SHIROBAKO

SHIROBAKO

2014年10月~2015年3月に放映された日本のオリジナルテレビアニメーション作品。P.A.WORKS制作、監督は水島努。同じ高校のアニメーション同好会でアニメを作っていた、あおい、絵麻、しずか、美沙、みどりが、いつか共にアニメを作るという夢を抱えながら、それぞれの道で懸命に奮闘するアニメーション業界の日常を描いた群像劇である。全24話。

SHIROBAKOのレビュー・評価・感想

SHIROBAKO
9

へぇ、そうなんだ

「へぇ、そうなんだ」と、ただただ思います。
「へぇ、そうなんだ。と、何かを作ってみたくなります。
「へぇ、そうなんだ」と、クリエイティブを離れて、ケーキ屋さんになるのか、相当大変なんだなぁと思います。
「へぇ、そうなんだ」。2期からの2年目の制作デスクがバリバリ仕事が出来るものなの?
で、「へぇそうなんだ」。でもでもでもさ、これってアマチュアが、真似したら卒業制作くらいにはなったりして。
それを繰り返したら、まぁまぁ結構なものが出来そう。なんて夢見るおじさんは30も半ばです。
へぇそうなんだ待ちです。

へぇ、そうなんだ。


ありがとうございます。どんどんドーナツ、どーんと行こうですね。

へぇ、そうなんだ。

まぁ、誓いは撤回して。

えーーー。

まぁまぁ。
と、閑話休題。
時間が余って暇だなんて言ってたらば、人生において、何も生み出さずに終わってしまいます。なにか文章でも、イラストでも、アニメでも、映画でもと、煩悩は大きくなるばかりですが。まぁ一言で言えば、生きた証を残したい、きっとそう思って文章なりイラストなりを書いているんだろうと思います。
そういう筆者は、アニメ制作に関わったことはありません。情報を読むには、注意が必要ですね。

SHIROBAKO
10

アニメ制作の裏側を舞台にしたアニメ『SHIROBAKO』をレビュー

高校時代の親友たちと一緒にアニメを作るという目標を胸に、製作スタッフとして働く主人公”宮森あおい”とその親友たちを中心に、監督、アニメーター、声優などアニメに関わる様々な人たちが1本のアニメを通してそれぞれの葛藤や悩みから成長していく過程を描いたドタバタ日常アニメです。

皆さんが普段観ているアニメ。たった30分のお話の中に作画、作画チェック、配色、動画チェック、編集、音入れなど沢山の工程が存在しています。その工程を全てクリアして納品、TV放映となるのです。
30分アニメ1話分に必要な期間は一般的に約3ヵ月必要と言われているのですが、先ほどの工程から考えると納品までのスケジュールがかなりタイトですよね。

そこで活躍するのが主人公”宮森あおい”が担当している製作スタッフです!
製作スタッフは納品までに作画集めやチェック作業の補助など全ての工程に関わっていきます。
在宅で作業している作画スタッフの作画集めに走り回ったり、ひとつひとつのカットごとのチェック工程が漏れていないかなど、スケジュール管理がとても大事なお仕事です。

作画のクオリティを上げるために納品までに設定や内容を変更するとなると、また作画からやり直しとなるのですが、納品日は変わらないため更にスケジュールがタイトになり徹夜で作業することもあるようです。
無茶な内容でも納品までのスケジュールをきちんと管理していないと崩壊するため、相当な気遣いと人海戦術が必要なお仕事ですね。

本作品は、1本のアニメができるまでの”裏側”がほぼリアルに再現されており、アニメができるまでの大変さを感じるとともに「明日から私も頑張ろう!」と活力を与えてくれる作品です。特に今のお仕事の在り方やスケジュール管理などに悩んでいる方にはオススメしたい作品です。

