きっと、うまくいく / 3 Idiots

きっと、うまくいく / 3 Idiots

『きっと、うまくいく』とは2009年に制作されたインド映画で、インド映画歴代興行収入1位を記録した大ヒットコメディである。理系のエリート大学であるインド工科大学(ICE)を卒業して10年経ったファルハーン・クレイシーとラージュ・ラストーギーの2人が、各地を周りながら手がかりを集めながら行方不明になった友達のランチョルダース・シャマルダース・チャンチャルを探す旅をする。旅の中で10年前に3人がICEで経験した様々な出来事を回想しながら、「生きるとは何か?」を観ている人に伝える映画となっている。

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『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』とは2019年に制作されたヒンディー語によるインドのヒューマンドラマ映画。監督はジャガン・シャクティ。インドで初めての火星ミッションに参加した、インド宇宙研究機関の科学者たちの実話がベースとなっている。女性ならではのアイデアと努力で火星探査機の打ち上げを成功させる姿が描かれる。主な出演者は、これまでに100本以上の映画に出演してきたボリウッド俳優のアクシャイ・クマール、『女神は二度微笑む』(2012年)の人気女優ヴィディヤー・バーラン。

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きっと、うまくいく / 3 Idiotsのレビュー・評価・感想

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きっと、うまくいく / 3 Idiots
9

何かに挑戦したくても出来ないでいる人は、この映画を見て下さい。

インドの次世代を担うエリートを輩出している超難関大学「ice」を舞台に、型破りな自由人のランチョー、親に言われて大学に入学したファルハーン、神様大好き苦学生ラジューの3バカトリオが色々な騒動を巻き起こしながら、「学び」「生きること」「幸せ」とは何かを問いかけるコメディー映画です。
この映画は社会人のファルハーン達が旅をしながら昔話をするという感じで、学生時代が語られています。はてさて、主人公達は大学を中退せずに卒業出来たのでしょうか。そして、社会人になった主人公達は何の旅をして、それは無事に終わるのでしょうか。

この映画は、なんとインドの映画です。インドの映画は日本のものとは少し違った形式をしています。例えるならば、演劇に近いです。場面と場面の間に音楽が流れ始め、出演者達が踊り歌います。この演出によってセリフだけの時よりも、主人公達の心情が深く伝わってきます。また、映画内の雰囲気もこちらの方が感じられます。
この映画の題名にもなっている「きっと、うまくいく」(all izz well)は、ランチョーが自分の心を勇気づける時に使っている言葉です。「心は臆病だから、”all izz well” そう呟いて、騙してあげなければいけないんだ」。彼はそう言って難題に立ち向かいます。また、これは映画に使われている曲名にも使われています。かなり、いい曲なので映画を見て確かめて下さい。

現実は物語とは違って、最後に大団円を迎えられるかは分からない。ただ、それはバッドエンドを迎えるかどうかも分からないということでもあります。人生が辛い時や何かに挑戦したいけど怖くて出来ない時、「きっと、うまくいく」と信じて進んでみよう。この映画は、それを教えてくれます。是非、見て下さい。

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10

心に風を吹かせる映画

友人は私のノートに、隣の席から「きっと、うまくいく」と一言書いた。来たる研究発表に向けた応援かと思いきや、彼は「この映画今日観よう、面白いらしいよ」と。
私達は最寄りのTSUTAYAに寄り、未完成の卒業論文を心の端に置きながら彼の家へ向かった。
インドを発端に世界的な大ヒットをしたこの映画のあらすじと魅力を、ネタバレなしで紹介しよう。

物語の主人公は、インドの名門大学で出会った3人の男子学生である。両親の教えによりエンジニアを目指すファルハーン、自信がなく神への祈りを欠かせないラージュー、研究心に満ち溢れ学問を愛するランチョー。3人の在学中の様子を大人になったファルハーンが回想しつつ、ラージューと共に行方不明になったランチョーを探すという構成で物語は進んでいく。
3人のやりとりや在学中に起こるあらゆる事件、ユーモアたっぷりの登場人物達を巻き込む展開はどれも目が離せないものばかりだ。次は何が起こるのだろう、3人はどうなるのだろうと、3時間ほどある長編とは思えないほどのスピードで物語は展開していく。

