インド映画は遠ざけていたが…
はじめてインド映画を視聴したが、私が今まで見てきた映画の中でもかなり上位にくる面白さだった。
まず最高なのが話の途中で唐突に始まるダンスである。インド映画の代名詞ともいわれるダンスであるが、そのダンスゆえに敬遠していた部分はあった。
しかし、この映画を見ればなぜハリウッド映画にはダンスがないのだろうと思うほどに「きっと、うまくいく」の重要なエッセンスになっている。
この映画は、インドの超難関国立大学のインテリ理系学生3人組+ヒロインたちの話であるのだが、私自身理系の大学に在籍していることもあり、多々共感できるところがあった。特に、癖のあるあの学長のような奴は私の大学にも実際にいる。現に自殺するまではいかないまでも、鬱になって辞めていく学生も少なからずいる。そんな冷徹な学長でも自分の娘に子供が生まれるとなると堅物からやさしい好々爺になる。その描写は非常に丁寧で実にハートフルである。
” All is well." これは、私の中でも特別な言葉になった。ランチョの放つアール・イズ・ウェルは何か特別な魔法を持っているに違いない。
ぜひ、私は大勢の人にこの映画を見てほしい。そうすればそれをきっかけにほかのインド映画もみたくなるはずだ。