SHIROBAKO
8

お仕事系アニメの傑作

アニメ業界の制作現場をモチーフにしたアニメです。メインの登場人物は女の子5名で、萌えアニメのように感じ見る気が起きない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、働く全ての方にぜひ見て欲しい作品です。大半の方はアニメの現場で働いたことがないと思われます。私もその一人です。ですが、このアニメを見ることでアニメの制作現場とはどのような実態なのか。また、ひとつのアニメはどのような苦労があって制作されているのかがわかります。それだけでなく働くということの尊さを登場人物一人、一人から感じ取ることができます。
特におすすめのキャラクターが主人公が、主人公が配属された部署の先輩である矢野さんというキャラクターです。このキャラクターはピンチの時に必ず助けてくれる正義の味方のようなキャラクターで、自分が仕事で行き詰まった時は必ず的確なアドバイスで助けてくれます。現実の職場にも矢野さんのような人がいたら離職率も激減するのだろうなとも思います。
私がこのキャラクターを好きになったように、あなたにもハマる登場人物が必ず現れるはず。というのも登場人物の数が半端じゃない位多いからです。現実と同じように多種多様な人間関係が生み出されているのもこのアニメの魅力です。ぜひ一度ご覧下さい。

SHIROBAKO
9

あの日の誓いを胸に、現実社会と格闘する少女の物語

アニメ制作会社の新人宮森あおいが制作進行としてアニメ制作の現場で起こる様々なトラブルを乗り越え、作品完成のために奔走するなかで、人として、社会人として一歩ずつ成長していく姿を描いた作品。設定としては、いわゆるお仕事アニメに分類されるものと思いますが、物語としては少年漫画のような「友情・努力・勝利」の要素が入っていて、純粋に胸アツになりながら見ることのできる作品だと思います。
SHIROBAKOはアニメーション制作の現場を描いているという点だけでも個性的でおもしろい作品だと思いますが、他にも本作品の魅力を語る上で2つキーワードがあると思います。
一つは「青春」。
高校時代はアニメーション同好会に所属していた主人公の宮森。彼女を含むメンバー5人の女の子たちは、今よりもっとすごい作品をまた一緒に作ろう!と誓い合いそれぞれ社会に出ていきます。そんな彼女たちが、様々なきっかけで1人また1人と宮森が担当するアニメ作品の制作に縁していく…という熱い展開になっています。
二つめのキーワードは「社会」。
本作品にはアニメ制作に携わる様々な関係者が登場します。社内には宮森の所属する制作進行の部署の同僚のほか、監督、アニメーター、デスクなど様々な立場の社員がいて、さらには外注先のフリーのアニメーターや、原作者、その担当編集者などさまざまです。新人の宮森のように、とにかく目の前の仕事をこなすのに必死な若手社員、より良い作品づくりのために情熱を燃やす脂ののった中堅社員、社会の理不尽に心を砕かれ仕事への情熱を失いかけている先輩、締め切りから逃げ回るアニメーターなど、実に多様な人物の姿が描かれており、社会人経験のある人なら誰かしら深い共感を覚えるキャラクターが見つかるでしょう。

SHIROBAKO
9

地の底から這い上がる力を持ったアニメ(劇場版「SHIROBAKO」)

テレビシリーズのSHIROBAKOが大好きで何度も見返し、劇場版の発表があった時には嬉しすぎて踊りだしたほどのSHIROBAKOファンです。
テレビシリーズは、アニメ製作における様々な問題を主人公・宮森あおいが制作進行として、時には迷いながら、壁にぶつかりながらも、問題を退けてアニメを完成に導く、というの展開が主でしたが、
劇場版はしょっぱなから宮森の元気がなく、一体何が起きている?とテレビシリーズとは違う意味でドキドキしました。
「えくそだすっ!」や「第三飛行少女隊」等の人気作をアニメ化した、宮森の所属するアニメ会社「武蔵野アニメーション(通称・ムサニ)」は、テレビシリーズから4年の歳月が経ち、自社ビルは老朽化し、社用車もどうにか走れているような状態な上に、自社でアニメーターを抱えられなくなってしまうほどに逼迫していました。
先行きの見えないムサニに劇場版作品の制作の話が舞い込むのですが、またこの依頼主・三崎というのが厄介なキャラクターでした。
テレビシリーズではなんだかんだの言い訳をしてアニメ制作現場を混乱に陥れた男・茶沢というとんでもない奴がいましたが、それを超えるあくどい男で、久しぶりに「殴りたいほど腹の立つキャラ」でした。どんな人間なのか気になる方は、どうか本編をごらんくださいませ。
「テレビシリーズは見てないんだよね」という方にも、さらっとではありますがおさらいがありますので、劇場版だけでもしっかりと楽しめる作品です。