この物語の魅力は何と言っても、映画のテーマとして視聴者に訴えかけてくるメッセージだ。それは主にランチョーのセリフや行動がキーになるのだが、本当に好きなもの、本当に大切なものとどう向き合うべきか、どう生きていけば良いのかという普遍的な題材である。
私たちは日々の生活の中であらゆることを考える。どうすれば将来を安心して生きられるだろう、いつまで好きなことを続けられるだろう、そもそも好きなことって何なのだろう。
ランチョーの言葉や行動はそれらの疑問や迷いの答えにはならないが、どれも本当の意味でポジティブに、前向きに明日を考えるためのヒントとなる。

ファルハーン、ラージュー、ランチョーの3人がそれぞれ行き着く先と結末を見た時、きっとあなたの心に風が吹く。
明日を今より少し前向きに考えることができるはずだ。

映画を観終わった私と友人は、研究発表のことを思い出していた。明日から頑張れば、きっと、うまくいく。

きっと、うまくいく / 3 Idiots
9

人生に悩んだときに、笑って見れる作品

大学時代の親友二人、ファルハーンとラージューは同じく親友のランチョーをずっと探していた。
ある日、元同級生のチャトルから「ランチョーが見つかった」と電話で呼び出される。
しかしそこにランチョーの姿はなかった。
憤慨するファルハーンとラージューをよそにチャトルは「ランチョーの居場所まで連れて行く」と二人を車に乗せる。

正直最初は展開が急すぎて話に入り込めないかなと思うかもしれませんが、大丈夫です。
続いて回想が始まります。いわばここからが本編です。ここから物語が急激に面白くなります。

かつてインド屈指の名門工科大学に在学していたランチョー、ファルハーン、ラージュ。3人は親友でした。
学長はヴィールーという白髭の人物。彼は成績の低い人間に価値はない。
学歴こそが社会で最も重要なステータスだと主張し、生徒たちに厳しい競争を強いていました。
学長の方針にランチョーだけは真っ向から立ち向かい、学ぶことの楽しさを説き、単に知識を詰め込むだけの教育は無意味だと独自の生き方を貫きます。
そんなランチョーにファルハーンとラージュだけでなく様々な人間が惹かれていきます。
ヴィールーの娘で医者の卵のピア、校内の雑用係マンモーハン。多くの仲間に囲まれ、順風満帆にみえたランチョーでしたが、ある日ヴィールーの影が彼に忍び寄ります。
果たしてランチョーは現実の困難にどう立ち向かっていくのか。そして、ランチョーはなぜ姿を消したのか。

ミステリーっぽく聞こえますが、実際は青春ドラマです。
キャラクター同士の掛け合い、インド映画特有の時たま差し込まれるミュージカルにくすりとしつつも、
現実と理想の狭間に揺れる青年たちの葛藤が刻々と描かれています。
ただそんなに重いわけではなく、鬱々とした空気は天真爛漫なランチョーがぜんぶ蹴散らしてくれます。なかなか痛快です。
人生とは何か。自分自身と向き合ってポジティブな気分になりたいときに見て欲しい作品です。

