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bc201

bc201のレビュー・評価・感想 (2/2)

キングダム / KINGDOM
10

タイトルなし

中国全土を戦わずして統一しようとする若き始皇帝。その始皇帝の夢をかなえるため、また亡き友と一緒に最高の武将となるために、主人公が素敵な仲間たちと奮闘する漫画です。事実を元にしたフィクションですが、スケールの大きさと、真っ直ぐな信の周りの個性的なキャラクターたちが話しを盛り上げてくれます。読んでいると、私のような年齢の者でも、昔のようにわくわく、時には泣いたりして、時間を忘れて没頭させてくれます。レンタル本で息子に勧められたのがきっかけですが、現在ではこんな素晴らしい漫画本をよくぞ提供してくれてありがとう、という気持ちです。
作者の原泰久先生は、私の住んでいる佐賀県出身なんです。もうビックリです。こんな素晴らしい作者が佐賀出身ということを本当に誇りに思います。また、TV漫画だけでなく映画化も決定しているようで、たくさんの方に知ってもらえると思うと嬉しく待ち遠しいです。我が家は皆キングダムの熱烈なファンなので、映画の役どころが話題になります。河了貂がこの女優さんなら、羌瘣はもっときれいな女優さんでないとね、等等とても楽しい時間です。
これからの展開は、主人公信には辛く困難な事が待ち受けていると思いますが、戦いで死人が増えないことを願いながら立派な総大将になる夢を叶えて欲しいです。

レディ・プレイヤー1 / レディプレ / Ready Player One / ゲームウォーズ
9

レディ・プレイヤー1は、期待の上を行く作品!

観ようか迷ってる方は、必ず観て下さい!損はしません!と心から言える作品。
最初から最後まで飽きさせない高度なCG技術、1度は体験したいと思わせるゲームの世界観。もう、圧巻。
主人公は現実世界の人生をあまり楽しめていない、VR好きのオタク。そんな彼や彼の周りの友人たちが、ゲーム内のたくさんのノルマを達成し、ゲームクリアに向けて鍵を手に入れていく物語。この物語の主人公のように、現実に満足出来ずにストレス発散したい!と思っている方は、きっと観終わる頃にはストレスを軽減出来ていると思う。「レディ・プレイヤー1」というくらいなのだから、これから「レディ・プレイヤー2」「レディ・プレイヤー3」というように続編が出る事にかなり期待!
この作品、なんとなんとヒットしたいろんな映画作品のキャラクターが盛りだくさんな作品。ゲーム内に使用出来るキャラクターにはバットマンやガンダム、メカゴジラやチャッキーなどがいて、上映中に登場するのはほんの一瞬なのだが、この映画監督のいろんな別の作品に対するリスペクトも感じられ、「次はどの作品のどんなキャラクターが登場するのだろう」と終始わくわくして観れた。レンタルビデオ屋でブルーレイを借りて観たのだが、映画館まで行って大画面でしっかり観れば良かった。なんならMX4Dで観ても良かった。それほどに、観た人々を虜にさせる最高傑作な作品だった。

PERFECT BLUE / パーフェクトブルー
6

追い詰められるアイドル

監督である今敏さんらしい表現で、ストーカーに恐怖を抱くアイドルの姿が描かれている唯一無二のアニメ作品だと思いました。公開当時は1998年と、現代よりもまだネットが普及していない時代にも関わらず、いち早くネットによる恐怖についても描いた作品としてはある意味社会的な作品であると言えます。

主人公である霧越未麻は、チャムという3人のアイドルグループとして活躍していました。ですが、事務所からの意見によって未麻だけ女優の道へと進んで行く姿に切なさを感じました。アイドルとは違って、作品によっては際どい演技もしなくてはならない、大変な女優という仕事に進んだ未麻の精神が日に日に可笑しくなっていく様は少々恐怖を感じました。

作中に出てくる未麻のストーカーである内田のキャラが、本当に存在したかの様なストーカーらしい見た目で、この作品を観終った後の夢に出てきそうなくらいインパクトが強いです。未麻の周りで起きる謎の殺人事件に関しては、正直ストーカーの内田が犯人だとばかり思っていました。ですが実際、ネットを使って未麻に成りすましていたのも、殺人事件の犯人も未麻のマネージャーであるルミによるものだと知ったときは寒気がしました。