SHIROBAKO
10

アニメを見ない人にこそ見て欲しい

P.A.WORKSの通称・お仕事シリーズアニメの第2作目です。アニメを見る人は世界にたくさん居ても、アニメを作る人はあまりいませんよね?SHIROBAKOはそんな、アニメを作るアニメ会社を舞台にしたとても珍しい作品です。
主人公・宮森あおいが高校時代の友人と、「制作進行」「アニメーター」「3DCG」「脚本家」「声優」とジャンルはバラバラながらも、同じ業界で働き、挫折や苦労を味わうけれど、最後には輝かしい成功が待っている、というまさにサクセスストーリーが繰り広げられます。
最初は、アニメ業界の用語が全然分からなかったのですが、ストーリーが進むにつれてなんとなくわかってきて、キャラクターに感情移入するのはもちろん、まるで一緒に仕事をしているような気分になります。「〇〇の締切間に合う!?」「〇万枚も描くの!?」「アニメーターが足りない!」「万策尽きた!!」の流れは見ているこちらもドキドキしてしまいます(笑)アニメなのに、キャラクターの人間っぽさがすごいのです。23話の、劇中劇のアフレコがすべて終わったあとに「いま録音したやつの絵コンテが全没!?」は震え上がりました…!
アニメってこうやってできてるんだ!といつも見ているアニメが知れて、皆こんなに熱を持って作っているんだというのが素晴らしい、アニメ好きはもちろん、アニメを普段見ない人も楽しめる作品です。

SHIROBAKO
9

これから社会に出る人に見てもらいたいアニメ

これから社会に出る人に見てもらいたいアニメ。
話の内容としては、主人公宮森あおいが高校生のころからアニメーション同好会5人でアニメを制作していて卒業してから5人でアニメを作ることを夢にそれぞれの業界に入っていきます。宮森あおいは、アニメーション会社「武蔵野アニメーション」に就職し、制作進行にてアニメ携わりトラブルなどがありながらも、周りの人と協力してアニメを完成させていき少しずつ夢に近づいていく話です。
自分の夢を追って入ったアニメ業界でも挫折や苦悩もあり、これから社会人になっていく人には世の中なかなかうまくいかないこと、すでに社会人の人には、自分にも挫折、苦悩があったことに共感でき、それを乗り越えていく主人公たち応援することで自分も頑張ろうと思わせてくれます。
またアニメだから女の子5人の話だけだと思われがちですが、周りのサブキャラクターにスポットが当たる場面もあり感動できる話も数多いです。特に12話は、職種は違えど職場に一人はいる杉江さんというベテランの人の話は、見てからの何年たっても忘れられません。
さいごに一つ、やはりアニメ会社がアニメを作っているので話の信用性は抜群で、普段見ているアニメがたくさんの人がたくさんの時間を使って30分に込めていると考えると、アニメの価値観を変えてくれたそんな作品だと思います。

SHIROBAKO
9

アニメ制作の熱さとロマン

SHIROBAKOというアニメは、簡単に言うと「アニメを作るアニメ」です。
本作品の主人公・宮森あおいは学生時代からアニメ制作に興味を持ち、卒業後、武蔵野アニメーションの制作進行としてアニメづくりに励んでいましたが、具体的な目標を持つことができないでいました。
高校時代に所属していたアニメーション同好会のメンバーと商業のアニメを作るという大きな夢はありましたが、それを実現させることができず、気づけば二年半が過ぎていた……。といったところから本作品は始まります。
物語が進んでいくにつれ、アニメ業界の忙しさや作品を作る厳しさを知り、それと同時に作品を完成させる意味や面白さを知り成長していく主人公。
この作品の面白さはそういった、「作品を作る面白さ」というものを知ることができるという点だと感じます。
登場人物もとてもユニークで、主人公の同好会時代のメンバーや、過去の作品で大炎上したトラウマを抱える監督、3DCG化が進む現場に葛藤を抱くアニメーターなど、様々な人物が登場します。
先ほど主人公は宮森あおいと書きましたが、他の全ての登場人物一人一人が主人公と言っても差し支えないような、ストーリー、ドラマ、人間性を持っています。
全ての人間が聖人、超人ではなく、良い意味でダメな部分が多々ある「人間臭さ」が感じられるのもこの作品の良い所だとおもいます。
リアルなアニメ制作の現場を感じたい人や、アニメが好きだという人は特に楽しめる作品だと思います。

