音楽、ストーリー、キャラクターデザイン、総合力の高い『全年齢向け』アニメ!
アイカツ!とは弁当屋の娘、星宮いちごが親友の霧矢あおいと共にスターライト学園というアイドル学校に編入して、トップアイドルを目指していく、というストーリーの女児向けのアニメです。
「アイカツ」は「アイドル活動」の略であり、ステージで歌い踊ったり、バラエティ番組に出演したりするといった華々しい仕事のみならず、体力づくりや体形、コンディションの管理などの基盤づくり、時には崖のぼりや木々の伐採、水中散策なども「アイカツ」であるといった描写があり、女児に向けたアイドルアニメであるにも関わらず、スポ根アニメのような側面も持っています。
とはいえアイカツの魅力は、やはりCG技術を駆使したライブステージでしょう。毎話、キャラクターがステージに上がりパフォーマンスを披露します。アイカツというアニメは全178話もあるので、当然多くの楽曲を取り扱っています。ダンサブルな楽曲もあれば、元気いっぱいなポップな曲、しんみりしたバラード、ミュージカル風な楽曲、などなど曲調も幅広いです。そして、これらの歌唱を担当するのが現役のアイドルです。高い表現力と歌唱力で楽曲のクオリティを格段に上げていて、アイカツの楽曲を聞くと元気が出るという「大人」も少なくはありません。
さらに「大人」達が絶賛しているのは、アイカツのストーリーです。アイカツを欠かすうえで「憧れ」という言葉は欠かせません。この「憧れ」の描き方が非常に秀逸なのです。アイカツは全178話の中で主人公がバトンタッチされます。星宮いちごちゃんから大空あかりちゃんという女の子に。星宮いちごちゃんがアイドルになった理由は神崎美月というトップアイドルの存在に憧れていたからです。そして二代目主人公のあかりちゃんはそんないちごちゃんに憧れてアイドルを始めるのです。いちごちゃんの憧れた美月ちゃんはmasqueradeという伝説のアイドルを。そういう憧れの連鎖と憧れに届かない葛藤。その中で彼女らの「自分だけのアイドル活動」が彼女らをどんなアイドルにしていくのかは178話かけて見る価値は「女児」のみならず「全ての年齢層」の方にあるでしょう。