新しい地図 / 新地図
10

新しい地図を聴いて、新しい自分の背中を押して生きよう

元SMAPの3人の集合した「新しい地図」、常に世間を賑わせていますが、自分自身もSMAPファンでは無かったのに、この3人の新規ファンになった1人です。
聴く所によると、どうやら新規ファンや男性からの指示も凄いとの事。
そのお気持ち、凄くよく分かります。
この3人は全員が40代。いくらSMAPだからといって、40代である事には変わらない。
普通でいくと「おじさん」の年齢です。転職だって難しい年齢。人生の後半戦に入る年齢。
ジャニーズ事務所から退所した3人に当たる風は、思っていた通りに酷いものが有ります(主にTV等の地上波メディアが凄く顕著)。
それでも、何処かに「風通し良い場所が有る」と探し続け、新しい物に自分を捨ててでも、正面から飛び込む3人。
SMAP解散の年末に、新聞広告を何ページも使用したファンの熱い想い。あれを見て感動しない人は居ないのではないでしょうか?
でも、もっと凄いのは、3人がちゃんと同じ形で、それ以上で、ファンにお返しをしている所。
どんなに忙しくても、「ななにー」として、毎月第一日曜日に7.5時間もの長丁場の番組を辛い顔1つせず、生放送する3人。
自分たちが40代で有る事にも向き合い、きちんと現実と折り合いをつけている大人な3人。
逆境からでも、もの凄い成果を出す3人。(それを全て寄付しちゃう「雨あがりのステップ」なんて、なんて素敵な人達なのだろうか!)
3人に元気を貰っているのは、SMAPファンだけでは無く「もうダメかもしれない」と思っている40代の同世代や、パラスポーツの人々、、
人生に風穴を空けたくても、空けられない人達。その、皆のお手本として進んでいく3人。
どんなに人気者だとしても、電車に乗って仕事に向かう謙虚な彼ら。
「今日、歌ダメだったね」「でもさ、次回!次回頑張ろう!」そんな他愛ない会話に、どれだけ元気を貰っているか計り知れません。
これからも同じ時代を生きる人の応援歌として「新しい地図」をダウンロードして、スマホで聴きながら仕事に向かいます。
新しい地図の3人、本当にありがとう。3人を見ていると元気が出ます。有難う。応援しています。

アイカツ! / Aikatsu!
9

音楽、ストーリー、キャラクターデザイン、総合力の高い『全年齢向け』アニメ!

アイカツ!とは弁当屋の娘、星宮いちごが親友の霧矢あおいと共にスターライト学園というアイドル学校に編入して、トップアイドルを目指していく、というストーリーの女児向けのアニメです。
「アイカツ」は「アイドル活動」の略であり、ステージで歌い踊ったり、バラエティ番組に出演したりするといった華々しい仕事のみならず、体力づくりや体形、コンディションの管理などの基盤づくり、時には崖のぼりや木々の伐採、水中散策なども「アイカツ」であるといった描写があり、女児に向けたアイドルアニメであるにも関わらず、スポ根アニメのような側面も持っています。
とはいえアイカツの魅力は、やはりCG技術を駆使したライブステージでしょう。毎話、キャラクターがステージに上がりパフォーマンスを披露します。アイカツというアニメは全178話もあるので、当然多くの楽曲を取り扱っています。ダンサブルな楽曲もあれば、元気いっぱいなポップな曲、しんみりしたバラード、ミュージカル風な楽曲、などなど曲調も幅広いです。そして、これらの歌唱を担当するのが現役のアイドルです。高い表現力と歌唱力で楽曲のクオリティを格段に上げていて、アイカツの楽曲を聞くと元気が出るという「大人」も少なくはありません。
さらに「大人」達が絶賛しているのは、アイカツのストーリーです。アイカツを欠かすうえで「憧れ」という言葉は欠かせません。この「憧れ」の描き方が非常に秀逸なのです。アイカツは全178話の中で主人公がバトンタッチされます。星宮いちごちゃんから大空あかりちゃんという女の子に。星宮いちごちゃんがアイドルになった理由は神崎美月というトップアイドルの存在に憧れていたからです。そして二代目主人公のあかりちゃんはそんないちごちゃんに憧れてアイドルを始めるのです。いちごちゃんの憧れた美月ちゃんはmasqueradeという伝説のアイドルを。そういう憧れの連鎖と憧れに届かない葛藤。その中で彼女らの「自分だけのアイドル活動」が彼女らをどんなアイドルにしていくのかは178話かけて見る価値は「女児」のみならず「全ての年齢層」の方にあるでしょう。