SHIROBAKO
9

【普通のアニメに飽きたらコレ!!】アニオタなら一度は憧れる業界アニメ

最近アニメに飽きてきたそこのあなた。
そんな人にお勧めなのが、アニメ『SHIROBAKO』です。
ある高校のアニメーション同好会に所属していた5人の女子高生たち。
「いつか商業アニメを共に作ろう」と誓い、それぞれの業界で奮闘する物語です。
アニオタなら一度は夢見るアニメ業界。
その内側を覗かせてもらえる作品ですので、似た設定のアニメに飽き飽きしている方々や、アニメ業界に興味のある方などにお勧めです!
さて、この作品の魅力は先述の通り、知っているようで知らない「アニメ制作の裏側」を疑似体験できる点です。
この作品の主人公の女の子たちは、それぞれ『制作進行』、『原画マン』、『声優』、『CG制作』、『脚本家』の道に進みます。
なので、自分が興味のある職種についても知れますし、今まで知らなかった仕事の内容についても詳しく知ることができます。
アニメ業界に興味のある方、ありきたりな設定に飽きた皆さんの一助になれば幸いです。

SHIROBAKO
8

劇場版『SHIROBAKO』のレビュー

2014年10月から半年に渡って放送された『SHIROBAKO』の劇場版。テレビシリーズから4年後を舞台に、宮森あおいを始めとする「武蔵野アニメーション(通称:ムサニ)」の面々が新たなアニメ作りに挑む姿を描く。今回は新作劇場版アニメの完成が課題だが、スタッフ同士で演出や作画に対しての意見が食い違い、更にスポンサーの横槍もあって思うように進まない。それでも観客に最高の作品を提供しようと、最終的には一致団結して制作に取り掛かり、少しでも納得できない箇所があれば修正するなど、限られた時間で最大限の労力を発揮するムサニスタッフの根性には頭が下がる。かつてムサニスタッフは打ち切りが原因で解散してしまっていたのだが、再び筆を取った瞬間に生き生きとした表情になり、試行錯誤を重ねつつも作品作りに励む姿からは4年間のブランクをまるで感じさせない。そして、ラストの1分間における加筆に関しては英断だったと思う。試写会で好評だったにもかかわらず、スタッフ間で満足できなかった箇所を加筆する事で、持てる可能性を出し尽くしてでもより良い作品作りに努めようとする気概が感じられた。若干苦々しい雰囲気になりつつも、希望とカタルシスに満ちたラストになったと言えよう。

SHIROBAKO
10

SHIROBAKO

アニメが好きなら1回見てほしい作品です!

高校生4人が文化祭でアニメ制作・放映するところから始まります。

大人になりそれぞれ編集者・イラストレーター・3Dデザイン・声優の仕事につき、4つの視点で日々起こるトラブルや挫折、集団で作るからこその衝突や結束力、アニメ業界の日常など、色んなことを乗り越えて行くストーリーです。テンポもよく、アニメの概念が変わった作品でした。

アニメが放映されるまでの流れがアニメ内で紹介されています。
絵コンテやレイアウト、撮影、アフレコなどの作業も紹介されていて、一つの作品を作るのにどれだけの人や時間、作品への愛情が詰まっているのかと気づかせてくれます!

作品名であるSHIROBAKOですが、名前にも意味があります。昔はビデオテープだったので、ビデオテープをしまっておく白い箱のことと知った時、こんな所までこだわっていることに感動したことを覚えています。

特にこの作品はキャラクターが可愛いです!
一生懸命働く姿や息抜きに踊るダンスも魅力の一つで、ついついマネて踊ってみたくなるくらい衝撃的でした。

アニメ業界で働きたい、どんな風にして作られているんだろうと思ってる方に本当にオススメします!
これを見ればきっと、色んなジャンルのアニメを見たい!と思えるに違いありません!

