きっと、うまくいく / 3 Idiots

きっと、うまくいく / 3 Idiots

『きっと、うまくいく』とは2009年に制作されたインド映画で、インド映画歴代興行収入1位を記録した大ヒットコメディである。理系のエリート大学であるインド工科大学(ICE)を卒業して10年経ったファルハーン・クレイシーとラージュ・ラストーギーの2人が、各地を周りながら手がかりを集めながら行方不明になった友達のランチョルダース・シャマルダース・チャンチャルを探す旅をする。旅の中で10年前に3人がICEで経験した様々な出来事を回想しながら、「生きるとは何か?」を観ている人に伝える映画となっている。

goumaのレビュー・評価・感想

きっと、うまくいく / 3 Idiots
10

誰もが抱える悩みに寄り添い、「きっと、うまくいく」と元気を与えてくれる作品

エンジニアになることを期待され、父親に頭が上がらないファルハーン(マドハヴァン)。経済的に苦しい家庭に生まれ、成績も金銭面もぎりぎりで大学に通うラージュー(シャルマン・ジョシ)。彼ら2人はインドのエリート工科大学で、決して自分の信念を曲げない、好奇心と探求心旺盛な主人公ランチョー(アーミル・カーン)に出会う。
ランチョーを中心に巻き起こる様々なヒューマンストーリーを、彼らの学生時代と、ランチョーが姿を消した10年後の世界とを行き来しながら、テンポ良く描いた作品。
3時間弱と映画としては少々長めだが、それを感じさせないくらいの面白さ。コメディ要素あり、インド映画らしいミュージカル調の歌って踊るシーンあり、喜びも悲しみも含んだ感動のシーンありで退屈しない話の構成になっている。
友だちや恋人、お金、勉学、仕事等、誰もが経験したことがあるような、人生の天秤にかけられないものに関する悩みに、思わず自分を重ね合わせながら見てしまう。この映画を見た人はきっと、自分にとって大切なものは何かを自分自身に問い、”all is well(きっと、うまくいく)"という合言葉を胸に、自分の信念に向かうモチベーションをかきたてられるだろう。