タクシードライバー
6

タクシードライバーの世界

クシードライバーは1976年に公開された映画で、第29回カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した作品です。カンヌというとメジャーな映画祭ですが、やはりヨーロッパでニヒリズムを描いた作品が受賞するのかなと思います。私の知っている受賞作品のうち4作品のうち全部が、殺人なり、家族で万引きを繰り返すというあらすじです。
あくまでもあらすじで演出、脚本などは違ったものを表現しているのでしょうが、やはり根底にあるのは歪みざるを得ない状況に陥った人間の病める世界だと私は思います。そこにしか出ない人間の苦悩、情感などが作品に多く描かれているのでしょうか。
映画「タクシードライバー」も孤独、狂気、犯罪が作品の基盤になっています。ベトナム帰りの帰還兵というところから、まずアメリカの病めるテーマが浮き彫りにされます。不眠症でタクシードライバーの職に就きやがて狂気の度合いをましていく孤独な男をロバート・デニーロはある種、淡々と演じていると感じるのは私だけなのかもしれません。しかし、ニューヨークの街にはびこる麻薬、娼婦、それを斡旋する腐敗した人間たちを距離をおいてながめる人間として描かれているとおもいます。エンディングシーンのルームミラーで乗客を怪訝そうに二度見するところが個人的には印象的でした。

グリザイアの果実 / グリカジ / LE FRUIT DE LA GRISAIA / The Fruit of Grisaia
8

アニメ「グリザイアの果実」の主人公であるユージ、元軍人「風見 雄二」の強さがチートすぎる

この物語はある財閥が何からの問題を抱えた少年少女を集めた私立学校がテーマとなっている。アニメの原作は18禁アダルトゲームで有名な「フロントウイング」作品です。
原作がアダルトゲームのアニメなので、主人公がハーレム状態になるのは見る前からわかってしまうというものだ。
主人公「風見 雄二」18歳は防衛省直轄でもあるエージェント組織の一員である、9029(ナインオーツーナイン)というコードナンバーも持っている。
物語序章は「風見 雄二」ことユージが所属組織から交通費をもらっているのにもかかわらず、世界旅行でもするのかという大きさのバックパックで歩いているところ警察に職務質問されるところから始まる。
ユージを警察署に連れて行き警官が尋問を始めると、防衛省から尋問中止の指示が警察署にやってくる、もうこの時点でチート感いっぱいの片鱗を初回から視聴者に対して訴えかけてくるアニメだ。ちなみにこれを書いている私は元自衛官であるが、警察ともめたりしたとき防衛省が止めてくれたことなど一度もない、ユージのエリートぶりが少しはわかろうというもの。
学園に行くと当然のように美少女しかいなくてハーレム状態です、お姉さんタイプから妹、ツンデレ、メイドっ娘まで男性視聴者が好みそうな女性キャラを5人揃えている。
それだけならありがちなアニメだがユージの経歴がまたすごい、アメリカ軍の海兵隊(Navy SEALs)出身である、海兵隊といえば同じ軍人の中でも猛訓練で知られたツワモノぞろいで知られている。日本だと自衛隊の中でもレンジャー部隊というのがあるが、レンジャー部隊の強化バージョンみたいなものである。
私は元自衛官であるがレンジャー部隊の訓練はあまりにも過酷すぎ、ついていけそうにないため志願することはなかった、普通の自衛官が地球人とするとレンジャー部隊はサイヤ人という内部ではイメージである、頑張ってクリリンな地球人の私はレンジャーに志願することがなかった。
それよりもチートなのであるからいきなりカッターナイフを振り回してくる女子生徒にも平気でナイフをかわし女心をつかむのは当たり前。
ツンデレキャラ以上に元軍人ということで、死線をただよった者だけが出せそうな強いキャラ感を出しているので、ツンデレキャラまで通常のスピード以上にデレになります、まさにチート主人公を体言したようなキャラです。
物語は進みメイド娘、妹キャラのハートをつかんでいったあと、お姉さんキャラである「周防 天音」(すおう あまね)が自分のほうから主人公に近寄ってきてユージの彼女になりたいというのである、男ならすぐにでも喜ぶところであるがユージはあまり乗り気でない。彼女希望の「周防 天音」も少しずつ主人公ユージに対してある気負いから焦り出す。
その気負いになる焦りとは主人公ユージの亡き姉「風見 一姫」に関係するものだったのであるが、これが「周防 天音」の抱える心の問題にも関係しており、ユージと二人で心の闇をのりこてくことになるのだが、その主人公ユージの亡き姉「風見 一姫」に関係する心の闇とは何か。
本作品を視聴していくうちに少しずつその謎は解き明かされていく。