SHIROBAKO
10

アニメーション業界の実際

P.A.WOKS制作の働く女の子シリーズ第2弾の作品、SHIROBAKOはアニメ好きなら一回は気になるアニメーションの業界のお仕事の現場を忠実に再現した作品です。監督の仕事はどういうものなのか、プロデューサーってどんなことをしているのか、原画や演出家はどういうところに注意をして仕事をしているのか、声優のオーディション現場の様子など、アニメに携わる職業の方々の仕事を知ることができる作品になっています。高校のアニメーション同好会でアニメを制作していた主人公が、アニメ制作会社へ就職し、アニメーション制作を通して成長していく、笑いあり、涙ありの王道ストーリーとなっています。王道ストーリーだからこそ胸が熱くなる展開があり、感動する場面がたくさんある作品なので、アニメ好きの方に絶対にお勧めできる作品です。また、作中では実際にアニメーション制作に携わっている有名な監督や声優をモデルにしたキャラクターが登場するので、誰のことをモデルにしているのかを想像しながら観ると楽しさが倍増すると思います。登場するキャラクターが大勢いることも魅力で、それぞれ一人一人が仕事への熱意や考えを持っているため、セリフ一言一言にとても感心したり気づかされたりして、観ている自分も成長できる作品です。ぜひ、アニメ好きに方には見て頂きたいです。

SHIROBAKO
10

お仕事アニメの金字塔

TVアニメ「SHIROBAKO」はP.A works制作のアニメを作る人たちのアニメ。
新社会人の5人の女の子たちが、それぞれの形で夢を追いかけながら仕事という形でアニメと関わって行く、そんな物語。

この作品の良いところはフィクションとノンフィクションのバランスが非常に優れていること。
舞台は普通のアニメ制作会社で、飛び交う単語も「納期」「単価」など、そこにあるのは一般的な社会人が日常的に行っているやり取りである。
しかしながら、いがみ合っていた二人が互いを認め合い協力する、主人公が多忙すぎてどうしようもなくなったまさにその時、先輩が休職から復帰するなど、例えるならロボットアニメのライバルとの和解、混戦時のエースパイロットの帰還など御都合主義ではあるがアツい展開が随所に見られる(新人なのに仕事が出来すぎるなど、フィクションが悪く作用している部分も否めないが…)。

前後編12話でテーマが分かれており、後編のテーマは「人生の岐路に立たされた時にどういう選択を取るか」。前編で新人として右往左往していた主人公が社会人として成長していく。その中で見えてくる理想と現実の違いに対してどう向き合って行くのか。登場人物ごとの人間模様もあり非常に見応えのあるドラマになっている。

特にオススメしたいのが、主人公と同じ立場にある新社会人の方。成長する主人公と共に色々と考えさせられる部分が多いと思う。
物語に様々な起伏があり、エンターテイメントとして優秀なので、学生さんなど「働く」という場所から遠いひと、アニメに苦手意識のあるひとにも自信を持って進められる作品である。

SHIROBAKO
8

アニメ好きだけではなく、実写ドラマのように楽しめる作品

同じアニメーション同好会に所属していた5人の女の子が、アニメーションの現場で奮闘し、成長していく様子を描いたコミカルな作品です。
舞台は武蔵野アニメーションという制作会社で、制作進行の新人・宮森あおい(以降あおいちゃん)を中心に展開されていきます。
この作品の魅力は、アニメの仕事のみならず、働く人が感じる職場での人間関係や将来への思いを「これあるある」と共感できるところだと思います。
CS放送を何となく見ていた私ですが、新人のあおいちゃんが目の前の仕事に奮闘する様子や、次第に将来の自分に迷いながらも一生懸命進んでゆく姿に、いつの間にか感情移入していました。キャラクターそれぞれの個性も話が進むにつれて確立されてきて、人間臭さを感じられたことも共感できるポイントでした。アニメ作品としてだけではなく、実写ドラマのように楽しめる作品だと思います。
また、アニメ好きな方には、アニメの制作現場を垣間見る楽しさがあります。
オリジナル作品と原作のアニメ化での制作現場の違い、つくる仕事だけではない人間関係の大切さなど、職場を具体的に知ることができる作品です。

