シンエヴァ」なのです。ここまで付いてこれてますか?
この映画、何を書いてもネタバレになってしまう、とてもやっかいな物語なのです。ですが、ネタバレ覚悟で言えば、シンエヴァは「神話」でした。そして、神話を再現してまでもユイさんに会いたかったゲンドウを優しく包み込むような「VOYAGERー日付のない墓標」を聴いて、泣いてしまいました。
この映画は、映画館で観てこそ価値がある作品です。なるべく大きなスクリーンで観てください。それと、TV版になってしまうとCMでぶつ切りにされてしまうので、お勧めできません。ましてや動画サイトで配信されるのを待っていても、スマホの画面サイズで2時間35分見続けるのは、苦行以外の何物でもありません。「エヴァの呪縛」から解き放たれるべく制作された「シンエヴァ」を、終劇まで見届けてください。さらば、全てのエヴァンゲリオン。

東京卍リベンジャーズ / 東卍 / 東リベ / Tokyo Revengers / Tokyo卍Revengers / 東京リベンジャーズ
10

アニメでハマったのはこれが初めて

私は普段アニメを見ても一切ハマることはありませんでした…。
内容が分からないとか見てて怖いなどから1話や2話で見るのをやめてしまっていたのですが、初めて東京リベンジャーズを見た時、「なんだこれ…!」と思いました。過去にタイムスリップする。なんてアニメは何個かありましたが「未来を変えるために何度もタイムスリップするなんて凄いな」って言うのが初めて見た時の感想。何話も見ていくうちにだんだん、次は誰が主人公に救われるんだろう。って考えながら見るようになってました。この東京リベンジャーズというアニメは、タイムスリップの話でもあり、アニメに出てくる主人公以外のキャラクターの友情の話でもあり、ある場面では泣けて、ある場面ではゲラゲラと笑える話になってます。
ここまでどっぷりハマったのは初めてで自分でも凄い驚いてます。
友情系、アクション系のアニメが好きな人は絶対ハマると思うのでオススメです!
もし喧嘩のシーンとかは苦手だな…って人も喧嘩以外のシーン沢山あるのでぜひ見てほしいです❕
ハマるハマらない関係無しで1度は見てほしいアニメです。
ほんとに凄い見ててワクワクするアニメなので自信を持ってオススメできます。