スーパーロボット大戦X
9

『魔神英雄伝ワタル外伝』として最高の出来

異世界アルワースに現れたドアクダーを始めとした様々な勢力と戦う物語です。
アルワース自体はオリジナルの世界設定ですが、構成しているのは「魔神英雄伝ワタル」、「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」、「天元突破グレンラガン」となっています。そんな異世界に「平和の世界」、「革命の世界」、「戦争の世界」と呼ばれる世界から様々な人物や組織が召喚されることとなります。なお、この3つの世界は「新機動戦記ガンダムW」に出てきた台詞のパロディーだったりします。いつも通り、というよりもかなり強引な印象の設定ですが、大元となるのがファンタジー的な作品である魔神英雄伝ワタルであるためそれほど違和感がありません。今回の話では層界山がアルワースのヘソということで、ゲーム開始はワタルの旅立ちからとなり序盤はワタルを中心として話が進みます。小学生であるワタルが中心となることで、最近では原作での過激な内容をゲームにするためにマイルドにすることが多く、長年やって来たユーザーとしては違和感があったのですが、今回は「小学生も見てるんだし…」という理由があるとこでそれなりに払拭されています。ただワタルの活躍の影響で、本来話の中心となるはずのオリジナル主人公は、その所属組織を脱走した理由が「ここは自分の居場所じゃない気がする」という思春期の悩みのようなところも相まっていてもいなくても良い感じです。一応、この主人公の感じた違和感が世界の謎にも関わるのですが、そこまでストーリーを進めるのに結構時間がかかります。主人公の機体もそれほど強くないこともあり、余り使わなくても良いかもしれません。魔神英雄伝ワタルを見ていた人には文句なしにオススメです。

ブラックパンサー / Black Panther
9

アフリカ系アメリカ人ヒーローの歴史的とも言える作品!

マーベルコミックを原作とするヒーロー達が構築する世界「マーベルユニバース」の一端であり、壮大なヒーロー絵巻のひとつとして制作された本作は、アフリカの架空の国「ワカンダ」が舞台のスーパーヒーロー映画!

かつて飛来した隕石の力で超技術を保持しつつも、世界にはその存在を隠し、貧困国として認識されているワカンダの王子「ティ・チャラ」が真の王となる戦いを繰り広げます。
アクション映画として優れたものである上に、これまでにほとんど見られなかった、アフリカ系アメリカ人が主人公を務めるという、文化的にも意味のある作品であることも付け加えておかなければならないでしょう。

超技術によって制作された様々なガジェットは、一つ一つの目新しさは、SF映画、アニメ、ゲームなどに慣れ親しんだ人間からすると、それほど感じなかったのですが、ビジュアルや表現技術が圧倒的に優れているので、一つ一つがクール!
部族によって戦い方が違うスタイルも個性があって良かったし、個人的にスキンヘッドの将軍「オコエ」(ウォーキング・デッドのミショーンを演じるダナイ・グリラ)率いる女戦士たちがかなりかっこよくてツボでした。吹き替えで見たのですが、主人公の妹役の百田夏菜子さんをはじめ、違和感なく楽しめました!