SHIROBAKO
9

日々頑張っている人に観てもらいたいアニメ

SHIROBAKOは、アニメ制作会社で「制作進行」として働く女性が主人公のアニメです。

仕事をするうえで、遠回りをしたり、行き詰ったり…。何度も危機に直面します。
思うように仕事が進まず、この先やっていけるのかという不安を抱えるキャラクターたち。
そんな中でも、自分自身のやりたいことを見つけて一歩ずつ前進する姿、そして着実に成長する姿には胸を打たれます。

全24話あり、それぞれの登場人物にフォーカスした回も充実しています。
メインキャラクターたちが印象的で可愛らしく、観ていて飽きないことは勿論、
それを取り巻く人々にも一人ひとりの物語があり、見ごたえ抜群です。
信念を持って仕事をしているキャラクターたちを見ていると、つい応援したい気持ちが湧いてきます。
登場人物はかなり多いですが、一人ずつ丁寧に描写されているおかげで混乱することはないかと思います。

個性的な人々に囲まれ、自分がこれから何を目指すのか、目指したい場所は何なのか考え始める主人公。
主人公たちと自分を重ねて、この先自分はどうなりたいのか、何がしたいのか…考えさせられます。
また、頑張っているキャラクターたちを見て、心の栄養にし、自分も頑張ろうと思えます。
日々仕事に、勉強に、頑張っている人にこそ、観てもらいたい作品です。

SHIROBAKO
10

アニメ好きは一度見るべき作品

同じ高校出身の先輩後輩の5人の女の子が、高校の頃の約束を果たす為、日々頑張るお話です。
高校の同好会で作ったアニメをもとに、いつか必ず5人でアニメを作ろうと奮闘します。
アニメーターや制作進行、声優や脚本家、3Dクリエイターとそれぞれの仕事を頑張ります。主に制作進行の女の子をメインに、アニメが制作される過程を描きます。
普段なんとなく見ているアニメがどんな過程で作られているのか、どのような苦労があるのかを見ることが出来ます。
一番の見どころは新人声優の女の子の成長です。新人声優の女の子はストーリー序盤から中盤まで努力が実ることなく辛い思いをします。その努力が報われるのが終盤になります。主人公たちが手掛けるアニメのストーリーの追加によって声優の仕事が舞い込み、誓い合った夢通りに5人の力が合わさったシーンが出来上がります。声優の女の子が報われることで感激のあまり涙を流す主人公たちに感情移入してしまい、思わず涙が溢れてきます。
何度見ても面白く、そして感動できます。もし2期があるのであれば絶対に見たいと思える1作です。アニメが好きで日頃からアニメを見ている方には、裏側の苦労を知る為にも是非見て頂きたい作品です。

SHIROBAKO
9

自身の仕事と夢について考える話

アニメーション同好会に所属していた5人の高校生が、将来また同じメンバーでアニメを制作するという夢を抱いて数年が経ち、社会人または大学生となって、現状の生活や直面する仕事について考えながら日々を送っていく話となっています。
夢であったアニメ制作会社に入社したメンバーや、アニメを制作できると思ってCG制作会社に入社したが、日々行う作業はアニメに関係がない業務であったメンバー、声優志望で日々オーディションを受けるが上手くいかないメンバー、漠然と大学生活を送るメンバー。色々な立場、状況から同じ夢に向かって日々を過ごしている中で、それぞれの悩みや不安がリアルに感じ取れる内容であり、作品に同調して視聴者の現在の仕事、夢、日々の過ごし方について考えさせられました。
また、主人公メンバー以外にも魅力的なキャラが多く、サブキャラクター達のエピソードも共感したりすることが多かったです。
物語が終わりに向かっていくにつれて、一歩一歩夢に近づいていっており、アニメ制作進行、アニメーター、シナリオライター、声優など別々の土俵、立場で歩んでいた道が一つのアニメで重なるシーンはとても感動的でした。
まだ観ていない人で、特に社会人として仕事をしている人はぜひ一度視聴してみることをおすすめします。