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10

怒涛の三時間!笑い驚き、感動してまた笑う

きっと、うまくいく。初めて見たインド映画です。インド映画は時間が長いというのは耳にしたことがありましたが、約三時間の映画という事実がまず最初の驚きでした。ですが、三時間という長さを感じさせないほど、内容がとても濃いです。しかも、何でもないような会話たちが意外なところで伏線として回収されるさまは、見ていて爽快です。そして肝心のストーリーは、お金持ちの家から来た、変わり者のランチョー。生まれた時に職を決められ、夢がありつつも逆らえないファルハーン。苦しい家庭事情を抱え、プレッシャーに苦しむラージュー。この三人の、大学生活とその十年後が舞台です。大学卒業を機にランチョーは、大学時代に交流のあった人たちとの関わりを一切絶ってしまいます。しかし十年後、ファルハーンとラージューのもとに同級生から“ランチョーの居場所がわかった”と連絡がきて、行方不明の彼を探しに行くのです。その道中に、大学生活の回想が入ります。ランチョーとファルハーン、ラージューの三人は、大学で何度も学長に呼び出される悪友でした。それというのも、学長は何事も人に勝つこと・一番になることをモットーとしている人で、人生を競争と考えないランチョーを中心とする三人と真っ向から対立していたからです。この学長対三人のバトルから、学長が大勢の前でとんだ恥をかかされ大笑いしたり、ラージューが命の危機に瀕して呆然としたりします。いつの間にか自分まで、この悪友たちと気持ちを同じくして見ていました。そんな時を共に乗り越え固い絆で結ばれた親友を、遂にファルハーンとラージューは見つけたと思いました。ところが、彼らが見つけたと思ったランチョーは、彼らが知っていたランチョーではなかったのです。この時から、本当の彼を早く知りたくてうずうずします。しかし、ここもまだまだ序盤なんです。彼らの笑いあり涙ありの青春と、ランチョーをめぐる謎が明かされる時の痛快な気持ちをぜひ味わってみてください。

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10

もっと早く出会いたかった。たくさんの人に見てほしい最高の映画です。

あっという間の3時間です!(長っ!と思うでしょうが本当にあっという間です。)
インド映画は初めて見ましたが、まんまとはまってしまいました(笑)。インドにおける暗い社会問題などが取り上げられているシーンがいくつもある為、考えさせられることがある反面、テンポ良く話が進んでいくので、暗い気持ちを引きずらずに見進めることができます。見終わるころには「最高の映画に出会えた!」としばらく余韻に浸りました。(音楽やダンスも何個か出てくるので繰り返し聞きたくなります。笑)
内容に関しては、親友3人で繰り広げる「インド最難関のエンジニアの大学」での生活のお話です。変わり者で頭の良いランチョーと、本当はカメラマンになりたいファルハーン、貧困に苦しみ信仰心の強いラージュー。3人VS大学の学長とのバトルがメインで話が展開されていきます。
私はランチョーの考え方が心に響きました。「ここでは、学問ではなく、『点の取り方』を教えている。この中に、『新しい知識が学べる!』と喜んだものはいるか?みんな、競争に夢中だ。」今、本当に自分の興味のあることを心から学べているのか、
それはただ点数を取るための勉強になっていないか、先生や親に気に入られるための答えを用意していないか、教科書やマニュアルの丸暗記ではないか。中学生だったころの私にこの映画を見せたいです。子どもが生まれたら必ず一緒に見たいと思っています。この作品は本当におすすめです。

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10

誰もが抱える悩みに寄り添い、「きっと、うまくいく」と元気を与えてくれる作品

エンジニアになることを期待され、父親に頭が上がらないファルハーン(マドハヴァン)。経済的に苦しい家庭に生まれ、成績も金銭面もぎりぎりで大学に通うラージュー(シャルマン・ジョシ)。彼ら2人はインドのエリート工科大学で、決して自分の信念を曲げない、好奇心と探求心旺盛な主人公ランチョー(アーミル・カーン)に出会う。
ランチョーを中心に巻き起こる様々なヒューマンストーリーを、彼らの学生時代と、ランチョーが姿を消した10年後の世界とを行き来しながら、テンポ良く描いた作品。
3時間弱と映画としては少々長めだが、それを感じさせないくらいの面白さ。コメディ要素あり、インド映画らしいミュージカル調の歌って踊るシーンあり、喜びも悲しみも含んだ感動のシーンありで退屈しない話の構成になっている。
友だちや恋人、お金、勉学、仕事等、誰もが経験したことがあるような、人生の天秤にかけられないものに関する悩みに、思わず自分を重ね合わせながら見てしまう。この映画を見た人はきっと、自分にとって大切なものは何かを自分自身に問い、”all is well(きっと、うまくいく)"という合言葉を胸に、自分の信念に向かうモチベーションをかきたてられるだろう。