The Elder Scrolls V: Skyrim / スカイリム / スカイリム VR
10

剣と魔法が作る独特の世界観の名作オープンワールドゲーム

このThe Elder Scrolls V: Skyrimは、ベセスダ・ソフトワークス(Bethesda Softworks, LLC)が制作したいわずと知れた名作ゲームで、The Elder Scrollsの一つです。
これまでのThe Elder Scrollsシリーズ同様でオープンワールド形式です。
このSkyrimでは、主人公がドラゴンボーンと呼ばれるドラゴンの言葉を理解できる能力者であることが前提にストーリーが進められていきます。
メインクエストをクリアするほかにも、村に存在するNPCと親密になったり、結婚することや、養子をとってみたり、お金をためて自分のお家を各地に購入し各地に別荘を持ったりすることもできます。
クエストの進行方法は、要所要所で選択に迫られそれによって最終的なエンディングが変わってくるのもこの作品の特徴です。
DLCで、自分でマイホームを建築することや、吸血鬼の王になり吸血鬼へ返信する能力を得るなど自由度が高くそういう要素もこのゲームの醍醐味となっています。
前作のThe Elder Scrolls IV: Oblivionと同様、装備も豊富で中世ヨーロッパの甲冑や日本刀などが装備と登場します。
グラフィックもとてもきれいで、装備集めや家を買い集めて資産家になったり、クリアなど考えずにマップで開いて旅に出てたりskyrimの世界を堪能するのも一つの楽しみです。

ベルセルク / Berserk
8

ガッツの壮絶な人生

アニメを見てから漫画を買ったのですが、とても面白いです。1989年から連載が始まってまだ続いているのですが最後がとても気になります。
内容はダークファンタジーで、結構えぐい描写も多いので苦手な方は控えた方がいいかもしれないです。主人公ガッツの壮絶な人生が描かれていて、こんなに試練ばかり襲いかかる人いるのかな、と見てて辛くなるほどです。母親は殺されて、ドブの中に産み落とされ、拾ってくれた親代わりからは売られて殴られる。母親代わりの人はとても優しくしてくれましたが、亡くなってしまってからは父親代わりの人からとても辛く当たられました。その後できた友には裏切られ、愛する人たちを奪われ、ただただ復讐に生きることになります。自分の命を削りながら復讐のみを生きる糧として突き進んでいく様は、恐ろしくもあるけど人間の本性を見ているようです。
その中でも信頼できる人たちができます。主人公を心配して集って一緒に戦ってくれる仲間ができます。何度も積んでは壊れてきたものをもう一度欲していいのかと葛藤も生まれますが、やはり人は1人では生きられない生き物なのだなと改めて感じることができました。今後復讐に生きる道の中でガッツが何を思い感じてどう行動していくのかがとても気になります。

君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas
8

愛してるより尊い言葉

住野よるのデビュー小説をアニメ化した作品。2017年には浜辺美波・北村匠海ら出演で実写映画化もされている。

クラスメイトの誰とも関わろうとせず、いつも本を読んでいた地味なクラスメイトの「僕」は、病院で『共病文庫』という本を拾う。その本の持ち主は明るく、クラスの中心にいる自分とは正反対の山内桜良の持ち物だった。彼女の秘密を知った僕の生活は、微妙な変化を遂げていく。

実写映画も観ていたが、これは現在の僕の視点で描かれる等、原作とは大きく異なるストーリーだった。
アニメ版はどうなるのかと胸を膨らませていたが、ほぼ原作に沿ったストーリーだった。
それだけでなく、最後の『共病文庫』を僕が読むシーンでは、桜良の大好きな本である、『星の王子さま』の世界観の中、僕と桜良が対話するという、アニメでしか表現できない方法が取られていた。
また、原作にはなかった花火のシーンは、映像をsumikaの楽曲が彩り、この映画で一番印象に残るものとなっている。

