桐島、部活やめるってよ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
男子バレーボール部のキャプテンだった桐島が部活をやめた。その噂はあっという間に学校中に広まるが、肝心の桐島は恋人の前にも、親友の前にも姿を現さない。桐島はなぜ部活を辞めたのか、そしてどこへ行ってしまったのか。突然の出来事は、あらゆるところで小さな波を立てていき、やがて映画部の前田の所にもやってくる。第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウのデビュー作を、吉田大八が映画化した青春群像劇。
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『桐島、部活やめるってよ』とは、朝井リョウによる小説およびそれを題材とした映画である。2010年に出版された、朝井のデビュー作。バレーボール部のキャプテンで人気者だった桐島が、突如部活を辞めるところからストーリーが始まる。第22回小説すばる新人賞を受賞するヒットとなり、2012年には神木隆之介を主演に映画化された。
男子バレーボール部のキャプテンだった桐島が部活をやめた。その噂はあっという間に学校中に広まるが、肝心の桐島は恋人の前にも、親友の前にも姿を現さない。桐島はなぜ部活を辞めたのか、そしてどこへ行ってしまったのか。突然の出来事は、あらゆるところで小さな波を立てていき、やがて映画部の前田の所にもやってくる。第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウのデビュー作を、吉田大八が映画化した青春群像劇。
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ここでは映画『桐島、部活やめるってよ』からNHK連続テレビ小説『あまちゃん』に出演した俳優をまとめた。同時期の話題作ということもあり、同じ俳優の出演が注目された。名前のある役から目立たないサブキャラクターまで、様々な役で出演したようだ。
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映画評論家・町山智浩による映画『桐島、部活やめるってよ』の解説を書き起こしてみました。ここに掲載しているのは、作品のラストに関するもの。「桐島は、みんなの理想とする生き方の象徴」や「人生に何の意味があるのかを考えさせる映画」といった町山の解説はとても素晴らしく、作品に対する理解をより深めることができます。
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映画評論家・町山智浩による『桐島、部活やめるってよ』の解説を掲載。WOWWOWで同作品を解説をしていたのですが、それがとても素晴らしかったため、内容を書き起こしました。「単なる青春映画ではなく、魂の彷徨いを描いた作品」と評する理由など、町山智浩の視点で見た『桐島、部活やめるってよ』を紹介していきます。
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タイトルの通り桐島という男を中心に話が進みますが、桐島は一切出てきません。
中心となる存在が登場しないだけで一気に想像力が試されます。
部活を辞めただけでこんなにも話題になり、他の人物の人生まで狂わせていく桐島とはいったいどんな人物だったのか気になります。
今回の裏の主人公は前田というヒエラルキーの低い位置にいる青年です。
この映画を見て何を伝えたいのかわからなかった方にはぜひ前田に焦点を当てて鑑賞してほしいです。
ただの日常を切り取っただけの作品ではなく、今を楽しむ生き方を見つめなおす良い機会になります。
登場人物が多いのが難点ですが、一人ひとり抱えているものがあり、焦点をそれぞれにあててみるのもおすすめします。
中でも最後のシーンで涙を流す姿が印象的な宏樹と熱心に部活に取り組めなくなっている亜矢は前田と深く絡むシーンがあります。
ヒエラルキーが低い故に撮影も満足に出来ない映画部がその二人とかかわっていく中で自分と向き合うことができるようになります。
見せかけの満足より自分が本当にどうしたいか。自分の芯の部分を貫き通すことのカッコよさ、立ち向かう勇気がもらえる作品です。
「自分たちはこの世界で生きていかなければならないのだ」この言葉に作品のすべてが詰まっています。
学校外で、クラスの女子に出会ってってところがすごく初々しくてよかったです。神木くんがかっこいいけど、こういうオタクっぽい役も似合うんだなと思いました。タイトルを見たときはてっきり、桐島を神木くんがするんだと思っていたけど、最後まで桐島は出てこなかったし、なんで彼が急に部活を辞めたのかもわかりませんでした。
でも、周りの子と同じように、カースト上位に見えた彼も悩んでいたということなのかもしれません。そういうカースト上位の子も大変よみたいな話って好きじゃないのですが、桐島くんはなんとなくいい人ぽく感じました。出てきてない人なのに、その人のひととなりがわかるなんて、すごい脚本だと思います。あと、映画の中にどうせ報われないだろうけどがんばる人が出てきてて、それがすごい青春ぽくてよかったです。たしかにあまり世に出ないものだけど、学生が作った映画と、今映画館で上映されている映画がつながっているなんて、夢のある話だと思います。
映画部とか大学に行けば、結構メジャーな部活ぽいのに、高校くらいだと地味なオタクのあつまりみたいになってるのがらしくておもしろかったです。映画好きな人が劇中に出てくると、この映画を撮った人の映画感が知れた気がしてお得な気がします。とても楽しく見れました。
朝井リョウさんの小説が原作の映画です。
朝井リョウさんの小説は高校生や大学生などの学生時代の青春をテーマにしたものが多く、読んでいてとても懐かしい感情に浸ることができます。
特に第36回日本アカデミー賞の3部門で最優秀賞も取った映画「桐島、部活やめるってよ」は描写や感情表現がリアルに描かれていて自分が高校生だった過去にタイムスリップした気持ちになりました。
この映画は大阪の高校が舞台に作られており、スクールカーストを背景とした高校生たちのリアルな日常が描かれています。主人公はそんなスクールカーストの底辺に属する前田涼也(神木隆之介)。彼は高校の映画部に所属しているいわゆる陰キャの生徒です。彼は毎日スクールカーストの上部が醸し出す雰囲気に怯えながらも自分の大好きな”映画”という希望に喜びを感じながら充実した毎日を送っています。
他にも様々なキャラクター達が登場します。その誰もが、スクールカーストの上位・下位問わず心のうちに不安を抱え、間違った方法でもそれを解決しようともがいているところが感情移入できる点です。私が気に入ったキャラクターは菊池宏樹というもう一人の主人公です。彼はスクールカーストの上位におり、スポーツも勉強もそこそこできるイケメン高校生です。一見充実しているように見える彼もまたなんでもできるが故に情熱を持てるものが何もない空っぽな自分に不安を抱きながら生きています。
”映画”というたったひとつの希望を持つ地味系男子の涼也となんでもできて理想の男子と評される宏樹。二人の出会いからそれまで暗い雰囲気だった物語が明るく彩られていきます。
見終わったあとに「青春だなあ」とつぶやきたくなるような作品です。