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10

最後にすっきり

「ダンガル きっと、つよくなる」のお父さん役の、アーミル・カーン主役の映画です。この人50歳くらいだと思うんだけど、大学生役って…と思ったけど、見てみるとストーリーの面白さで、そんなこと全く気にならなかった。主人公ランチョーの飄々とした表情がとてもよかったです。いかにも天才って感じで…。
苦しい家庭環境の仲間やプレッシャーに弱い友人を支え、元気づけていく姿に、見ているこちらまで元気になります。青春映画ですが、「えっ、なになに」「どういうこと?」「あ~、そうだったのか」と、推理していく面白さもあります。最後には、学生時代のライバル(勝手に、相手がライバル視してくるだけですが)が、負けを認めざるを得ない状況になるのも面白くて、すっきりします。学生時代は仲が悪かったのに、行方不明になった学友をなんだかんだ文句を言いながらも一緒に探しだし、自分が勝ちだといい続けたが、負けを認めざるを得ない。お前なんやねん!と突っ込みたくなりますが、それはそれでかわいくて笑えます。
インド映画って、最後はすっきりするものが多いですよね。この映画もそうです。ぜひみんなに見てもらいたい。インドの大学ってこんなに大変なんだと驚きますよ。

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10

インド映画は遠ざけていたが…

はじめてインド映画を視聴したが、私が今まで見てきた映画の中でもかなり上位にくる面白さだった。

まず最高なのが話の途中で唐突に始まるダンスである。インド映画の代名詞ともいわれるダンスであるが、そのダンスゆえに敬遠していた部分はあった。
しかし、この映画を見ればなぜハリウッド映画にはダンスがないのだろうと思うほどに「きっと、うまくいく」の重要なエッセンスになっている。

この映画は、インドの超難関国立大学のインテリ理系学生3人組+ヒロインたちの話であるのだが、私自身理系の大学に在籍していることもあり、多々共感できるところがあった。特に、癖のあるあの学長のような奴は私の大学にも実際にいる。現に自殺するまではいかないまでも、鬱になって辞めていく学生も少なからずいる。そんな冷徹な学長でも自分の娘に子供が生まれるとなると堅物からやさしい好々爺になる。その描写は非常に丁寧で実にハートフルである。

” All is well." これは、私の中でも特別な言葉になった。ランチョの放つアール・イズ・ウェルは何か特別な魔法を持っているに違いない。
ぜひ、私は大勢の人にこの映画を見てほしい。そうすればそれをきっかけにほかのインド映画もみたくなるはずだ。

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10

一度は見てほしい!歌も踊りも感動もあるインド映画

インド映画はこれまでに見たことがなく、歌って踊るというイメージしかありませんでしたが、この映画を見て180度認識が変わりました。3時間ほどの長めの映画ですが、時間を忘れるくらい見入ってしまいました。
国や言葉や文化が違えど、親が子に求めるもの、期待するものは同じで、それに対して子供が感じることも同じなんだな、と妙に共感できる部分がありました。学生時代の苦しかったことや仲間のことを思い出して、何度も泣いてしまいました。これまで映画やドラマでは泣いたことがなかったのですが、ティッシュが手放せないほどでした。
シリアスな場面とコミカルな、それこそインド映画特有のミュージカル風な場面も絶妙に挟まれていて、感動あり、笑いありで本当にあっという間でした。インド映画の俳優さんの濃さも素敵で、パワフルで見ていて圧倒されました。よくぞ3時間に詰め込んだ!と思わせるほどです。
爽快な気持ちでラストも迎え、見た後にこんなに爽快な気分になれる映画は初めてでした。パッケージからは思いもよらない、良い意味で裏切られた本当に心に響く映画です。おすすめの映画と言われたら、絶対にこの作品を一番にあげます。ぜひ、インド映画だからと敬遠せずに一度は見てほしい映画です。

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