龍狼伝
8

序盤の物語紹介

この漫画は三国志演義の異色な物語で、中学生の主人公 志狼は現代の中国の修学旅行中に幼馴染(ヒロイン)の真澄と共に龍に飲み込まれ古代中国の三国志の世界にタイムスリップします。タイムスリップ先は三国志の戦場真っただ中で、劉備軍と曹操軍が争う荊州の地でした。そこで志狼は劉備軍の参謀の徐庶と蓮花(レンファ)に出会い、けがの負った徐庶の代わりの参謀として劉備軍に加わります。(この時点で演義(三国志演義の略名)の話から離れます。演義では徐庶は母親を人質に取られて曹操軍に降ります、亡くなったりはしないのです)ここで演義を多少知っている志狼は徐庶が準備していた火計を利用して曹操軍を一度退けて劉備軍の信用を得ます。その後、演義通りに三顧の礼で迎えた諸葛孔明の知略で更に曹操軍を倒しますが、大軍の前には敵にならずで長坂坡(ちょうはんは)~漢津(かんしん)へ敗走。この長坂坡で趙雲子龍の阿斗(あと、劉備の息子、次代の蜀の君主劉禅の幼名、現代ではバカを示す慣用句)を救出します。敗走中の劉備軍から逆走して1騎で曹操軍の大軍に入り、阿斗を探し、助けます。劉備軍逃走の時間稼ぎで殿(しんがり、敵の進軍を止める為、最後尾で敵と戦う部隊)を務めた志狼らに志狼のライバル、司馬仲達率いる虎豹騎が襲い掛かります。劉備軍の後ろに付いている劉備を慕う大勢の民の命が奪われる悲劇を志狼は迎えます。その後、夏口(かこう)についた劉備軍は反撃の糸口として、更に南に割拠している孫権軍(呉)に同盟を求めます。強大、大軍の曹操軍の前に怖気ついてる孫権軍重臣に対して、志狼と諸葛孔明は説得を成功させ開戦へ。演義でもここは諸葛孔明が一人で呉の重臣魯粛(ろしゅく)の紹介で孫権軍に向かい、曹操軍との戦争に否定的な重臣たちを舌戦でひっくり返し、開戦へと向かわせます。この開戦こそ、かの有名な”赤壁の戦い”につながります。水軍に不慣れな曹操軍に対して、水軍での戦争で国を大きくしたと言っても過言ではない孫権軍。兵数は曹操軍10万人対孫権・劉備連合軍の約3万人。長江で両軍がさえぎられているからこそのバランス。ここで龍狼伝に戻ると、志狼は諸葛孔明に並ぶとも言われる龐統士元(ほうとうしげん)の協力を得られます。ただし、龐統は曹操軍に在籍し、水軍に不慣れな曹操軍に助言を行います。曹操軍は風土的な疫病でかなりの兵数を減らしていて、更に水に慣れていない曹操軍は長江での船酔いで大いなる戦力ダウンに悩んでいた。そこで水に浮かぶ船をつなげて水揺れを最小限にする連環の計を曹操に提言。曹操は龐統の提言に火計の恐怖を感じ取ります。が、この”赤壁の戦い”の時期では曹操軍側から孫権軍に流れる風が吹いている事を知っているので、延焼で火計を孫権軍は採用できない。だから、連環の計を採用します。更に深読みすると、ここでの龐統は赤壁の戦い後、どちらの陣営にも加われるように考えていたと思います。連環の計で曹操軍が孫権軍に勝利すれば、そのまま功績を称えられ、逆に孫権軍から曹操軍に逆風が吹くならば、火計で孫権軍が勝利し、連環の計で協力した龐統は劉備軍に参加する。龍狼伝でも演義でも赤壁の戦いは孫権・劉備連合軍の勝利です。偏西風という現代の気候の知識を古代に知っていた諸葛孔明は祭壇で祈祷して発生させたようにみせた逆風(偏西風)で、火計が成功し勝利。曹操軍敗走直後に曹操軍の臣下の司馬仲達、虎豹騎が曹操軍を裏切り、曹操と志狼に牙をむきます。志狼たちの活躍で曹操軍は北へ敗走し、逃した領土(南荊州)の大半は劉備軍が占拠します。序盤の大一番の”赤壁の戦い”、ここまでを紹介しました。この後も志狼らの活躍に胸が躍りますが、そちらは漫画に譲ります。

夢売るふたり
9

こんなに引き込まれてしまうとは…

夫婦で手に入れた念願の小料理屋で、いきいきと働く2人の姿。時間としては僅かだったが、その描写は二人で店を開くまでの苦労や、火事でお店を失ったことによる絶望感をより鮮明に感じさせるには十分であった。その後生活のためすぐに仕事を始める妻に対し、いつまでもウジウジしている夫の姿には妙にリアリティを感じたものだ。
夫を支えるため毎日必死に働く妻だったが、自暴自棄になった夫が店の常連だった女性と浮気をし、更にお金を受け取って帰宅。そこから結婚詐欺を思いつき、夫婦の歯車は狂い始める…。

夫の浮気に気づいたときの松たか子の演技がとにかく素晴らしい。美しい容姿から隠しきれない真っ黒な感情がガツンと伝わってきて、一気に引き込まれた。結婚詐欺をはたらく相手として多くの女性が出てくるのだか、どの人物も大変魅力的で映画の世界にどんどんのめり込んでしまった。また、結婚詐欺をするのがスラッとしたイケメンなどではなく阿部サダヲと言う点も非常に良かった。心を掴まれて相手を信頼しお金を渡してしまう…そのような行動を取ってしまう女性たちに対し、不思議なことに"ちょっとわかるかも"という感情が芽生えるのだ。そしてやはり、何より松たか子が格別だった。夫婦で協力して結婚詐欺をしているのにどんどんすれ違っていく二人…そこで生まれる様々な感情を見事に表現し、現実的ではない物語を現実的に感じさせてしまう様は圧巻である。
家族で楽しく見られる映画ではないが、多くの人にじっくり味わってほしい作品である。