アニメ制作の裏側を舞台にしたアニメ『SHIROBAKO』をレビュー
高校時代の親友たちと一緒にアニメを作るという目標を胸に、製作スタッフとして働く主人公”宮森あおい”とその親友たちを中心に、監督、アニメーター、声優などアニメに関わる様々な人たちが1本のアニメを通してそれぞれの葛藤や悩みから成長していく過程を描いたドタバタ日常アニメです。
皆さんが普段観ているアニメ。たった30分のお話の中に作画、作画チェック、配色、動画チェック、編集、音入れなど沢山の工程が存在しています。その工程を全てクリアして納品、TV放映となるのです。
30分アニメ1話分に必要な期間は一般的に約3ヵ月必要と言われているのですが、先ほどの工程から考えると納品までのスケジュールがかなりタイトですよね。
そこで活躍するのが主人公”宮森あおい”が担当している製作スタッフです!
製作スタッフは納品までに作画集めやチェック作業の補助など全ての工程に関わっていきます。
在宅で作業している作画スタッフの作画集めに走り回ったり、ひとつひとつのカットごとのチェック工程が漏れていないかなど、スケジュール管理がとても大事なお仕事です。
作画のクオリティを上げるために納品までに設定や内容を変更するとなると、また作画からやり直しとなるのですが、納品日は変わらないため更にスケジュールがタイトになり徹夜で作業することもあるようです。
無茶な内容でも納品までのスケジュールをきちんと管理していないと崩壊するため、相当な気遣いと人海戦術が必要なお仕事ですね。
本作品は、1本のアニメができるまでの”裏側”がほぼリアルに再現されており、アニメができるまでの大変さを感じるとともに「明日から私も頑張ろう!」と活力を与えてくれる作品です。特に今のお仕事の在り方やスケジュール管理などに悩んでいる方にはオススメしたい作品です。