巨大ロボットアニメの革新であり、転換点
1979年4/7~1980年1/26放映の、巨大ロボットアニメに分類される作品。
当初は全52話の予定であったが、諸般の事情により43話で終了となった。実質的には打ち切りと言える。
宇宙移民、スペースコロニーといった設定に加え、独立戦争を舞台とした、量産機や軍隊の運営を描いた、放映当時としては革新的な作品。
本作品の一つの特徴として、従前の巨大ロボットアニメでは、主役ロボが技名を叫びつつ技を放っていたのに対し、本作品では、技名を叫ぶことなく戦闘(巨大ロボット同士のドッグファイト)が繰り広げられた点が挙げられる。
この傾向は、以降の作品にも影響を与えることとなった。
また、地球連邦軍、ジオン軍それぞれで、幹部の思惑が見え隠れする政治的な駆け引きの部分など、人間ドラマとしての完成度も高く、後進に影響を与えている。
この作品のもう一つの特徴は、1980年に発売されたプラモデル、通称「ガンプラ」が、視聴者層の子どものみならず、大人にも大きな影響を与え、一大ムーブメントを起こした点である。
第一弾商品の発売から40年が経過しても、シリーズは終わることなく、進化を遂げている。
また、アニメのプラモデルを改造したり、ミリタリー色の塗装を施したり、といった作例が、従来アニメのプラモデルを掲載することがほぼ皆無だった模型専門誌に掲載される様になるなど、その影響は各方面に及んでいる。