『君の膵臓をたべたい』タイトルのインパクトが強い作品だが、最後まで観るとこの言葉の意味が分かる。

「僕」と桜良だけが分かる特別な言葉。友達とも恋人とも言い表せない二人の関係。この言葉は好きや愛しているより尊い。

ダーク・タワー
4

薄い映画

スティーブンキング原作の映画『ダークタワー』を見ました。
同じ原作者の『ミスト』の世界とも関わりのある映画ということで期待して観たのですが、いまいち内容が薄く、全てがどこで見たことがあるような、新鮮味に欠けるいろいろと惜しい映画でした。
惜しいところの一つ目は異世界の造り込みが甘いところです。ただの砂漠だったりして景色がつまらなかったです。肝心のダークタワーもいまいちピンときませんでした。敵の姿も、本当の姿がどんなものか最後までわからずじまいで中途半端。
二つ目は主人公とガンスリンガーの信頼関係の構築が足りないので、二人に感情移入できないことです。ピンチが訪れても応援したくなったりできず、シラけてしまいました。
良かった点は、適役の黒衣の男を演じたマシューマコノヒーがすごく良かったところです。あまりに魅力的なので、主人公とガンスリンガーより、こっちを応援したくなってしまうくらいでした。衣装はシンプルな胸あきのシャツなのにマシューマコノヒーの色気が半端なくって、ドキドキしました。映画自体は可もなく不可もないお話でしたけど、マシューマコノヒーの魅力のお陰で最後まで観れたかなーと思いました。原作が長いので詰め込み過ぎて魅力が半減してしまった、惜しい映画でした。

バイオハザード3077
1

映画に似た何か、バイオハザード3077

大人気ゲーム「バイオハザード」の原作からホラー要素を抜いてアクション映画にしたせいで原作ファンからガッカリされ「ミラ・ジョヴォヴィッチのふとももだけは良かった」と言われつつもなんだかんだで新たなファン層を獲得した功績もある、映画「バイオハザード」の人気に便乗して輸入された、B級と名乗るのも呼ぶのもはばかれる程の駄作。その名も「バイオハザード3077」。
某有名映画レビュアーが酷い映画だと紹介したことで一部で話題になったこの作品。おそらく「でも少しはいいところあるでしょ」だとか「あのレビュアーのことだから大げさにひどく言っているんでしょう」だとか思う方もいるかもしれませんので、まず断言しておきます。この作品は映画ではありません。人物が空間の中でセリフをしゃべる映像の連続です。これを映画と呼ぶことは私にはできません。
あらすじについて説明しようにも全編通して見てもシナリオを全く理解できず、俳優たちの頑張りは空回りし、映像は初代プレイステーションのCGほどの出来で、そしてBGMやセリフには音割れやノイズが入っているという体たらくです。
バイオハザード3077というタイトルは日本の販売元が勝手につけたもので、原題はまた別にあるという事実もこの映画をさらに酷いものにしています。本当にひどい映画を観てみたい!という無謀な方がもしいらっしゃったとしたら、最低限映画と呼べるものを観ることをオススメします。

ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY
9

映画 ピカンチシリーズの始まり

私がオススメするのは「ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY」です。
今や国民的アイドルにまで上り詰めたジャニーズグループ・嵐の初主演の日本映画です。ジェイ・ストーム配給映画第1作となります。2002年に公開されました。
あらすじとしては、東京最後のマンモス団地である八潮団地に住む五人の高校生が恋愛、家庭、学校など悩みを抱えながらも切磋琢磨して生きる、青春ストーリーとなっています。
20代前半の嵐の初々しい姿がこの作品の見所です。彼らの先輩であるV6の井ノ原俊彦さんの青春時代を元に作られた作品です。この作品は後にシリーズ化されます。2004年に「ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY」2014年に「ピカ☆★欲しいンチ LIFE IS HARDたぶんHAPPY」が公開されました。
このシリーズの始まりとなる本作は、キラキラな青春というよりかは、爽やかな青春です。思わず笑ってしまう場面も多くある反面、生死や別れなどといった涙をする場面も出てきます。嵐に興味が無い方でも、ストーリーとしてはとても面白いので、様々な方にオススメします。飾らない青春が素敵な描写で描かれている作品です。